Epilogue
こうして、TORGとなり世界を支配しようとした
金輪龍一の陰謀は潰え去った。
そして、数日後。
- トルウィン・タンクレッドが深々と頭を垂れる。
「金輪龍一のあまりの力の前に、私は忠誠心や〈名誉〉を買い取られ、邪悪に染まってしまいました。〈名誉〉を取り戻すまで会う機会はないでしょう。では、さようなら」
- 稼頭姫:「あっ、言い忘れていたわ。私が金輪龍一を買い取った以上、貴女の〈名誉〉は私が返してあげる。それが不服だと言うならば、貴女の望むようになさい」
「ありがとうございます。では、差し出がましく言わせてもらいます。不服です」(笑)
- トルウィンと入れ違いに現れたのは、驚くべき人物であった。
「やあ、久しぶりだな」
- カケル:「何ぃ! Dr.メビウス、お前は死んだはず・・・」
「さすが阿笠、素晴らしい〈説得〉だった。心が震えたぞ」
- カケル:「俺の疑問に答えてくれ」
「稼頭姫。お前のマネー・ウォー、恐ろしい威力だった」
- カケル:本気で無視されてねぇ?(笑)
「アーウィン、アーディネイとトルウィンは頼むぞ。そして、カガリベカケル。答えてやろう。あの時買い取られたのは、悪のハイロードDr.メビウスとしての財産と名義。だがわしは違う。わしは正義の使者、デス・ホークだ!」
- アーウィン:・・・ありゃ?
「悪のファラオはもう死んだ。わしはこれから、善なるヒーロー、デス・ホーク!」
カケル:めっちゃ悪人っぽいやんけ!
- 稼頭姫:「ちょっといい? 貴方のその名前、買い取らせてもらうわ(笑)。デス・ホークはやめて、ホーリー・ホークとでもしなさい」
「ホーリー・ホークか。そうか、いい名前だな。ホーリー・ホーク!」
- そこへ、テレビ局のレポーターが現れる。
「すみません、新ストームナイト・トゥデイです! 高名なストームナイトの皆さんに直接インタビューしたいと思います。では、アーウィンさん、どうぞ」
- アーウィン:「あなたたちは救われました。あなたたちの財産はきっと、元に戻るでしょう」
「カガリベさん、どうぞ」
- カケル:「いや、俺、今車のチューニングに忙しいから、じゃあな!」
「では、60億人説得の立役者、阿笠さん、どうぞ」
- 阿笠:「私にはこれ以上言う必要はないと思う」
「全てを語り尽くしたと言うのですか、さすがです! そして、金輪龍一、TORGを倒したという・・・TORGが何かは判りませんけど、伴稼頭姫さん、どうぞ」
- 稼頭姫:「財産ってのはね、一から築くことに意味があるのよ。金輪が集めた金になんて、興味がないわ。だから私は、皆さんに財産を還元します」
「皆さん聞きましたか! ここに、財産の還元が宣言されました!」
アーウィン:では私は最後に、空に向かって鳩をぱたぱたと羽ばたかせます(笑)。
カケル:まだ持ってたのか!
阿笠:というか、4年半もずっと一緒に寝てたのか?(笑)
限りなく今に近い未来………
今夜、あるいは明朝、さもなければ来週……ほんの少しだけ未来の物語
第5回トーグオンリーコンプレイレポート
『Keynumber is THE "6"』 Fin.
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