ひとつの戦いが終わり、島に新たな朝がやってきた。
エピローグ
和歌がゲットした大郷の遺品:サングラスとCD
CDの中身は主にエデンの民が受けてきた抑圧に関する資料
そしてエデン設立に関わった世界政府要人のスキャンダルも赤裸々につづられていた(笑)
→これをネタに交渉し、ジェシカへの一方的なお咎めは無しとなる
それもこれも、アーディネイ女王陛下が奔走してくださったお陰
マッコイとシュアは島中を探索してナイルの忘れ物・落し物を拾い集める
飛行船の材料だったレアメタル、装備品などなど路上で叩き売り(!)
世界政府による取調べの始まる前、少しだけ時間を貰ったジェシカが
ストームナイトへ会いに来る
出迎えたのはセバスひとり 執事らしく紅茶を淹れてあげる
「ゆっくり休んで、そこからまたやり直せばいいのじゃ。
若い者は、前を向くだけでいいのじゃ」
「貴方の言葉のお陰で、今の私があります。・・・ありがとうございました」
一礼して去ろうとするジェシカの背中に
「おぉそうだ。ディが、『アンテナのところで待つ』と言っておったぞ」
かつての恋人・大郷と死闘を繰り広げた城へ最後の別れを言いに来た和歌
体中に巻かれた包帯が痛々しい・・・やがて瓶を振り酒を撒き散らす
そこにジェシカが立ち寄る
「あ・・・変なトコ見られちゃった。・・・うちの大郷が・・・迷惑かけたね」
ジェシカ「いいえ・・・迷惑をお掛けしたのは、私の方です。
それに、沢山の国民を傷つける結果となってしまいましたし・・・」
「過去は変えらんないけど、未来には無限の可能性がある。
いくらでも変えられるんだから、頑張って」
ジェシカは小さく「はい」と呟くと、瓦礫に花を供えて去っていく
その後姿を見ながら「過去は変えらんない、か。・・・変えられれば良かったんだけどね」
巨大パラボラアンテナの下 ひとり佇むディアン
駆け寄ってきたジェシカへ優しい瞳を向け
「幾つか、最後まで解らなかったことがある。訊いても、いいか?」
「ジェシカは、放送で『もう一つの切り札』がある、と言っていた。
その、切り札というのは・・・?」
→「それは・・・ダークネスデバイスを使って、“あの・・・”(俯いて胸元のペンダントに
一瞬目を落とし、首を振る)・・・いえ、全てが終わった今となっては意味の無いことです」
「あと・・・この、アンテナは、何のためにここにあるんだ?(とアンテナを見上げる)」
→「そ・・・それは・・・」何故か困り顔のジェシカ
「子供の頃、父と母に頼んで、作ってもらったんです・・・。
すごく大きいアンテナがいいって。
すごく大きければ、・・・世界中の人に声が届くからって、お願いして・・・」
ふっと微笑み、ディアンはジェシカの手を取ってアンテナへよじ登る
強い風が、2人の服をはためかせる
「島の外まで、よく見える・・・。
ジェシカの父さん母さんは、本当に大きなアンテナを、作ったんだな。
・・・俺は、ジェシカが、嵐に閉ざされた島に縛り付けられて、
生きていくことにならなくて、良かったと思う」
遠くへ泳がせていた視線を、ディアンは再びジェシカへ戻す
ジェシカは自分の代わりに皆へお別れを言ってくれるようディに頼む
「ご挨拶する時間が、なくなってしまいましたから・・・。
皆さんには、とても大切なことを教えていただきました。
未来には、無限の可能性がある、と・・・」
「(頷き)ジェシカがジェシカの望む未来を実現することを、俺は、信じる」
「しばらく、会えませんけど・・・いつか、また、きっと!」
ジェシカはそっと、ディアンの唇に口づけると、さっさとひとりでアンテナを降りていく
「あ・・・ひとりじゃ危ない。手を貸すから・・・うわっ!」
(自分が落ちそうになる←おやくそく)
「若い者はいいのぅ〜」望遠鏡で2人の様子を覗き見していたセバス(笑)
その視界の隅を、赤いスカーフが通り過ぎる 「! 坊っちゃま!!?」
「もういいのかい?」戻ってきたジェシカにマッコイが声を掛ける
彼女が頷くのを見ると、何も言わず親指で機内を指差す
そして――ジェシカを世界政府へ送り届けるためヘリはエデンと呼ばれた島を飛び立つ――
限りなく今に近い未来………
今夜、あるいは明朝、さもなければ来週……ほんの少しだけ未来の物語
TORG 『EDEN』 Fin.
---Thanx for all players, readers, AND GREAT GAME MASTER !
→Characters
→back to Act 4
→back to Eternal Smile
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