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TORGリプレイ

『二通の手紙 〜聖なる墮天使〜』

 

第二幕

 
シーン3 冷血なる訪問者
 

GM:バザーは盛況ですね。子ども達が、お客さんを呼ぶために色々してますよ。例えば、絵の上手な子が似顔絵を描いたり、ちっちゃな子が「ばざーでーす、きてくださーい」と、呼び込みをしたりしてます。

メイ:涙ぐましい。

ジェローム:(メイに)初めに駅でチラシ配りをしているのを見た時には、むせび泣いていたと思うが、手伝わなくていいのか?

メイ:そうですね。でも、今からそうやって、ちっちゃな子が教会の手伝いをしようっていうんだったら、その伸びゆく自立心をね、摘むわけにはいかない(笑)。

GM:さて、皆さんどうしますか?

リン:じゃあ、不穏な人影を見てるんで、何か邪魔が入らないかどうか、バザー会場で警戒。

シグマ:うーん、迷うなぁ。教会の上の方に上がれるかな?

GM:上がれますよ。

シグマ:じゃあ、バザー会場がよく見えるような高いところに立って。

GM:はいはい。崩れかけた足場の悪い尖塔に上って、下を見てるわけですね。

ジェローム:俺はシスター・アンジェをずっと傍で監視してます。

GM:常に視界の範囲にいるという感じでよろしいですか?

ジェローム:そうです。

GM:そうすると、リンちゃんとシグマの2人。〈発見〉を振ってください。

リン:はい。(コロコロ)達成値9です。

シグマ:“警戒”使用。

GM:はいオッケー。9だと、向こうの方から車が来るのが判る。“警戒”カードだと、尖塔の上のかなり遠いところからに関わらず、大型のワゴン車が近づいていて、中に乗ってるのが、こないだのチンピラの奴らなのが、何故かよく判る。

シグマ:やれやれ。ジェロームに通信機で連絡。「外に変な奴が来た」

GM:ワゴン車はこう、教会に横付けで停まってですね、中からチンピラが2人降りてきて、後ろの扉をがしゃっと開けて、「先生、お願いします」「「コーホー」」

シグマ:なにーっ?(笑)

GM:という声と共に、ガッチャガッチャと音が聞こえてきます。

ジェローム:『・・・おい、どうした? そっちの様子を教えてくれ』

シグマ:「変なものから変なヤツが出てきて、さらにもっと変なのが出てきた」

ジェローム:『あんたはナイルの人間ではなかったと思うんだが』(笑)

シグマ:「しょうがないだろう。俺の知識では、あれは変なモンとしか言いようがない」

メイ:それこそストレートに、「ダー○・ベイダーみたいなヤツが」って言えば。

GM:いや、違いますよ。どう見ても侍です。

ジェローム:は? サムライ?

GM:(にやにや)仮面でぴっちし顔を被って、背中にこういう旗指し物を差してます。『悪戦苦闘』と『他力本願』。

メイ:カッコ悪い旗印!(笑)

シグマ:「そこで何をしてんだー?」と声を掛けましょう。

GM:あなたが声を掛けると、2体の侍はですね、手を挙げて、ババババババ! と撃つ。

一同:!!

GM:要するに連中は、バザー会場に来ている、善男善女の方々に、銃をぶっ放しているわけですね! 今のところは、威嚇射撃のような感じですが。

メイ:そりゃあもう、銃声のした方に行くしかないです!

シグマ:マスター。上からプラスチック爆薬を落としたいんですが。

メイ:ものすごいモン持ってますね。

シグマ:持ってるんですよ。デフォルトで。秘密工作員は。

GM:教会の尖塔からだと、30mくらい離れてますよ。〈投擲武器〉で届くのは、15mが限度。

シグマ:おっと、距離があるのか。

メイ:秘密工作員だと、「実はこんなこともあろうかと」って、カチッとスイッチを押すと、こいつらが立ってる地面がバーッ! と陥没するとか。

シグマ:〈マッドサイエンス〉技能はないんだ。残念ながら。

ジェローム:マスター。銃声を聞いて、きっとシスター・アンジェが走り出そうとすると思うので、左手を掴んで止めます。

GM:シスター・アンジェは「子ども達が! 町の人達が!」と、半狂乱になっていますよ。

ジェローム:「あんたが出て行ったところで、何も解決しない。奥に下がっていろ」

GM:と言って、そのまま走り出すわけですね。

ジェローム:勿論。

GM:オッケー。では戦闘シーンです。
 

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