- 2003.05.04(Sun)
『モンスターメーカー4 キラーダイス』、現在レベル24のシュウと私(プレイヤー)は、前のクエストに少なからぬ衝撃を受けていた。
大魔法使いガンダウルフが、弟のモンドールと相打ちになった。俺たちをかばって・・・。
リンクとナツメはものすごく落ち込んでいる。もちろん俺だってショックを受けているけど、いつまでこうしていたって仕方ない。だから、クエストを探しに占い小屋へ行った。
なのにどうして、闇の騎士からまたケンカを売られなきゃいけないんだ?!
ヴィンドラスと、ザッカリフと、ゲドウス。奴らの言い分はメチャクチャだ。「お前をこのまま野放しにしておけば、我らの脅威となる。何としても葬らねばならぬ!」だって。ものすごく腹が立ったから、ディックアールヴの恐怖魔法をおみまいしてやった。今回も楽勝だ。途中で待ちぶせしていたモンスターの方が、お前らよりよっぽど強かったぜ!
- 2003.10.05(Sun)
俺は砂漠をさまよっていた。この前覚えた剣技「つばめ返し」を使って戦うけど、一回一回の戦いがすごく長びいて、体力を奪われていく。くそっ、どうして砂漠のモンスターはこんなに素早くて硬いんだ! ふっ、と目の前が真っ暗になる。
気がつくと、そこはカード占いの館だった。どうやら夢を見ていたみたいだ。占いの老人が心配そうに俺を見ていた。大丈夫だと答えて帰ろうとした時、魔法使いのルフィーアがやってきた。姉のヴィシュナスが、白いドラゴンに乗った男にさらわれて、砂漠へ連れて行かれてしまったらしい。白いドラゴンと聞いて、俺の頭に闇の女騎士メナンドゥーサの姿が浮かんだ。またあいつらは何か企んでるのか!
俺はルフィーア、魔術師エンチャンター、ワーベアを連れて砂漠へ向かった。2人の魔法は、硬い砂漠のモンスターにとても有効だった。また、途中でエルフ王のエルサイスに会い、仲間に加えた。
砂漠の果てで待っていたのは、俺のよく知っている男だった。・・・カガキ! 俺と同じようにこの世界へ呼ばれたカード使い!「姉さんを早く返して!」今にも魔法を暴発させそうなルフィーアを見たカガキは、俺にこう言った。「このままだと厄介だ。その娘が魔法を使わないように、おさえてくれないか」何か理由があるのかもしれないし、まだその時俺はカガキを少し信じていたから、ルフィーアを後ろへ下がらせた。するとカガキは俺をあざ笑った。「賢明な判断だ。さて、お前はどうする?」戦うか、敵わない相手だとあきらめて帰るか・・・そう、目で尋ねていた。そんなの答えは決まっている。カガキ! 勝負だ!
「実にいい答えだ。しかし私には時間がない。お前にはこいつらと戦ってもらおう。なぁに、お前ならすぐに勝てる相手さ」カガキはふところからカードを4枚取り出して、見たことのない鎧騎士を呼び出した。俺はエンチャンターに「アースアーム」の魔法を使わせ転倒させると、総攻撃をかけてそいつらをけちらした。ほんのわずかな時間で片づけたのに、カガキはその間に逃げてしまった。ヴィシュナスの行方も結局わからずじまい。くそぉっ!
◇
カガキの裏切りは、あっという間に町中の人たちの噂になった。広場で俺を見つけると、「まさか、お前も・・・」とにらんでくる人もいた。一体どうして、カガキは闇の側についたんだろう。残されたカード使いの俺たちは、カガキが裏切ったことを信じたくない気持ちでいっぱいだった。
お城の大臣から呼ばれたのは、そんなある日のことだった。「姫を魔物に嫁がせるので、勇者殿にはその護衛をしていただきたい」姫って、この前婚約者を決めるとか言っていた、あのポーシャ姫? そんなのあんまりだろ! ついカーッとなって、そんな魔物倒せばいいと返事をした。すると、大臣は何故かあわてた様子で、姫とお付きの騎士を紹介してくれた。変な感じ。まるで姫にどうしても魔物の所へ行って欲しいみたいだ。姫様はロリーネ姫、騎士はアルシャルクという名だった。
森の中は危険がいっぱいだった。特に、木々の間に回り込んで不意打ちしてくる小妖精パンと、風を操る巨人ファソルトに苦戦した。あまりに森が深くて、ロリーネ姫は何度か文句を言い、そのたびにアルシャルクがたしなめていた。
魔物の正体は、一つ目巨人サイクロプスだった。相手が1匹なら負けるわけがないぜ! 身構えた時、ロリーネ姫が笑いだした。「へっへーん、残念でした。あたしは姫様じゃないわよ」! ドレスを脱ぎ捨てる。金髪に青い瞳の・・・エルフ?!「おのれ、騙したな!」サイクロプスは逆上して襲いかかってきたけど、俺たちの敵じゃなかった。
城に帰ると大臣が駆け寄ってきた。「あなた様を騙す結果になってしまったこと、誠に申し訳ありません!」そう言って深々と頭を下げる。苦労してるんだよな。俺は別にこの人のことを嫌いじゃないので、頭を上げてもらって、そのまま許した。そして、ロリーネ姫、じゃなかったロリエーンと、アルシャルクに向き直った。
- 2003.10.07(Tue)
頭の中に響く声。ガーラという名の魔法使いが、助けを求めて呼びかけてきた。闇の奴らに捕まってるというのなら、放ってはおけない。俺は山の頂上を目指した。途中でいろいろな巨人族と戦い、倒して仲間にした。また、手に入れたファイアボウ(炎の弓)をエルフのエルサイスへ渡したら、すごい威力の狙いうち攻撃を見せてくれた。
山頂ではミイラみたいなお供を3体連れたネクロマンサーが襲いかかってきた。俺は落ち着いてワーベアにはがいじめの命令を出した。動きを止めちまえばこっちのもんだ。食らえっ、つばめ返し!
助け出したガーラは、ちらっとディオシェリルの名前を口にした。詳しく話を聞こうとしたら、何となくはぐらかされてしまった。仲間になってくれるそうだから、文句は言えないけど。
- 2003.10.16(Thu)
闇のヤツらにちょっかいを出されるのは、何回目だろう。メナンドゥーサ、イフィーヌ、ドローネの三姉妹が「砂漠へ来い」と挑戦状を送りつけてきた。俺は、魔術師ガーラやドラゴン族のアンバングエラ、女戦士ジョアンを連れて砂漠を旅した。ガーラが得意としている魔法、バブルは、敵全部を包み込んで一度に攻撃できる。すごい・・・。こんなすごい魔術師が俺に味方してくれるなんて。ところが、油断した隙に、魔神ジンニのウィンドカッター(かまいたち)で、ガーラがやられてしまう。しまった!
ガーラが倒れてからは、苦労の連続だった。何度も魔力が切れそうになり、三姉妹と戦う時まで取っておきたかった回復魔法のカードを、早々使わなければならなかった。ウィンドカッターを食らって大ピンチの時は、不思議な石ルチルクォーツを使って魔力を高めたおかげで助かった。俺は、剣技つばめ返しとディックアールヴの魔法を切り札にして、進んでいった。
途中で、アイラという女に逢った。「あなたも、捕らえられてここにいるの?」違うと答えると、「なら、彼女と戦うためなのね。私も、あなたの力になりたいわ」そう言うとアイラは、スリングを一振りして微笑んだ。後から俺は、アイラがドラゴンライダーだと知った。
アイラを仲間にしてからも、砂漠の果てはまだ見えなかった。モンスターは次々襲ってきて、俺も無傷ではいられなくなってきた。疲れがピークに達したその時、三姉妹が現れた。くそっ、絶対負けてたまるか! 俺は森の魔女バーバヤーガにはがいじめを、エンチャンターにアースアームを使わせた。転んだところで一気に攻撃! あまりカッコいい勝ち方ではないけど、あの時はしょうがなかった。
- 2004.02.20(Fri)
7つの石像の瞳に宝石をはめ、聖なる力を復活させるクエストを引き受けた。行き先は今度も砂漠。スフィンクスとかラミアとかマンティコアとか、おとぎ話に出てくるようなモンスターが邪魔をした。俺は、ガイコツのゴーレム、スパルトイに攻撃をアシストしてもらいながら、そいつらを倒して仲間に加えた。そして、砂漠のあちこちに置いてある石像を探し、宝石をはめこんでいった。突然石像が動き出して襲ってきたので驚いたけど、苦戦はしなかった。
3つか4つ宝石をはめたところで、暗殺者ゴラン、そしてドラゴンライダーライアと再会した。2人とも、闇の力が強くなっていることを気にしていた。大丈夫、俺が何とかする。だって俺は多分そのために、この世界へ呼び出されたんだ。それにゴラン、暗殺者もカード使いも、この世界の未来が心配な気持ちは一緒だよ。・・・2人は、呼んでくれれば力を貸すと俺に約束し、去っていった。
炎魔人イフリートに全滅させられそうになったりしながら、俺はようやく最後の石像を見つけた。近寄ろうとすると、闇の騎士ヴィンドラスたち3人が襲ってきた。邪魔するな! 俺は魔法カード「ゴールデンレイン」で魔力を回復し、ディックアールヴに真空切りを使わせて3人を倒した。「やはり我々では敵わぬのか・・・ならばあの男を!」3人の後ろから、カガキが現れた。カガキは少しだけ悲しそうな目をして、モンスターをけしかけた。
俺は、カガキを倒し、クエストを頼んだ神官のところへ戻った。
◇
夢の中で、赤い髪の魔女ディオシェリルが俺を呼んだ。『私を抱きしめにおいで。アッハッハッハ!』勝負しようって意味なんだろうか。それとも・・・。俺は仲間を連れ、夢で見た遺跡へ向かった。
途中でヴァピュラというライオンの合成モンスターが恐怖魔法フォーンを連発してきて、ヒヤッとした。魔神シャイターンの突風で転ばせたり、バーバヤーガにはがいじめしてもらったりしながら、何とか切り抜けた。
遺跡の奥深くに、吟遊詩人マリオンとそっくりな男がいた。名前はヘリオス。ディオシェリルと戦うために来たのかと聞かれたので、はいと答えたら、ヘリオスは「彼女は恐ろしい力を持っている。私を一緒に連れて行ってくれないか?」と言って仲間になってくれた。
そこから少し先に進んだところで、ディオシェリルが待っていた。俺はとっておきのアイテム「消えるマント」で防御力を上げ、ファイアーストームの攻撃を耐えきった。すぐ回復して、剣技・つばめ返し! 勝負は割とあっけなくついた。
聞き覚えのある声がした。振り向くとカガキが立っていた。「お前が闇と思うものが、またひとつ消えたのだな」怒っているのか、泣いているのか、どっちにも思える表情をしていた。「彼女は素晴らしい女性だった。弔うことくらい許してくれ」そしてカガキは、ディオシェリルを抱えて遺跡の奥へと消えていった。
◇
次に俺が向かったのは、王家の塔だった。不思議な力を持った宝物「ルナチャーム」を闇の奴らが狙っているので、そいつらを追い払ってくれと頼まれたのだ。
塔の中には、鎧戦士エリゴールやアイスゴーレム、合成モンスターのキマイラなどが沢山いた。兵士に話を聞きながらすみずみまで調べ、最後に奇妙な獣ウリディンムを退治してクエスト完了。
その時、不思議なものを見た。死んだ筈のディオシェリルが現れ、俺に笑いかけたのだ。『この先何が起きるのか、見守ることにしよう』一体この言葉がどういう意味なのか、今の俺にはわからない。けれど多分、何かが変わろうとしているんだ。