- −事始め−
2002年8月18日。
突発的に、Daydreamへ行くことを決めました。公式サイトによると、この日がβオープン期間の最終日であるため、これは見逃せん! と思いまして(笑)。
運良く、浅草在住の友人、天地人氏が付き合ってくれることになったので、上野広小路駅で待ち合わせの約束をします。それから下準備として、お店が開店したのを見計らって電話を掛け、予約卓・自由参加卓の有無を確かめました。残念ながら、店員さんが突発GMをしてくれる予定はないとの事(つまり、遊べるか否かは出たとこ勝負)なので、念のためシナリオの入ったノートPCを携帯することにします。・・・電車に乗ってから、TORGをプレイするにはカード(ドラマデッキ)が必須だということに気づきましたが、後のまつり。
- −いざ、店内−
13時頃にお店のあるオフィスビルへ。ビルに入っている店舗を示す金属プレートに黒字で書かれた「(有)ティーアールピージー・タイム」の字が眩しく映ります。そして、ビル入口のガラスドアの中には、「3階へどうぞ」という手製の看板が。この気配りに、私の中で好感度が急上昇。期待に胸を膨らませてエレベーターへ乗り込みました。
ドアが開くと・・・扉も何もなく、いきなり店内だったので、ちょっと驚いてしまいました。カウンターで来店者記録用紙に名前や住所、E-mailアドレスを記入し、カラオケ屋と同じようなクリップボード(入店時間が書かれています)を受け取ると、「ごゆっくりどうぞ」と声が掛かり、あとは完全にフリーとなります。
まず、店内をぐるりと見回してみます。テーブルは6人掛けの物が全部で4つ、プラス閲覧用に丸テーブルが1つ2つあったかもしれません。椅子は約30脚。図書館で使っているような木製のもので、座り心地は快適です。一番奥のテーブルに「アルシャード」の準備がされています(が、食事に出ているのか皆さん留守)。丸テーブルでは2人の男性がライブラリのゲームを閲覧しています。私も手近な椅子に荷物を置いて、わくわくしながら本棚の前へ立ちました。程なく、絶版になって久しい「ウォーハンマー」のマスタースクリーンを発見。中身を見て溜息が出ました。いいなぁー、欲しいなぁー・・・。他には、未訳ゲーム「ペンドラゴン」を手に取ってみたり、昔のRPG系雑誌をぱらぱら読んでみたり。何となく、それらを読み込むだけでも来た価値があるなぁと思い始めた(笑)その時。
- −さぁ遊ぼう!−
「どうです、ボードゲームでもやりませんか?」先に店内にいた方が、声を掛けてくださいました。おぉ、なんと有り難い。天地人氏と私は二つ返事で応じます。説明するルールが少ない方がいいだろうということで、「Castle」というカードゲームをプレイすることになりました。ものすごく単純化して言うと、城壁、塔、外、中庭の4カ所に手札を置いていき、一番早く手札と山札を使い切った人が勝ちというゲームです。置けるフィールドや特殊能力がカード毎に異なるため、少し戸惑いましたが・・・勝てちゃいました。これぞまさしくビギナーズラック。参加した4人がノウハウをそれなりに把握したところで始まった二戦目は、隣の方が見事な作戦で勝利。おかげさまで楽しい時間を過ごさせていただきました。初対面の方と気軽に卓を囲めるというのは、カフェの大きな魅力だと思います。
ゲームの後、店内で注文したペットボトル(150円は、やはりサービスし過ぎではないでしょうか。多少マージン乗ってても買いますよ自分は)を飲み終わるまで、再び「宝の山」=貴重本てんこ盛りの本棚にある資料をめくりました。
おおよそ2時間ぐらい過ごしてから精算。プレオープン期間なので1時間250円のお手頃価格! 正式オープン後は30分150円になるとの事ですが、店内の充実ぶりを考えるとそれでも安いのではないでしょうか。お礼を言って店を出ます。店長さん(ショートカットの美人さんでした♪)が、エレベーターのドアが閉まるまで見送ってくれました。
- −まとめ−
今までにカラオケルームを借りてセッションを行った経験は何度もありますが、その度に居心地の悪さを覚えていました。カフェでの時間はカラオケルームでのそれと完全に一線を画しています。後ろめたい思いを感じずに遊べるということが、これほど快適だとは思いませんでした。家から近ければ(仮定法・涙)文句なしに通いたいです。