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シュウの独白

―MM4プレイ日記Vol.2(ネタバレ注意!)―

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2003.02.07(Fri)

 『モンスターメーカー4 キラーダイス』を久々に再開。現在レベルは15。しかしこの後、シュウだけではなく、自分自身の心まで試されるような展開が待っていようとは、思ってもみなかった・・・。


 「カード使いとは言っても、まだほんの子供ではないか」
 暗闇で声が聞こえ、俺は目を開けた。少しずつ、さっきまでのことを思い出す。確か、占いをしたら、今まで見たことのない「闇のカード」が2枚も出た。占い師はそれを見て、闇の力が干渉してきていると言った。そして、テントを出たら、いきなり目の前が真っ暗になったんだ。
 今俺がいるのは、塔の中のようだ。何とかしてここから出なきゃ。歩き始めると、凶暴なモンスターが次々襲ってきたが、けちらして進んでいく。
 階段を見つけて登ろうとした時、ひとりの男が話しかけてきた。「どうだ? 元の世界へ帰してやろうか?」バカにしたような言い方がムカついたので、シカトして先へ行こうとしたら、そいつは「後悔するがいい」と言い捨てて姿を消した。その時俺は気づいた。暗闇の中で聞こえたのと同じ声だ。・・・俺を、この塔へ閉じこめたのはあいつだ!

 次の階で、盗賊レジークと、魔法使いのンゴールドを仲間にした。レジークは大きなメガネのついた仮面をかぶっていて、機械みたいな声でしゃべる。ンゴールドは、この塔を作った闇の魔法使いモンタズナにうらみを持っているらしい。そうか、あいつの名前はモンタズナと言うんだな。放っておくとンゴールドはいつまでも文句を言い続けそうだったので、先へ進むことにした。俺だって、モンタズナにはきっちりお返しをしたいと思ってるんだ。
 階段の前で、モンタズナが待っていた。「俺は約束を守る男だ。お前が『はい』と言えば、元いた世界へ帰してやろう」試すような目で俺を見る。「素直になるんだ。いきなり勇者とか呼ばれて、お前はイヤだと思わなかったか?」短く区切りながら言う。「世界を救うなんて、お前には、関係のないことだったんだ。帰りたいだろう? 元いた世界に・・・」
 確かに、言う通りだ。早くここから出たい。元の世界に、帰りた・・・

 何かの機械が動く音がした。誰かの満足そうな笑い声が聞こえた。
 気がつくと、モンタズナはもうそこにはいなかった。・・・くやしさが腹の底からこみ上げてきた。思いっきりあいつに負けた気がして、俺は塔の壁を何度も殴りつけた。
 その後のことは、あまりよく覚えていない。確か、俺と同じくモンタズナに捕まっていたアミと会い、塔から出るには魔法の鏡を探せばいいと教わった。そして、それらしい鏡を見つけてのぞきこんだら、俺をこの世界へ呼んだカードの精霊が現れて、一緒に塔を脱出することができたのだ。

 

2003.02.23(Sun)

 いつまでもモンタズナのことを気にしてばかりはいられない。俺は、古城をアジトにしているこそ泥団を捕まえてくれというクエストを受けた。途中、フリーズの呪文が得意なエンチャンターと、ストーンゴーレム、頭としっぽが蛇の頭になっているアンフィスバエナを仲間にして進んでいった。
 地下2階から3階へ降りようとした時、機械の動くような音がした。しばらく立ち止まったが、何も起きなかったので、そのまま降りた。通路の行き止まりに、剣を持った不気味な像が置いてあった。まだ置かれて間もない感じだ。鼻の穴までしっかり作ってあり、よく見ると鼻の穴の中にスイッチがある。俺は少し迷ってから、スイッチを押してみた。すると仕掛けが作動し、見たことない場所へとワープした。だけどただワープしただけではなく、盗賊団に取り囲まれてしまった。不意打ちを食らって、エンチャンターがあっさりと倒される。くっ・・・!
 俺はたくさんの仲間を失いながら必死で戦った。素早くてこちらの攻撃が当たりづらいので、ランドドラゴンがしっぽでなぎ倒したところへ、剣と魔法を集中させ、1人ずつ数を減らしていく。ようやく盗賊4人を倒したら、もう一度。その4人も倒すと、ボスらしい盗賊、ゴランが現れた。俺に残された仲間は、はぐれライオン2匹と、女戦士ジョアンだけ。このままだと負けると思い、俺はゴランへの集中攻撃を指示した。すると運良く攻撃される前に勝つことができた。
 意識を取り戻したゴランには、少し前からの記憶がないようだった。「暗殺は請け負うが、こそ泥のような真似はしない」そう言った後、思い出したように付け加えた。「確か、燃えるような赤い髪をした女から、暗殺を依頼されて・・・」
 赤い髪の女・・・アミ? まさか、そんなわけないよな。年や格好を詳しく聞こうとしたら、兵士がやって来てゴランを連れて行ってしまった。俺は王様のところへ連れて行かれて、ほうびをもらった。けれど、もやもやっとした気持ちはまだ消えなかった。

 

2003.02.28(Fri)

 次のクエストは、悪さをしている魔法使いの退治。塔の中には、見るからに魔法を使いそうな敵がたくさんいた。先に転ばせてしまえば、魔法を使われることはない。途中でそのことがわかり、俺はウェアラットに足ばらいをするように命令した。敵の数が多い時には、ワイアーム(翼トカゲ)の突風でみんなまとめてひっくり返した。
 塔の奥から大きな声が聞こえた。「まぁぁぁだ、やる気かぁぁ!?」そっちへ行くと、マントをつけたハゲ頭のオッサンがいた。俺を城から来た人間と知って襲ってきたが、楽勝で気絶させた。・・・何だか、あっけなかったな。しばらくして、オッサンは目を覚まし、俺に事情を語った。闇の手下に間違えられ、城の兵士が次から次へと自分を捕まえにやって来るので、うんざりしていたらしい。名前は魔法使いダルーアン。「誓って、闇の手下などではないんだ! よかった、ようやく話をマトモに聞いてくれる相手に会えた!」オッサンと俺の目線がまっすぐぶつかる。俺は、オッサンのことを結構気に入ったので、仲間に誘ってみたら、喜んでOKしてくれた。「ではこうしよう。お前が私を捕まえたことにするんだ」
 城へ戻ると、兵士から疑いの目で見られた。「たばかっているのではあるまいな?」たばかる、って? 俺はオッサンを仲間にしたんだ。闇の手下なんかじゃなかったぜ。そう報告したとたん、兵士は怒り顔になり、俺を追い出した。「カード使いのくせにとんでもない奴だ。危うくだまされるところだった。ほうびなどやらん!」納得いかないよ、本当のことを言ったのに怒られるなんて!

 

2003.03.01(Sat)

 また闇のカード。占いに従って洞窟の一番奥まで行くと、「俺たち闇の騎士の恐ろしさを見せてやる」とか言って、3人からケンカを売られた。確か名前は、ヴィンドラスに、ザッカリフに、ゲドウス。俺は、この洞窟の中で手に入れた土精霊ドヴェルクに先頭を任せ、ウェアラットに足払いをさせると、魔法カード「トルネード」を取り出した。魔法のプロであるエンチャンターへカードを渡し、唱えてもらう。するとものすごい竜巻が起こり、3人の闇の騎士は大ダメージを受けて倒れた。どうだ、参ったか!「カード使いの力、これほどまでのものとは・・・」3人は負け惜しみを言いながら逃げていった。あー、久々にスカッとする勝ち方だった。

 

2003.03.05(Wed)

 魔法使いダヌンチオを、遺跡から無事に連れ出すというのが、次のクエストだった。弟子から聞いた話だと、ダヌンチオは闇の軍団に狙われていて、魔法学院にいる知り合い、ボールガードのところに届け物をしたいのにできずにいるらしい。
 遺跡には初めて見るモンスターがいっぱいいた。中でも回復の術を使うヴォールフフは強敵だった。全体魔法を食らって、仲間が2人いっぺんにやられてしまった時はとても焦ったけど、どうにか切り抜けた。
 途中、闇の騎士ゲドウスが待ち伏せしていた。「私1人で何ができる、だと? こしゃくな!」ゲドウスは、こう言いながら手下をいっぱい連れて襲ってきた。敵が多くたって、動きを止めれば・・・。俺は巨大アリにはがいじめ、エンチャンターに全体魔法ボンバーを指示した。もちろん勝負は俺の勝ち。きっちりゲドウスを追い払い、先へ進んだ。
 出口をめざしていると、声がした。「へぇ、さすがね」アミだ。「勇者様の凱旋ってトコ?」・・・別に、そんなつもりはない。だいたい勇者なんて、俺のガラじゃあない。「けんそんしてるの? まぁいいわ。私の邪魔はしないでよね」言うだけ言って、アミは遺跡の奥へと姿を消した。
 その後俺は、ほとんど迷わずに出口を見つけ、ダヌンチオをボールガードのところまで送り届けた。ダヌンチオはお礼に1枚の魔法カードをくれた。

 

2003.03.15(Sat)

 俺は、とある城へ招待された。招待主はメナンドーサ、イフィーヌ、ドローネの、闇の三姉妹だそうだ。メナンドーサって確か、前にホワイトドラゴンの子どもを盗んでいった女じゃないか。よし、あの時の借りを返すぞ!
 1階ではドローネが待っていた。あっさり倒すと、「あの方がおっしゃる通り・・・いずれ脅威になるわ」こう言って姿を消した。あの方って誰だろう。
 2階の一番奥に、シャーズ族(猫人)の盗賊シャットが捕まっていた。泣きながら出してくれと言うので、鍵を開けようとしたら、いつの間にかイフィーヌが後ろにいた。不意を打たれてビックリしたけど、敵が一人なら負けたりしない。俺はイフィーヌを倒し、シャットを仲間にした。
 いよいよ最上階。メナンドーサとにらみ合っていたら、ドローネとイフィーヌが現れ、一緒に襲ってきた。ここはとっておきの魔法カード、「アースウォール」! 床が盛り上がって大きな手になり、三姉妹を転ばせる。その後は楽勝だった。さぁ、ホワイトドラゴンの居場所を言ってもらおうか・・・と思ったら、あっという間に逃げられてしまった。仕方がない。多分また何かしてくるだろうから、その時必ずしゃべらせてやる!

 
2003.03.22(Sat)

 王様が、クラウンを持ち帰った者を姫様と結婚させると言い出したので、たくさんの冒険者が森へ向かっているらしい。俺は、そのおふれに慌てた大臣から、クラウンを先に見つけてきてくれと頼まれた。俺はカード使いだから、俺がクラウンを持って帰れば、王様もきっと思い直すだろうって。苦労してるんだなこの人。
 森はとても広かった。ディックアールヴ(ダークエルフ)の全体魔法で魔力を奪われて、全滅しそうになったけど、何とか進んでいく。ディックアールヴは森に詳しくて、仲間にしたらとても頼もしかった。オオカミを呼んで攻撃するのがおもしろい。あと、昔話に出てくる魔女みたいなバーバヤーガも仲間になった。
 クラウンは、今まで行ったことがないほど森の奥深くにあった。俺がクラウンを持って王様の前に出ると、大臣がすかさず、勇者様を花婿に迎えることはできないでしょうと言う。そして、この話は取り消しになった。帰ろうとした時、ポーシャ姫が俺のことを見ているのに気づいた。まだ若くて、結婚する年とは思えなかった。

 夢を見た。『お前が、私の捜す者かどうか・・・』赤い髪をした女が俺を呼んでいた。占いで遺跡に何かあると言われたので、仲間を連れて遺跡へ行った。中に入るといきなり、燃える壁、ヒートウォールが倒れかかってきた。大ケガをさせられたけど、負けるわけにはいかない! ありったけの魔法と足払いで切り抜けて、逆に仲間に加えた。
 その先で、マリオンという名前の吟遊詩人に会った。彼は、この先に赤い髪の魔女ディオシェリルがいると教えてくれた。そして歌をひとつ歌った。内容は難しくてよくわからなかったけれど、何となく、とても大切なことを歌っていると思った。「私の歌は、お役に立ちましたか?」うなずいたら、彼は微笑んで仲間になった。
 ディオシェリルは、俺を見るとレッドドラゴンを呼びだした。まずい。それまでの戦いで俺は魔力を使い果たしていたし、みんな疲れていた。こうなったら魔法カード「ボンバーボーイ」! 大爆発が起き、ドラゴンをひるませたところで、俺は剣技つばめ返しを放った。何とか勝ったけど、次はディオシェリルと戦うのか・・・。ところがディオシェリルは、闇は悪ではなく、闇なりの信念を持っているというようなことをつぶやき、俺にこう言った。「そなたは帰るがよい」・・・どうしてだろう。俺を傷つけたり殺したりするつもりはないようだった。

 
2003.05.04(Sun)

 カード使い(つまり、俺のことだ)に好き勝手されたくないと考える人たちが、魔法学院長のボールガードを城の中へ閉じ込めてしまった。カード使いのナツメも一緒に捕まっているらしい。俺は魔術師リンクからその話を聞いて、急いで城に出かけた。
 城では、毒竜ファヴニールや、赤い鎧を着た幽霊ベリスを仲間にした。それを見ていた人は「大きな顔をされるのはもうたくさんだ!」「お前に運命を預けなければならないなんて」と口々に言い、物陰に隠れた。なんだよそれ! 一方的に俺をこの国へ呼んだのはそっちじゃないか!

 城の最上階にたどり着くと、ボールガードが誰かを説得していた。信じられないという顔で、リンクがそっちを見る。説得の相手は、リンクの師匠の大魔法使いガンダウルフだというのだ。俺たちに気づいたガンダウルフは、「見られたからには生かしておくわけにはいかん」と襲いかかってきた。あんた悪人だったのかよ! 何とか倒すと、そこにもう1人ガンダウルフが現れた。え・・・?
 「そうかお主はモンドール! 双子の弟のお主なら、我らをあざむくこともたやすい。どうりで判らなかったはずじゃ」ボールガードが言う。続けて本物のガンダウルフが「この闇は危険すぎる。人間同士で争っている場合ではないことを、何故わからぬか!」
 うつむいていたモンドールの目が赤く光る。「自爆の呪文か、愚か者め!」ガンダウルフが、俺たちを守るように前に立ち、杖を高く掲げる。強い輝きを見たと思った次の瞬間、俺たちは城下町にいた。リンクも、ボールガードもナツメも一緒だった。
 けれども、ガンダウルフの姿は、どこにもなかった――。
 

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Monologue Vol.3

Diary 2003 May

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