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シュウの独白

―MM4プレイ日記(ネタバレ注意!)―

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2002.12.21(Sat)

 通販していたGBAソフト『モンスターメーカー4 キラーダイス』が届いたので、本体を買ってプレイ開始。発売日から1週間遅れを取ったが、頑張るぞー。
 ということで、13歳少年になったつもりで(笑)日記もスタート。なお、シュウくんの内心は完璧に自分の想像です。


 ベンチの上のカードが、俺を呼んでいた。
 何となく放っておけない気がして、俺はそのカードを手に取った。
 すると、声が聞こえた。「モンスターメーカーの世界を、助けて・・・」
 気がつくと俺は、見たこともない世界にいて、6人目の勇者と呼ばれていた。勇者だって?

 やたらと話し掛けてくる人たちのおかげで、ここのことがわかった。
 カード王が治める世界、アインガング。平和だったこのアインガングの危機を救えるのは、違う世界から招き入れられたカード使いだけだという。
 そんなのってむちゃくちゃだ。突然知らないところへ連れてこられて、世界を救えなんて言われても。

 下町に他の5人のカード使いが住んでいると教えられたので、顔を見に行く。俺と同い年ぐらいの男が3人、女が1人、大人の男が1人。
 関西弁のケンや、小学生に見えるナツメは、いかにもカードゲームが好きそうな感じだった。カード使いと呼ばれることに、何も抵抗を覚えてなくて、世界を救う気が満々だった。
 こいつらがいるのに、なぜ俺まで選ばれたんだろう。俺は今まで、カードゲームで遊んだことなんて一度もないのに。

 こうして俺は、半信半疑のまま、占い師の所で行く先を決める占いをし、クエスト(冒険)へ旅立つことになる。


 初めに俺が受けたクエストは、ダンジョンへ迷い込んだ王女の飼い猫を見つけることだった。手持ちのカードを使ってウィル・オ・ウィスプを召喚し、道案内をさせる。モンスターに遭った時は、一振りのリビングソード(生ける剣)が俺の代わりに戦ってくれる。何もわからない俺にとって、供をしてくれた女剣士カナーンのアドバイスが、とてもありがたかった。
 ダンジョンの奥深くで見つけた猫は、何かの魔法を受けて、凶暴化していた。俺は王女から預かったペンダントを取り出した。猫は王女の名前をつぶやいておとなしくなった。・・・猫がしゃべった? まぁ、いい。猫は王女に嫌われることをとても恐れていたが、説得して連れ帰る。すると王女は、飼い猫がしゃべれるようになったことをとても喜んで、俺をほめてくれた。偉い人の考えることは、理解不能だ。

 宿で一休みしていたら、新しいクエストの話が聞こえてきた。お城の宝物庫から石版が盗まれたらしい。がむしゃらに進んだら、あまり寄り道しないで盗人を見つけることができた。「宝物庫の守りがあまりに手薄だったので、つい出来心で・・・」ターバンを巻いたヒゲの男が俺に土下座する。つまらない授業をする先生の時、つい先生の目を盗んで居眠りするのと同じようなものだろうか。何となく気持ちがわかったので、見逃してやると言ったら、盗賊ハッタタスは感動して仲間になると言ってきた。

 良い気持ちのまま次のクエストへ。老人から「何も聞かずに塔の奥にあるものを壊してくれ」と言われた。苦戦しながら目的の場所へたどり着く。そこにあったのは誰かの思い出の言葉が刻み込まれた石碑だった。壊してくれと言われたけど、これを壊したら、悲しむ人もいるんじゃないのか? 俺は少し迷って、石碑を壊さずに塔から出た。すると老人はものすごく怒った。「老い先短いワシの頼みなど、聞けぬということか」そんな、そんなつもりはないのに・・・。

 その次のクエストも運が悪かった。すごいお宝が眠っていると聞いて、人相悪い男と一緒にダンジョンへ行ったのだけど、見つかったのはさびた剣1本。噂を信じて余計な苦労をしてしまった。

 魔物使いから、山でモンスターを捕まえてきてくれと頼まれた。空を飛ぶレイヴァンには魔法と弓矢でしか攻撃できない。女戦士ジョアンが、俺に弓矢の早撃ちを見せてくれた。一通り山を歩き回り、無事に帰る。そういえば、途中で会った商人が宝箱を1つ分けてくれたけど、中身はシーツをかぶったゴーストだったんだ。俺はこの世界についてまだ何も知らないから、人にいろいろ教えてもらうしかないけど、どこまで人を信じていいか、線を引くのは難しい。

 次に占いで示されたのは、洞窟の魔物を退治するクエストだった。今まで連れ歩いて、巨大子ネズミがちょこまか動くと攻撃はなかなか当たらない、ということがわかってきたので、召喚して先頭を歩かせる。洞窟の奥にはストーンゴーレムが2体。戦いはとても厳しかった。ウィル・オ・ウィスプに目くらましを、シーツゴーストに金縛りをかけさせ、リビングソードに斬りつけさせても、防御が硬くてなかなか効かない。必死になって集中攻撃し、1体を倒す。よし、もう一息! 俺は次々に仲間を召喚し、ようやく2体目が倒れた。

 

2002.12.22(Sun)

 次のクエストは、森。エルフとコボルトが、奥で暴れている炎の魔術師を止めてくれと頼んできた。途中でパックを手に入れて、回復の魔法が使えるようになったが、森はあまりにも広く、何度も引き返したい気になる。それでも進んでいき、ようやくその魔法使いと出会う。エンジ色の三角帽子とローブの女だ。何とか落ち着かせて話を聞く。彼女の名はルフィーア。巨大ネズミを見て、怖くて魔法を使おうとして、暴走したみたいだった。ルフィーアは俺がカード使いだと知ると、力になりたいと言ってきた。俺の手札にもネズミはいるんだが、また暴走したりしないよな・・・? 少し不安だが、俺はルフィーアを仲間に加えた。

 城下町の人たちは、みんなルフィーアのことを知っていた。ルフィーアにはヴィシュナスという姉がいるみたいだ。話を聞いてから、次のクエストに向けて占いをする。今度は、ドラゴンのうろこを探しにダンジョンへ行くことになった。
 階段を降りようとしたら、カード使いのアミがいた。「あなた、うろこを取るためにドラゴンを殺すの?」バカな質問だ。ドラゴンと戦っても勝てるわけはない。俺は初めから、ドラゴンにうろこを1枚分けてくれるように話をするつもりだった。アミは俺の答えを聞くと、少しホッとしたような顔で、「私はやめておくわ」と言って帰っていった。
 ダンジョンの奥に、レッドドラゴンがいた。話をしようとしたら、いきなり襲いかかってきた。どうしてだ! しっぽの一撃で巨大子ネズミがふき飛ばされる。俺はあわててパックにスリープを唱えさせ、リビングソードと協力してドラゴンを全力で攻撃し、気絶させた。うろこを取ろうとしたら、突然ひとりの女がドラゴンをかばった。「ここはドラゴンの産卵場なの」俺は、卵を取りに来たと間違えられて攻撃されたようだ。本当の目的を彼女に話すと、他のドラゴンのうろこを持ってきてくれた。
「私の名前はライア。またどこかで、逢えるといいわね」

 

2002.12.26(Thu)

 お城から兵士が3人やって来た。呪いの剣ニビルに操られた騎士ロッドウェル様を止めてくれ、というのだ。ロッドウェルは山の中へ逃げたらしい。
 山の入口で魔物使いの男が言った。「人を斬れば斬るほど、取り込まれる」つまり、早く捕まえないとダメだってことだな。しばらく進むと、うなり声を上げている戦士がいた。俺はウィル・オ・ウィスプに力を奪う魔法を唱えさせ、女戦士カナーンのアシストを受けて、ロッドウェルを取り押さえようとした。ところが、倒れたと思ったロッドウェルは起きあがり、さらに山の奥へと逃げていった。同じことがもう1回。3回目にロッドウェルを倒した時、ニビルが赤く輝いた。ニビルはひとりでに宙に浮かび、俺たちへ襲いかかってきた。剣には剣だ。俺はこの山の中で捕まえたハーピーに注意を引かせると、リビングソードを召喚してニビルを破壊した。
 後で兵士に聞いたが、ロッドウェルの怪我はかなりひどかったらしい。仕方ないと思ってくれ。何回も起きあがってこられて、怖くて手加減なんてできなかったんだから。

 次のクエストもお城に関係があった。大臣から、宝物庫のクラウン(冠)がなくなっていたので、森まで探しに行ってくれと頼まれたのだ。大臣はこう言った。「くれぐれもご内密に・・・」何か隠しているなと思ったけど、とりあえず引き受けて、クエストに旅立った。
 森に入ってしばらく行くと、青い小さなドラゴンがいた。この前みたいに戦わなきゃいけないのか!? 俺が緊張していると、木の間から騎士風の男が出てきた。この男とドラゴンは一緒に森の中で暮らしているらしい。「僕たちをそっとしておいてくれないか?」あ、ああ、でもクラウンを見つけないと・・・。ここへ来た目的を話すと、「ひょっとしてこれのこと?」男がすまなそうな顔をしてクラウンを差し出す。それだ! 男は、だいぶ前にドラゴンが持ってきてしまったクラウンを、ずっと返したいと思っていたけれど、ドラゴンのことをばらすのがイヤだったので、今まで持ち続けていたそうだ。俺は、森の中で彼とドラゴンに会ったことは内緒にすると約束し、クラウンを持ち帰った。
 大臣は大喜びでほうびをくれた。「これで王様にバレずに・・・あ、いや、ゴホン」せきばらいしてごまかしたけど、ちゃんと聞こえた。どうして大人って、隠し事をしたがるんだろうな。

 

2003.01.05(Sun)

 ラッフルズという男から、ダンジョンの中にいる恋人を捜すクエストを頼まれた。名前はサマンサ。数人の旅人が彼女の姿を目撃していて、ラッフルズは元気かと尋ねられた人もいるのだが、決して本人と会おうとはしないらしい。
 ダンジョンを進んでいたら、2匹のランドドラゴンが襲ってきた。すごくビックリしたが、ハーピーと巨大ネズミを向かわせて全力で戦ったら、それほど苦戦しないで勝つことができた。精霊マベルのチャームが効いたのか、ドラゴンの1匹がその場で仲間に。うわぁ・・・まだドキドキする。
 途中から、ひとつ気になることがあった。魔物使いが「このようなダンジョンに女が1人でいること自体、おかしいと思う」と言ったのだ。ひょっとして、ダンジョンに出るのは本物じゃなくて幽霊? もしこのカンが当たっているなら、伝言か何かを引き受ければ成仏するはずだ。だから俺は、サマンサを見つけた時、口出ししないで彼女の話をじっと聞いた。ところが彼女は、ハーピーのような姿に変身して襲いかかってきた。・・・っ! あわてて手持ちのハーピーに反撃させたら、一瞬で勝負は決まった。
 ぼうぜんとしていると、後ろから聞いたことのある声がした。「何てことをするんだ! 貴様、よくもサマンサを!」ラッフルズだ。「いいのよ、ラフィ。私がわざと襲いかかったの。私を、殺してほしくて」
 ! 違う、そんなつもりで俺は・・・!
 ラッフルズの腕の中で、サマンサは血を吐きながら微笑み、俺たちにこう言った。「闇に閉ざされつつある、この世界を、救って・・・」そのまま彼女は息を引き取った。ラッフルズは声を上げて泣いていた。俺はその場から一歩も動けなかった。ラッフルズに今すぐ殺されても仕方ないと思った。でも彼は、サマンサの最期の願いをかなえたいと言って、俺の仲間になってくれた。
 この世界を救う・・・。俺の胸の中に、サマンサの言葉が何度も何度もこだました。

 次の目的地は、山。「白銀の精霊」が、ホワイトドラゴンの子供を闇の軍団に渡さないために、結界の中へ隠そうとしているのだ。俺はドラゴンを連れ、精霊2人と山道を登った。野生のはぐれライオンとペガサスを捕まえて、すごく嬉しかったけど、クエストを成功させるのが第一だから、慎重に進んでいく。
 ようやく結界に到着した。すると、精霊の片方が光に包まれ、見たことのない女戦士に姿を変える。女は闇の騎士メナンドーサと名乗り、ドラゴンを奪って逃げた。「道案内ありがとな」だって? ふざけんな! 追いかけようとしたけど、戦士と魔法使いに足止めされ、そいつらを倒した時には、メナンドーサはどこにもいなかった。あの女、今度会った時には、ただじゃ帰さないぞ!

 闇の力が強まっているために、氷の精霊の世界がどんどん熱くなっているらしい。俺は、精霊に頼まれ、王女を熱さから守る「氷のヒツギ」を探しに、洞窟へ向かった。巨大グモには、スライミーがからみついて動きを止め、はぐれライオンのひっかき攻撃でとどめを刺す。戦い方がわかってきたその時、目の前に一つ目の巨人が3人現れた。とてもタフな強敵、サイクロプスだ。パックのスリープで動きを止め、1人ずつを集中攻撃して数を減らしていく。そして、ようやく3人を倒し終わった時、向こう側にキラリと光る物が見えた。「氷のヒツギ」! サイクロプスはこの宝を守る番人だったのだ。呼び名とは違って、ヨロイの形をしていたので、試しに着てみたら、凍死しそうなほど寒かった。ま、まちが、いなく、これ、だ、な・・・。持ち帰って精霊へ渡したら、お礼に小さな杖をくれた。

 

2003.01.18(Sat)

 アインガング王のところに、王家の宝をいただくという、ネコとユリの絵が描かれた犯行声明が届いたそうだ。俺はダンジョンの奥で盗賊を待ちかまえ、宝を守るクエストを受けた。
 ダンジョンを進んでいくと、影のようなモンスター、シェイドが襲ってきた。はぐれライオンとウェアラットに攻撃の指示を出すが、シェイドは身体を透きとおらせて攻撃を避けてしまう。ならば魔法だ。魔術師ルフィーアが得意呪文のファイアを唱え、シェイドを追い払ってくれた。
 宝の前に到着。しばらく待つと、シャーズの怪盗リリーシャルムが現れた。お連れの女性型モンスター、ドールの視線に苦しめられたが、こちらもバインドの呪文で動きを止めて、無事捕まえる。「煮るなり焼くなり好きにしな!」そう言いながらも、リリーシャルムは逃げ出す方法を考えているようだった。逃げられてはたまらないので、試しに仲間になれと言ってみたら、リリーシャルムは大笑いして、こう言った。「カード使いなんて、大っ嫌いさ! でも、アンタって結構イカシてる! 仲間になってやるよ」・・・イカシてる、ってどういう意味だ?
 

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Monologue Vol.2

Diary 2003 January

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