通販していたGBAソフト『モンスターメーカー4 キラーダイス』が届いたので、本体を買ってプレイ開始。発売日から1週間遅れを取ったが、頑張るぞー。
ということで、13歳少年になったつもりで(笑)日記もスタート。なお、シュウくんの内心は完璧に自分の想像です。
ベンチの上のカードが、俺を呼んでいた。
何となく放っておけない気がして、俺はそのカードを手に取った。
すると、声が聞こえた。「モンスターメーカーの世界を、助けて・・・」
気がつくと俺は、見たこともない世界にいて、6人目の勇者と呼ばれていた。勇者だって?
やたらと話し掛けてくる人たちのおかげで、ここのことがわかった。
カード王が治める世界、アインガング。平和だったこのアインガングの危機を救えるのは、違う世界から招き入れられたカード使いだけだという。
そんなのってむちゃくちゃだ。突然知らないところへ連れてこられて、世界を救えなんて言われても。
下町に他の5人のカード使いが住んでいると教えられたので、顔を見に行く。俺と同い年ぐらいの男が3人、女が1人、大人の男が1人。
関西弁のケンや、小学生に見えるナツメは、いかにもカードゲームが好きそうな感じだった。カード使いと呼ばれることに、何も抵抗を覚えてなくて、世界を救う気が満々だった。
こいつらがいるのに、なぜ俺まで選ばれたんだろう。俺は今まで、カードゲームで遊んだことなんて一度もないのに。
こうして俺は、半信半疑のまま、占い師の所で行く先を決める占いをし、クエスト(冒険)へ旅立つことになる。
初めに俺が受けたクエストは、ダンジョンへ迷い込んだ王女の飼い猫を見つけることだった。手持ちのカードを使ってウィル・オ・ウィスプを召喚し、道案内をさせる。モンスターに遭った時は、一振りのリビングソード(生ける剣)が俺の代わりに戦ってくれる。何もわからない俺にとって、供をしてくれた女剣士カナーンのアドバイスが、とてもありがたかった。
ダンジョンの奥深くで見つけた猫は、何かの魔法を受けて、凶暴化していた。俺は王女から預かったペンダントを取り出した。猫は王女の名前をつぶやいておとなしくなった。・・・猫がしゃべった? まぁ、いい。猫は王女に嫌われることをとても恐れていたが、説得して連れ帰る。すると王女は、飼い猫がしゃべれるようになったことをとても喜んで、俺をほめてくれた。偉い人の考えることは、理解不能だ。
◇
宿で一休みしていたら、新しいクエストの話が聞こえてきた。お城の宝物庫から石版が盗まれたらしい。がむしゃらに進んだら、あまり寄り道しないで盗人を見つけることができた。「宝物庫の守りがあまりに手薄だったので、つい出来心で・・・」ターバンを巻いたヒゲの男が俺に土下座する。つまらない授業をする先生の時、つい先生の目を盗んで居眠りするのと同じようなものだろうか。何となく気持ちがわかったので、見逃してやると言ったら、盗賊ハッタタスは感動して仲間になると言ってきた。
◇
良い気持ちのまま次のクエストへ。老人から「何も聞かずに塔の奥にあるものを壊してくれ」と言われた。苦戦しながら目的の場所へたどり着く。そこにあったのは誰かの思い出の言葉が刻み込まれた石碑だった。壊してくれと言われたけど、これを壊したら、悲しむ人もいるんじゃないのか? 俺は少し迷って、石碑を壊さずに塔から出た。すると老人はものすごく怒った。「老い先短いワシの頼みなど、聞けぬということか」そんな、そんなつもりはないのに・・・。
◇
その次のクエストも運が悪かった。すごいお宝が眠っていると聞いて、人相悪い男と一緒にダンジョンへ行ったのだけど、見つかったのはさびた剣1本。噂を信じて余計な苦労をしてしまった。
◇
魔物使いから、山でモンスターを捕まえてきてくれと頼まれた。空を飛ぶレイヴァンには魔法と弓矢でしか攻撃できない。女戦士ジョアンが、俺に弓矢の早撃ちを見せてくれた。一通り山を歩き回り、無事に帰る。そういえば、途中で会った商人が宝箱を1つ分けてくれたけど、中身はシーツをかぶったゴーストだったんだ。俺はこの世界についてまだ何も知らないから、人にいろいろ教えてもらうしかないけど、どこまで人を信じていいか、線を引くのは難しい。
◇
次に占いで示されたのは、洞窟の魔物を退治するクエストだった。今まで連れ歩いて、巨大子ネズミがちょこまか動くと攻撃はなかなか当たらない、ということがわかってきたので、召喚して先頭を歩かせる。洞窟の奥にはストーンゴーレムが2体。戦いはとても厳しかった。ウィル・オ・ウィスプに目くらましを、シーツゴーストに金縛りをかけさせ、リビングソードに斬りつけさせても、防御が硬くてなかなか効かない。必死になって集中攻撃し、1体を倒す。よし、もう一息! 俺は次々に仲間を召喚し、ようやく2体目が倒れた。
ラッフルズという男から、ダンジョンの中にいる恋人を捜すクエストを頼まれた。名前はサマンサ。数人の旅人が彼女の姿を目撃していて、ラッフルズは元気かと尋ねられた人もいるのだが、決して本人と会おうとはしないらしい。
ダンジョンを進んでいたら、2匹のランドドラゴンが襲ってきた。すごくビックリしたが、ハーピーと巨大ネズミを向かわせて全力で戦ったら、それほど苦戦しないで勝つことができた。精霊マベルのチャームが効いたのか、ドラゴンの1匹がその場で仲間に。うわぁ・・・まだドキドキする。
途中から、ひとつ気になることがあった。魔物使いが「このようなダンジョンに女が1人でいること自体、おかしいと思う」と言ったのだ。ひょっとして、ダンジョンに出るのは本物じゃなくて幽霊? もしこのカンが当たっているなら、伝言か何かを引き受ければ成仏するはずだ。だから俺は、サマンサを見つけた時、口出ししないで彼女の話をじっと聞いた。ところが彼女は、ハーピーのような姿に変身して襲いかかってきた。・・・っ! あわてて手持ちのハーピーに反撃させたら、一瞬で勝負は決まった。
ぼうぜんとしていると、後ろから聞いたことのある声がした。「何てことをするんだ! 貴様、よくもサマンサを!」ラッフルズだ。「いいのよ、ラフィ。私がわざと襲いかかったの。私を、殺してほしくて」
! 違う、そんなつもりで俺は・・・!
ラッフルズの腕の中で、サマンサは血を吐きながら微笑み、俺たちにこう言った。「闇に閉ざされつつある、この世界を、救って・・・」そのまま彼女は息を引き取った。ラッフルズは声を上げて泣いていた。俺はその場から一歩も動けなかった。ラッフルズに今すぐ殺されても仕方ないと思った。でも彼は、サマンサの最期の願いをかなえたいと言って、俺の仲間になってくれた。
この世界を救う・・・。俺の胸の中に、サマンサの言葉が何度も何度もこだました。
◇
次の目的地は、山。「白銀の精霊」が、ホワイトドラゴンの子供を闇の軍団に渡さないために、結界の中へ隠そうとしているのだ。俺はドラゴンを連れ、精霊2人と山道を登った。野生のはぐれライオンとペガサスを捕まえて、すごく嬉しかったけど、クエストを成功させるのが第一だから、慎重に進んでいく。
ようやく結界に到着した。すると、精霊の片方が光に包まれ、見たことのない女戦士に姿を変える。女は闇の騎士メナンドーサと名乗り、ドラゴンを奪って逃げた。「道案内ありがとな」だって? ふざけんな! 追いかけようとしたけど、戦士と魔法使いに足止めされ、そいつらを倒した時には、メナンドーサはどこにもいなかった。あの女、今度会った時には、ただじゃ帰さないぞ!
◇
闇の力が強まっているために、氷の精霊の世界がどんどん熱くなっているらしい。俺は、精霊に頼まれ、王女を熱さから守る「氷のヒツギ」を探しに、洞窟へ向かった。巨大グモには、スライミーがからみついて動きを止め、はぐれライオンのひっかき攻撃でとどめを刺す。戦い方がわかってきたその時、目の前に一つ目の巨人が3人現れた。とてもタフな強敵、サイクロプスだ。パックのスリープで動きを止め、1人ずつを集中攻撃して数を減らしていく。そして、ようやく3人を倒し終わった時、向こう側にキラリと光る物が見えた。「氷のヒツギ」! サイクロプスはこの宝を守る番人だったのだ。呼び名とは違って、ヨロイの形をしていたので、試しに着てみたら、凍死しそうなほど寒かった。ま、まちが、いなく、これ、だ、な・・・。持ち帰って精霊へ渡したら、お礼に小さな杖をくれた。