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Epilogue

 
　恐れる物などないみたいに　強がることを許して
　見てはいけないことだらけの　醜いお姫様
　ワガママでごめんなさい
　上手に気を引くことが出来なくて
 

裕人：あー！　そうだねー！　甘え方ヘタクソ！（笑）

ＧＭ：ということで、エンディングになります。
 

　着信音が鳴り止み、気が付くと、ソウジとアンの姿がどこにもない。
　ディアンは強烈な既視感を覚え（＊２１）、大声で裕人の名を呼ぶ。
「ユウト！」
「あっ、ディアン！　そんなに慌てて、どうしたの？」
 

裕人：何も言わずに、去ったりしませんよ。だってもう、引け目、ないんだもん。

ＧＭ：だよねー。

ディ：（息をついて）「また、ユウトが、いなくなるかと・・・」

裕人：「もう俺は、逃げないよ」

ディ：「・・・すまない」

裕人：「確かに、ディアンがそう思うのも仕方がないよね。だって、あの時すぐに、何にも言わないで行っちゃったし」

ディ：「でも、ユウトは、オレを信じて、手紙を残してくれた」

裕人：「ん？　ああ、アドレスのことか」

ディ：「あど・・・そう、それだ」

裕人：「ははは。何て言うか、今までずっと逃げてきたから、ディアンのまっすぐさが、羨ましかったんだよ、きっと」

ディ：「オレは、器用に生きられないだけだ」

裕人：「それは別にいいんじゃない？　まっすぐ、歩いてくのも、それはそれで、生きてく様だと思うよ」
 

　あなたは、あなたのままでいいんだよ。
 

裕人：「言ったじゃん！　あの時も、ほら」

ディ：「そう、だな。・・・ユウト。聞いて、いいか？」

裕人：「ん？」

ディ：「食事は、どうしている？」

裕人：「どうしてると思う？」ニヤニヤしてます。

ディ：「っ・・・！　人の血を吸わなければならないのならオレから吸え！」

裕人：「いや、要らない」

アン：（笑）

ＧＭ：（笑）

裕人：「やっぱり人から吸ってると思ってたんだ！　違う違う！」

ディ：「ヴァンパイアとは、そういうものではないのか？」

裕人：「いつのヴァンパイアだよ」真顔でツッコミます。

一同：（笑）

ディ：「・・・・・」

裕人：「ああ、俺はね、いつも、動物から血を、吸ってるんだよ。そこらへんの鹿とか」

ディ：「鹿・・・」

ＧＭ：結構な量必要だけどね。人間の血を吸わないなら。

裕人：「まあ、死なない程度に、ちょっとずつ吸ってるから、色々と手間はかかるけど、お腹空いてることも多いけど、っていうかほぼほぼお腹空いてるけど。今だってお腹空いてるけど」

ＧＭ：そうだね。

裕人：「とりあえず、俺は俺なりに、ちゃんと、道を外さないように、頑張ってたんだよ。えへへ。偉いでしょ？」

ディ：「・・・ユウトが、血を吸う動物は、例えば、牛や、ニワトリや、豚でも、大丈夫か？」

裕人：「ニワトリはさすがに試したことないなあー。だけど、どうして？」

ディ：「オレの故郷に来い。オレは、孤児院育ちだ。孤児院では、牛も、豚も、ニワトリも飼っている」

裕人：あー、なるほどー。

ディ：「腹が減って、困ったら、でいい」

裕人：「困ったら・・・困ったらね（＊２２）」

【ＣＡＳＴ】ディアン・オブロー
---聖騎士
 

　一方その頃。
　ソウジは巽工作機の非人道的な行為の証拠をサーバーから残さず入手し、
　最後の仕上げに取り掛かろうとしていた。
 

ＧＭ：映像記録とかも撮っていいです。ヴァンパイアは映んねぇけど。

ソウジ：じゃあ、全部写します。で、データを取るだけ取った後に、破壊します。
 

　巽工作機ロンドン支社長、巽十郎の生命は風前の灯だった。
　逃げ出す途中でレッサー・ヴァンパイアの群れに追われ、
　壁際に追い詰められたところで・・・ヴァンパイアの頭がまとめて吹き飛ぶ。
　「あ、あなたは、ナタティリ総督！」
 

ＧＭ：実際、ナタティリがオーロシュ側との橋渡しをしたところも若干あるみたい。ただ、その計画に、優美ちゃんとアニサオナが割り込んで、完全に乗っ取っちゃった、という側面もあります。

アン：なんでナタティリがライフル持ってるんだろうね。

ＧＭ：そこは、都合の良い現実しか見えてないので。

アン：「例の計画はどうなったのですか？」

ＧＭ：「た、助けてくれ！　ナタティリ総督！　私をエジプトに、ナイル帝国に亡命させてくれ！　金ならある！　金ならあるんだ！」

ソウジ：・・・・・。

裕人：最高か（笑）。

ＧＭ：「あいつら、奴隷より都合がいい！　何も文句を言わないからな！」

アン：ひとしきり喋らせた後に、「そうですか・・・」バサリ（ウイッグを取る音）。

ＧＭ：「！　赤毛・・・！　まさか、お前は！」

アン：「いやー、そんなに似てた？」

ＧＭ：取るとね、全然別人。どうやって騙されたんだろう、っていうレベル（笑）。

ソウジ：じゃあ、ナタティリ改めアンの後ろからスッと出てきて、「話は全て、録音させてもらったよ」

ＧＭ：「！　な、か、金ならある、買う！　そのテープを買う！」

ソウジ：「ほう？　このデータを買う、と？　今の言葉もしっかりと、録音させてもらったからな」

ＧＭ：「幾らだ！　幾ら出せばいいんだ！」

ソウジ：「金など要らない！　貴様のその腐った根性、いつか報いを受ける日が来るだろう。後日を楽しみにしているがいい！」

裕人：『う、うわあああ！』

アン：あ、逃げようとしてる？「ふんっ！」ゴスッ！

ＧＭ：「！」一撃で、昏倒。

裕人：やったぜ。

アン：で、倒した後に、「あっ。乙女にあるまじき気合いを入れちゃったかしら」（笑）

ソウジ：「いや、アンさんはそれでこそアンさんだよ」と言って微笑みます。

ＧＭ：ということで、アイルの人たちが、がっつり彼を捕まえます。巽工作機は、金輪産業の系列企業なので、蜥蜴の尻尾切りはするでしょうけど、金輪へのダメージもゼロではありません。

ソウジ：「これで少しは改善されるといいが」と神妙に呟いて、どうしても行き場がなくなってしまった難民の人たちは、ユニオンが、回収する感じですね。

ＧＭ：そうですね。２人の行動により、社会が少しずつ、変わっていくかもしれません。

【ＣＡＳＴ】香川ソウジ
---企業忍者

【ＣＡＳＴ】アン・シャーリー
---生き残った狙撃手
 

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