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TORGリプレイ

『二通の手紙 〜聖なる墮天使〜』

 

Epilogue

 
GM:シスター・アンジェは、バチカンから来た2人に対して、こう言います。「それでは、新しい司祭様の派遣をお願いできませんか。私がいることによって、今日のようなことが起こるでしょうから」

リン:出て行くんですか? そんな。

シグマ:ただ、彼女がこの教会にいれば、次にまた襲われる可能性があるというのも事実。

GM:“知人”を使えば、アイルの方に子ども達を連れていくことも可能ですし、アイル経由で、その“知人”を通じて、新しい司祭を呼ぶことも可能ですが。

メイ:すぐ、来るんですか?

GM:すぐには来ないでしょうけどね。

ジェローム:「まぁ、丁度適任だと思われる人物がいると、我々が法王庁へ報告に行けばよいのでは?」

GM/シスター:「!」

シグマ:「私も同じ考えだ。シスター、一度バチカンまで来ていただけるかな」

GM:「は、はい!」因みに、もしシスター・アンジェに後見人が必要だったら、アラン爺さん以下、警察の所長さんとかが、ずらずらと署名してくれますよ。元々かなり彼女達に好意的ですから。

メイ:申し出たくてしょうがなかったんだ。でも清浄化委員会が怖くて。

GM:委員会が怖いっていうより、手を出すきっかけがなかったんですよ。これでモロに化けの皮がはがれましたから。

ジェローム:要は、委員会の犯罪の証拠を押さえたかったわけだ。

GM:そうそうそう。そうしないと、私情とか、職権乱用って言われるのがオチですから。

シグマ:なるほど。

ジェローム:「留守にする間、この教会を守れる人間が、いると有り難いな」

リン:じゃあ、“知人”を使います。

GM:それでしたら、真珠のパトリシアさん以下が、しばらく常駐することも、やぶさかではないんで、請けてくれますよ。あ、“知人”もう1枚使うなら、ペラ・アーディネイ女王経由でバチカンの方にも連絡させてもらいますが。

メイ:ものすごいな、それは。後ろ盾としてはもう、非の打ち所がない。

ジェローム:使える伝は、使ったらどうだ?

メイ:せっかくだから、使わせてもらいましょう。ついでにもう一言だめ押し。「大丈夫よ! だって町の人達はもう、団結してるんだもの! あんな何たら委員会みたいのがまた現れたって、今度は町の人みんなが立ち向かってくれるわ!」

GM:では、あなた方はシスター・アンジェを連れて、いったんバチカンへ向かうことになります。子ども達に別れを告げ、教会を離れようとすると、どこかから・・・いや、それはすぐ判る。鐘のない筈の教会の尖塔から、鐘の音が聞こえ始めます。

シグマ:ほう。

メイ:つい、見上げちゃいますね。

GM:それと同時に、シスター・アンジェが、自らの手で切り落とした筈の翼が、みるみるうちに再生していきます。

・・・さらに、その10数年後。ポシビリティ戦争は既に終結しています。
ロジアナのこの教会は、「聖なる墮天使が現れた教会」ということで、小さいながらも有名になり、今だに、ちょこちょこと巡礼が来たりします。
普通の教会だと、正面に十字架、右手にマリア様、左手に守護聖人、というのが定番なのですが、ここには守護聖人は飾ってありません。たった1枚の絵が飾ってあります。
この教会出身の画家が描いた絵には、ボロボロになった教会と、翼を広げた天使をバックにした、あなた方が描かれています。

一同:おぉーっ!

GM:絵の題名は、『ぼくたちの英雄』。これでセッションを終了します。お疲れさまでした!
 

 限りなく今に近い未来………
 今夜、あるいは明朝、さもなければ来週……ほんの少しだけ未来の物語
 

 TORG Replay『二通の手紙 〜聖なる墮天使〜』 Fin.

---Thanx a lot for your reading! I wish your happiness.
 

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