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第四幕

 
シーン２　Cause we are the family

 
１ラウンド目

ＧＭ：ドラマチックシーン。お、来ましたね。ヒーロー先攻、疾風。悪役後攻、高揚。

アン：うわ。

ＧＭ：推奨行動〈間合い〉／〈威嚇〉。敵が景気良く振り足してくるので、先手を取って、一気に決めちゃえるならその方がいいと思います。敵はひとり、優美ちゃんだけです。

アン：撃ったら、優美まで死にそうだな。まず分離しないと。

裕人：大丈夫大丈夫。優美は俺と同じ状態だから。

ＧＭ：はい。ゲーム的にはダメージをどんなに与えても、分離が成功すれば、全部一回再生するので、治ります。

ソウジ：つまり、遠慮なくいっちゃって平気。

ＧＭ：遠慮なくぶちかまして、戦闘不能にしたら、分離ができると思ってください。その時に彼女のかりそめの肉体が破壊されても全然平気です。

アン：ああ、なるほど。

ＧＭ：ってことで誰から行動してもいいですよ。

ソウジ：〈間合い〉。距離を測りながら、パッパッと素早い動きで敵を翻弄します。「きみの間違いを正しに来ると言っただろう？」（コロコロ）４か。ポシビリティを使います。

ＧＭ：消します。

ソウジ：７だと効かないですよね。“ドラマ”を出します。

ＧＭ：“逃走”じゃなくていいんですか？　最初に場に出さないと効果出ませんよ？「逃げるなら今のうちだよ？」って優美ちゃんが可愛らしく笑います。

ソウジ：「俺たちは逃げない！　明日の希望のために戦え、労働組合！」

ＧＭ：向こうの方から、「そうだ！」

裕人：『うおおおおおお！』

ＧＭ：って声が上がります。士気高ぇなー！（笑）

ディ：「すごいな、カガワは」

ＧＭ：これを見ちゃったからね。あなたの怒りはみんなの怒りなので。

裕人：「香川さん面白いなー！」

アン：「まったくだ」

ＧＭ：次の方どうぞ。

裕人：〈間合い〉。本気だぞ？　１８スタート。（コロコロ）７、夜だから高揚で、（コロコロ）１８。

アン：おお！

裕人：ポシビリティ使うよ？　ほら。

ＧＭ：消す！　くっそー（笑）。そりゃ消すよ。

裕人：〈間合い〉２６です。

ＧＭ：９差。技能なしと疲労。技能レベルが一時的になくなりました。能力値だけの判定になります。

ディ：よし！

ＧＭ：さっきみたいに、まばたきした瞬間に、シュッシュッ、って近づいてくるんだけど、あなたは、魔物であるはずの彼女より速い。

裕人：じゃあ、こっちに近づいてくる瞬間に、後ろに回ってあげましょう。

ＧＭ：そしたら、一瞬フワッと、お兄ちゃんと追いかけっこしたことがあったなー、みたいな表情になって、「あ、お兄ちゃん」

裕人：「まだまだだね」

ＧＭ／アニサオナ：『何を言っている！　じゃれるな！』

裕人：「余裕ないなぁー（笑）」“計画”出しておきます。

アン：〈威嚇〉。「本当の恐怖ってやつを教えてやるよ」（コロコロ）１２。ポシビリティ使います。

ＧＭ：消す。

アン：消させた。〈威嚇〉１４。

ＧＭ：こっちは１７持ってるから・・・あ、すいませんでした。今僕、技能なしでした。９です。マジごめんなさい。

ディ：５差。萎縮が入った！

ＧＭ：高揚の振り足しが消えました。くっそー！

アン：耳元すれすれを、ボーン！　ってヘルファイアが。

ＧＭ：当てないことによる恐怖！　くっ！

アン：こっちも“計画”を出すかな。

ディ：〈挑発〉します。「もう一度、訊くが、お前は本当に、ユウトがはい、と言うと、信じていたのか？　さすがにそれはない。オレでもわかる」

裕人：ははははは！

アン：ははははは！

ソウジ：いやー、ディアンに言われると。

ＧＭ：えーと、振り足ししていいです（笑）。『うるさい黙れ！』

ディ：（コロコロ）５足す、（コロコロ）３、あー、８しか出ない。ポシビリティを使う。

ＧＭ：それはなんか、消せない（笑）。

ディ：８足す、（コロコロ）１９、２７。〈挑発〉１９。

ＧＭ：うっはー。《魅力》は１４あるので、５差。萎縮のまんまです。向こうはもう、激おこです。

ディ：“奮起”を出しておきます。

ＧＭ：ってことで２周目、ソウジから。

ソウジ：合掌斬の奥義って、使えますか？

ＧＭ：使えます。マスター判断で、今回は、忍者刀のダメージに、上乗せしていいですよ。

ソウジ：なるほど。では〈武道〉で攻撃します。（コロコロ）出目が低い。マイナス８。

ＧＭ：《敏捷度》は１２だから、１２以上なら当たる。

ソウジ：ダメージを上げたいので、ポシビリティで振り足します。（コロコロ）２０！

ディ：伸びた！

ソウジ：（コロコロ）３１、＋１０。命中が３１、ダメージが２８。

ＧＭ：僕《耐久力》１８あるんで、１０差。１レベルＫ３。軽傷と３ショック。

ソウジ：「ふっ、硬いな」

ＧＭ／アニサオナ：『馬鹿な！　何故貴様の刀は私に通る？』

ソウジ：「この刀は、（ブラック企業の）闇を晴らす、（定時退社の）光の刀だ！」（笑）

裕人：うわ、うちニッポン人だから、意味わかる！

ＧＭ：むしろ、ニッポン人だからこそ、意味がわかんない（笑）。何言ってんだあの人。

ソウジ：本人は、ふざけてるつもりもなく、大真面目です。

ＧＭ：ザクっと斬られて、次の方どうぞ。

裕人：〈間合い〉。（コロコロ）１４、（コロコロ）４。ポシ。

ＧＭ：どうぞ。

アン：お、消さない。

裕人：（コロコロ）２９。〈間合い〉２７。

ＧＭ：２７？　さすがにシャレにならないので、積極防御する。（コロコロ）しまった、高揚ないんだ。そういえばそうだった！　赤毛のアン！（笑）ポシビリティも乗せよう。（コロコロ）逆転負けだけは防ぎました。

裕人：これで、そっちの行動はなくなりましたね。

アン：じゃあ、撃つか。（コロコロ）４。ポシビリティ使う。

ＧＭ：どうぞ。

アン：（コロコロ）１９、２３。＋８だから、〈銃器戦闘〉２５。ダメージは３０。

ＧＭ：１２差、１レベルＫ５。ポシビリティで消して、２ショックまで減らす。演出的には、ドーンって撃たれて、すごいダメージが入るけど、『何発撃とうが無駄なことだ！　人間との差を思い知れ！』

ディ：「傷が・・・塞がっていく！」

ＧＭ：そしたらですね、あなたの耳に、バロンの声が聞こえるわけですよ。「レディ。何発撃っても無駄だと言う奴は、無駄だと思わせたい奴だ！」

アン：「そっかー、何発撃っても無駄かー。じゃあ・・・弾数増やすしかないねぇ」って言って、フルオート用のでかいマガジンを。

ソウジ：ガシャッ。

ディ：ユウト。次で決めたいよね。【ブレス】。（コロコロ）６。これは高すぎない方がいい。

アン：あ、そうか、改宗しちゃうから。

ＧＭ：高いと、すごい！　僕もその宗教信じます！　って言い出す。

ディ：でも、６だと失敗だから、ポシ使う。（コロコロ）２０。

裕人：あれ？

アン：あ？！

ディ：（コロコロ）６、３２。計算するね。達成値２３で・・・大丈夫。かなりよい成功度だから、ユウトの《敏捷度》に＋４ボーナスがつきます。

裕人：は？！

アン：《敏捷度》１７？

ソウジ：うわ、めっちゃ速っ！

ディ：「神よ。ユウトに祝福あれ！」

ＧＭ：フワーッと光が集まっていったと思ったら、身体に、温かいものが伝わる。

裕人：わー。すごいキラキラしてるー。じゃあ、チラッと後ろを向いて、ニコッと笑って。

ＧＭ／アニサオナ：『馬鹿な！　ヴァンパイアに神の祝福などない！』

ディ：“奮起”を使います。「ユウト。ユミを取り戻せ！」

裕人：「勿論！」

アン：“奮起”を“計画”で回収。

ＧＭ：では全員、手札の中の、不要なものを捨てて、４枚まで補充してください。

アン：いい加減、“緊急行動”捨ててもいいかな。

ディ：オレも“敵方失敗”だけ残して捨てる。

ソウジ：“逃走”はもう要らない。

ＧＭ：お、もう逃げないと？

ソウジ：はい。我々に撤退の二文字はありません。

ＧＭ：カッコいい！

アン：“偉業”来なかったから、もっかい“奮起”使おう。「さーて。そろそろ、あいつうざいから消そうか」
 

　“奮起”によるカード調整の結果、ようやく手元に“偉業”カードが渡る。
　裕人が交換で“偉業”を持ち、全てのお膳立ては揃った。

 
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