TORGリプレイ

『HEAVEN』

 
 

第二幕

シーン4 赦されぬ者
 

二人のバーバリアン戦士は、聞き込み調査のため王宮を出る。
酒場や宿屋などで、傭兵募集の情報を得たり怪しい奴の足取りを辿るというのは、
ファンタジー世界での定番だ。
しかし、馬小屋の前まで来たところで、ディアンの足が止まる。
 

ディアン:GM、教会では〈信教〉で知ってる範囲のこと以上は判りそうにないですかね。もしあるなら教会へ行って、懺悔しつつ話を聞きたいなーと思ったんですけど。何かの助けになればなぁって。

GM:行動宣言としては、ありです。どんだけのものが出てくるかは、今はマスター喋れませんけど。

ディアン:なら、ちょっと教会へ行くってことを、マキシムに言おうかな。

マキシム:「わかった」じゃ俺は奴等が出没した近辺の村まわって、酒場とか村人から様子を聞きます。

GM:はい、わかりました。ではマキシム、〈説得〉か〈魅了〉、どっちか高い方で。

マキシム:〈説得〉で、大っきな人の移動があったかどうか。(コロコロ)18。

GM:そうするとですね、小軍勢だけど、馬に乗った連中の目撃情報ってのがありました。闇の軍勢かと思って、手出しする人はあまりいなかったんですけど、言われてみれば確かに、別系統だったなと。闇の軍勢だと多分もうちょっと、ゴブリンとか、オークとか見覚えのある連中が多いはずだと。「あんまり見覚えのない奴等だったな」

マキシム:トカゲがいたりしてな。どっから来たとかそういうのは特にわかんないか。

GM:闇の軍勢の支配エリアを通ってきたみたい。だから光のエリアの警戒網から、逃れたっぽいですね。途中途中、折々でイリュージョンとか使ったんだと思われる。ところどころ野営の跡があったりしたんで、あーこの道通ったんだな、と。

マキシム:漠然と判るんだね。

GM:で、ディの方ですが、司祭様は、話を聞いて、「わかりました」と。「貴方は罪を犯したわけではありません。貴方は全力を尽くしたのです。神は、貴方の行いを見ていますから、神の光は貴方の道を照らし出すことでしょう。ただ、貴方の話を聞くと、その一団は、神を冒涜しています。間違いなく、神は人を愛し、人は神を愛するものです。その秩序において、神に連なりし者の名を名乗ること自体が、不遜な行為」と言い切ります。「もし、可能であれば彼らにも告解の機会を授けたいところではあるのですが」と言って、言葉を切る。「貴方と、貴方が愛する人、そして、貴方のかけがえのない仲間たちの上に、祝福があらん事を」

ディアン:有り難い言葉です。

GM:ま、長い時間かけてこういう話になりました。

ディアン:建物を出るとすっかり夜で、空には月が出てたりするのかなー。

GM:そんな感じ。美しい月が出ています。

ディアン:あの・・・月齢は?

GM:半月よりもちょっと満ちて、もう少ししたら満月ですね。そしてそれを見て思い出すことは、あれが満月になるくらいがジェシカの誕生日だった筈だっていう。

ディアン:うわーっ! マスターの意地悪ー!

GM:というのが判って、夜に、みんな合流しますね。
 


Act 2-5

back to Act 2-3

back to Eternal Smile


"Eternal Smile" Since 2002.02.02
Copyright (C) 2002-2020 Charmy. All Rights Reserved.

E-mail:charmy_s@mac.com