TORG三題噺シナリオ1
Last Updated:2002.09.29
当サイトでは、キリ番を踏んでくださったお礼として、3つのお題に基づいてシナリオを創り、進呈させていただくことにしました。記念すべき第1回目(500ヒット)のゲッター、水沫幻さんから戴いたお題は、
の3つ。のっけから難しそうですが、頑張ってみましょう。 なお、以下のシナリオはフィクションであり、実在の人物、国家、企業を貶める意図は全くないことを、ここに宣言いたします。 はじめに インド亜大陸北西部――約5500万年前にインド大陸がユーラシア大陸に衝突してできた山脈の中に位置し、中華人民共和国、インド、パキスタン、アフガニスタンの四国と国境を接するカシミール地方。 時は流れて、現代。カシミール地方では住民の帰属をめぐってインドとパキスタンが軍事的衝突状態にあるため、その地の本格的調査は長い間行われていない。
ストーリー第一幕 インド北西部、カシミール地方では、イスラム過激派から武力支援を受け、パキスタンへの帰属を主張するイスラム系住民と、インド軍との紛争が続いています。数日前の戦闘で、インド軍は大敗北を喫し、一方的な虐殺から辛くも逃れた兵士はこう述べました。 麦畑に潜んで様子を窺っていると、戦闘が開始されます。よく見ていると、イスラム兵の中に日本の武者鎧を着た者が混ざっていることに気づきます。疲れを知らぬニッポンテックのゴスポグ侍です。ストームナイトは虐殺を止めるため劣勢のインド軍に加勢し、ゴスポグ侍を破壊します。イスラム兵は早々に逃げ帰ります。 第二幕 情報を持ち帰ると異変が起きています。インドとパキスタンの調停役を買って出ていたアメリカ合衆国の要人が殺されたのです。ストームナイトは、合衆国政府筋から、事件の真相究明と犯人の確保(生死を問わず)を改めて依頼されます。 何処から迷い込んだのか、部屋には1匹のオウムが残されていました。「ブルー、マウンテン!」オウムは大声で、青き山、ブルーマウンテンと繰り返します。 死体を注意深く検分したストームナイトは、ニッポンテックの忍者の手による暗殺であることを見抜きます。では何故ニッポンテックが動いているのでしょう。調査の結果、金輪産業とパキスタン政府の結びつきが浮かび上がります。金輪龍一ことNo.3327は、「カシミールを自国の領土にするなら、侵略者の訪れによって世界のパワーバランスが狂いつつある今が好機」とパキスタンをそそのかし、ゴスポグ侍を貸し与えたのです。兵士の亡骸を苗床にすればゴスポグは容易に生産できますから、損にはなりません。そしてNo.3327の真なる目的は、パキスタンが完全に勝利し、カシミールを領地とした後に、見返りとして旧サファイア鉱山及びその一帯の採掘権を獲得することです。新たな鉱脈を発見できれば、巨万の富が得られることは間違いないのですから。 これらの確固たる証拠を掴み、もしも暴露できれば、No.3327に少なからぬ打撃を与えることができるでしょう。その足掛かりとして、ストームナイトは麦畑の向こうにあるイスラム兵のキャンプへ潜入します。しかし、先刻のオウムが現れて大声で鳴いたため、見つかって捕らえられそうになります。 第三幕 辛くも脱出に成功したストームナイトは、「青き山」が何を指すのかを考えます。カシミールが、かつて良質のサファイアを産出した地域であることに思い至るのは、そう難しいことではありません。 紛争地区を突破し、旧鉱山に到着すると、オウムが坑道の奥へと消えていきます。後を追うと落盤が起き、狭い空間に閉じこめられてしまいます。そして、物陰からゴスポグ侍が現れます。陰謀を暴こうとする邪魔者を抹殺するために、忍者が罠を貼っていたのです。オウムもストームナイトをおびき出す目的で忍者が放ったのだと判ります。ストームナイトは閉鎖空間から何とかして抜け出し、忍者=合衆国要人を暗殺した張本人を捕まえねばなりません。 ゴスポグ侍の残骸を持ち出せた場合、パキスタン政府へ突きつけて説明すれば金輪への不信感を生じさせることができます。No.3327は対外活動を自粛せざるを得なくなるでしょう。 |
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