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シュウの独白

―MM4プレイ日記Vol.4(ネタバレ注意!)―

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2004.02.23(Mon)

 『モンスターメーカー4 キラーダイス』、現在主人公シュウのレベルは32。いよいよ終盤といった感じだ。


 ディオシェリルに勝ったことを伝えると、カードの精霊はこう言った。「残るはネフェルーダとモンドールのみ・・・」確かモンドールというのは、ガンダウルフと同じ顔をした闇の魔法使いだ。あいつ、生きてるのか。待てよ、モンドールが生きているのなら、ガンダウルフも無事なはずだ。このことを聞いたら、きっとリンクは安心するだろうな。
 そんなある日、闇の大騎士ネフェルーダが、俺を古城に招待した。「カード使いよ、カードの力を見せてみろ」だって。馬鹿にしやがって! 俺は、魔術師ガーラや女戦士カナーンと一緒に、ネフェルーダを探した。城の中で仲間にしたヴァルキリーは、真空切りを使えて、とても頼りになった。階段の手前で色々なモンスターが待ち構えていたけど、どれも知っているモンスターだったので、簡単に倒せた。
 いよいよネフェルーダと戦う時が来た。カナーンに足払いでヤツの動きを止めてもらい、その間に周りのザコをつばめ返しと真空切りで片付ける。とどめにアシストを受けて攻撃! ネフェルーダは、驚いた顔をして倒れた。どんなもんだい、カードだけの力で戦っているなんて、もう言わせないぞ!

 

2004.02.24(Tue)

 占い師の爺さんが、青い顔をして俺を呼んだ。闇の魔法使いが、異界から「何か恐ろしいもの」を召喚しようとしているらしい。何を喚ぼうとしているのか尋ねたら、爺さんは口ごもってしまった。表現できないほど恐ろしいものなのか・・・そんなこと、絶対に止めなきゃ!
 入り組んだダンジョンでは、不死の強力な魔法使い、リッチが待っていた。俺は必死で戦って力を認めさせ、リッチを仲間にした。
 ダンジョンの奥で儀式をしていたのは、モンドールだった。隣にはカガキがいる。「お前の力、そして我らへの誓いを今こそ見せる時ぞ」モンドールに言われ、カガキが俺に向けてモンスターを放つ。くそっ! あいつは、もう完全に闇の側についちまったのか。
 その時、後ろから声が聞こえた。「わしも一緒に戦おう!」ガンダウルフ! 信じられない気持ちだった。あなたが力を貸してくれるなんて、すごくありがたいよ。
 俺たちはカガキとモンスターを倒し、急いでモンドールの後を追いかけた。けれど、儀式はもう終わっていた。異界の門が開き、黒いウロコを持った蛇、ニーズヘッグが現れる。こうなったら、今ここでニーズヘッグを倒して止めるしかない。「アースアーム」の魔法で足元をすくい、バジリスクのメデューサアイズ(石化の瞳)で動きを封じる。根気よく攻撃すると、やがて、ニーズヘッグは丸太のように転がって動かなくなった。よし!
 モンドールは呪いの言葉を吐きながら去っていった。戦いになると思ったけど、あいつも魔力が尽きそうだったのかもしれないな。

 それからすぐ、モンドールに戦いを挑まれた。
 力のある魔法使いは、塔を建ててそこに住むって聞いたことがある。モンドールの塔の中には、アイスゴーレムやキマイラが沢山いた。でも戦い方はわかっているから苦戦することはなかった。
 モンドールは最上階で待っていた。俺の姿を見るなり、ブラックドラゴンを召喚した。尻尾の攻撃は強力だったけど、足払いで転ばせたり目つぶしをかけたりして倒した。「よくも、我がしもべを! しかし、もはや貴様にまともな戦力は残っていないだろう」そう独り言のようにつぶやくと、モンドールはひとりで襲いかかってきた。残念でした! 俺には切り札の魔法もアイテムもまだあるのさ!
 勝負はあっけなくついた。これで闇の軍団は全滅したはず。それなのに、アインガングの空は、まだ暗かった。

 

2004.02.27(Fri)

 俺は占い師の爺さんに会いに行った。これからのことを占ってもらおうとしたのだ。爺さんがカードを取り出したその時、地面が不気味に揺れた。そして、俺と爺さんは背筋が凍るような声を聞いた。『待ちわびたぞ・・・』
 アインガング城から人の姿が消えたという知らせが届いたのは、そのすぐ後のことだった。

 城の通路にガンダウルフがいた。ガンダウルフは、俺にこの異変について説明してくれた。全ては、俺たちの世界(地球)からやって来た、悪意の塊「ヤールバトゥ」のたくらみだということ。不思議な結界に守られているアインガングへ侵入するため、ヤールバトゥが闇の力を持つカードを作ったこと。そして、俺たちカード使いに「闇のカード」に因んだ占いとクエストをさせ、結界を内側から破らせたこと。「悔やむのは後でもできる。今はヤールバトゥを止めることだけを考えるのじゃ」ガンダウルフはそう言って、俺を導いた。
 城の中は複雑な迷路になっていた。ケルベロスなど、ブレスで全体を攻撃してくる危険なモンスターに何度も襲われた。盗賊ハッタタスや女戦士カナーンに足払いをかけてもらって、その隙に倒した。そして、城にいたのは敵ばかりではなかった。魔術師リンクと、ルフィーアの姉の予言者ヴィシュナスが、力を貸してくれることになった。

 地中深くを目指して進んでいると、突然開けた場所に出た。「来たか」カガキの声だ。「よく聞け。こいつを助けたければ、お前のデッキを俺に渡せ」カガキは、カード使いのケンを人質に取って俺を脅してきた。そんなのに応じるわけないだろう! 俺はヤールバトゥを止めるために、ここまで来たんだ。「勇ましいな。しかし考えてもみろ。仲間一人の生命も救えなくて、お前は何を救おうというのだ?」・・・っ! カガキはケンの首筋に刃を押し当てた。やめてくれ! ケンを見殺しにはできない。俺はカガキを睨みつけながら、デッキケースを投げた。ケースは床を滑って、カガキのちょっと手前で止まった。「はははは! 友人思いだな。しかし、死ぬ順序が少々変わっただけのこと」カガキが刃を振りかぶる・・・騙された!「クソッタレがぁっ!」ケンがカガキの腕を振り払い、俺にデッキを蹴り返した。
 次の瞬間、辺りが赤く染まった。「あかん・・・お迎えが来たみたいや。お前は来るな。ゆっくりでエェ・・・」ケンはばったりと倒れ、そのまま動かなくなった。・・・カガキ、よくも!「いい表情だ。憎しみが伝わってくる。俺を殺したいなら、本気で来るがいい」言われなくてもやってやるさ。お前だけは絶対に許さない!
 俺は魔神シャイターンに突風を使わせ、カガキと取り巻きのモンスターをまとめて転倒させた。シャイターンは撃たれ弱いので、ガンダウルフのバリアの魔法で守った。アシストを受けながらがむしゃらに攻撃し、気がつくと、俺はカガキの胸を剣で貫いていた。「これでやっと・・・解放される・・・ありがとう」カガキは最期にこう言い残した。どうして、こんなことになっちゃったんだよ?!
 ガンダウルフがホールの先を指し示した。そうだ、まだヤールバトゥがいる。止めなきゃ。

 頭がいくつもある、黒いガスの塊。これがヤールバトゥを一目見た時の感想だ。ヤツは同じ世界から来た俺を取り込んで、完全な存在になりたがっていた。もちろん、お断りだ!
 最後の戦いが始まった。この時のために、俺はヒートウォールを召喚しておいた。行けっ、倒れかかってヤールバトゥの動きを封じるんだ! ヴァルキリーが戦いの歌を歌い、ガンダウルフが得意呪文サンダーを唱える。俺も同じ相手を狙い、頭をひとつずつ潰していく。そして、ヤールバトゥは消え失せた。

 息を切らせている俺のところへ、サトルとナツメ、アミが駆け寄ってきた。「あれ、ケンはどこ?」ナツメが言う。俺は、ナツメの顔をまともに見ることができなかった。「一緒に帰ろうって約束したのに、そんな!」俺もおんなじ気持ちだよ。
 奥からアインガング王の呼ぶ声がする。俺は、もう振り返らずに、そっちへ走った。


 気がついた時、俺は公園のベンチに座っていた。多分誰も信じないだろうけど、アインガングという異世界を救う冒険を終えて、地球へ、普段通りの生活へ帰ってきたんだ。
「なぁ、このカード、お前んちゃう?」聞き覚えのある声がした。
 えっ・・・?!

【Fin.】
 

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Diary 2004 February

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