TORGリプレイ

『逃げてきた黒天使』

 

Epiogue

 
マキシム:「賭けは俺の勝ちだな。約束、守ってもらうぜ」

GM/芹奈:「でも、ここでお別れなのには変わりないけどね」

マキシム:「(驚いて)どうして?」

GM/芹奈:「克己。あなたは私をどうするつもり? 伴総帥から依頼を受けている以上、私は、彼女の元に連れて行かれるんでしょ? そして、スパイとして然るべき処罰を受ける。そうじゃないの?」

マッコイ:(ぼそっと)アイルは近いぞー。

マキシム:「俺はここで、お前に会わなかった。それじゃダメなのか? 俺と一緒に、ロンドンへ来てくれ」

GM:唐突すぎて茫然としています。

シュア:いいんです、あなた勝ったんだから。約束守ってもらうだけなんだから。

マキシム:じゃあ、彼女をおひめさまだっこして、仲間のトコに。

GM:そうすると、中から慌てて出て来た皆さんの前に、おひめさまだっこして、満ち足りた顔をしたマキシムが。

シュア:「ちょ、せ、先輩。轢いちゃ、ダメですかね?」(笑)

マッコイ:「シュア。人生誰でも一度は通る道さ」

セバス:それより、早く逃げないとまずいのではないか?

シュア:もっともです(笑)。

エリオット:では、ニッポンテックの工作員、鷺沢さんは、この戦闘で死亡したということで。

GM:えっ、2人置き去り?

マキシム:えぇー?!

シュア:あの、ほら、定員オーバーだし。

マッコイ:1、2、3、4、5、あぁダメだな、乗れないな。

シオン:ここの時点で、マキシムは既にパーティから外れたという認識でいますから。

エリオット:エージェントは倒したけど、我々はマキシムさんを失ってしまった。惜しい人を亡くしたなぁ。

マッコイ:(マキシムに)これでしばらく、ニッポンテック来れないね(笑)。

シュア:一応、ウィルスが流出してないかどうかは訊いてね。それによっては引き返して来るから。

マキシム:「もう、これでウィルスが流れることはないのか?」

GM/芹奈:「そうね、『黒天使』が破壊された時点で、私の仕事は失敗よ。もう少しだったんだけど」

マキシム:「黒天使? あの、倒れてた女の人か?」

GM/芹奈:「そう。コードネーム『黒天使』、ハッカー、黒木杏樹の肉体を利用して造ったアンドロイドよ」

シュア:アンジュさんか。

エリオット:シャルルさんに、謝りに行かんとなぁ。アンジュさん助けられなかったよー。

シュア:まぁ、遺品ぐらいは。

エリオット:そうですね、持って行ってあげましょう。

マキシム:じゃあ、マッコイに連絡を取ります。「仕事は成功だ。それと、ハネムーンの時はよろしく頼むぜ!」

一同:えぇーっ?!(笑)

GM:随分話が飛躍したなぁ。

シオン:目ぇ怖いぞ、マッコイ。

マッコイ:「・・・どっちの仕様に合わせようか、んー?!」

エリオット:アイル式かニッポン式か。

シュア:先輩ー、下請け、と書いて僕に回るのだけは勘弁(笑)。

マッコイ:熨斗付けてやるからよろしく頼むぜ。

シュア:あーい。・・・上下関係厳しいなぁ(笑)。

GM:そんなわけで、マキシムを除く皆さんは、この後ニッポンへ戻り、稼頭姫さんに首尾を報告して、アンドロイドを引き渡して、報酬を受け取ることになります。本日のセッションはこれにて終了です。長時間ありがとうございました!

一同:お疲れさまでした!
 

限りなく今に近い未来………
今夜、あるいは明朝、さもなければ来週……ほんの少しだけ未来の物語
 

TORG Replay『逃げてきた黒天使』 Fin.

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