The Two Letters Act2 Scene2-TORG Replay-

ＴＯＲＧリプレイ

『二通の手紙　～聖なる墮天使～』

第二幕

ジェローム：マスター。今の話を聞いた後で、シスター・アンジェとサシで話がしたい。

ＧＭ：いつでも話せますよ。シスターはですね、子ども達と一緒に、お菓子作りとか、パッチワークや手芸細工の小物の準備とか、もう、三面六臂と言ってもいいぐらい、あちこち動き回ってます。

ＧＭ：では一緒に、教会の中へ行きますね。「何か御用でしょうか」

ジェローム：「先程、外にうるさい男達が来ていた。その話を聞いていたのだが、あんたは、バザーで稼いだ金で、物資をどこぞに送ったというではないか」

ＧＭ／シスター：「ええ。できる限りのことは、他の方々にもお分けしなければなりません」

ジェローム：「それはただ単に、あんたの自己満足ではないのか？」

ＧＭ／シスター：「・・・・・。そうかもしれません。しかし、私達はここで今、生きていけるだけの糧は充分に得られています。ならば、余分な糧を、その糧を得られない人達のために、お分けするのもまた、神の愛なのです」

ジェローム：「神の愛・・・。罪を犯したという者が、神の愛を語るのか？」

ジェローム：「昨夜、たまたま通り掛かってな。『私の罪に対する罰ならば、いかようなものでも受ける』。そう言っていたな」

ＧＭ：シスターは、「申し訳ありませんが、その言葉には、覚えがありません。勘違いではございませんか？」と言って、帰ろうとする。

ＧＭ：はい、大事です。シスターが力ずくで離そうとします。《筋力》いくつでしたっけ？

ジェローム：えーと、《筋力》は、利き腕なので１３です。サイバーアーム同士の力比べだと思いますので。

ＧＭ：ぐわーっと引きずられて、倒れそうになったところを、シスターが「あっ、申し訳ございません」と、慌ててあなたを支えてくれます。

ジェローム：「・・・・・。これが、あんたの考える罪か？」

ジェローム：「そんなものに縛られる必要はあるまい。肉を機械に置き換えて罪から逃れようなどというのは、エセ教皇の教えだ」

ＧＭ：では、シスターはこう言いますね。「肉を機械に換えることが贖罪ならば、私の罪は、既にもっと深いところに達しています。私の犯した罪は、もっと深いのです・・・！」要らないことを言ってしまったって顔をしてから、外へ走っていきます。

シグマ：じゃあ、作業をしながら、目の端でシスターが走っていくのを見てたことにしよう。

ジェローム：戻って、シグマを見つけたら言います。「シスターはクロだ」

シグマ：うん、まぁ、結論は急がなくてもいいだろう。ちょっと確認なんですけど、法王庁は、シスター・アンジェの名前は知ってるんですよね？

ＧＭ：いえ、依頼の時には「ひとりのシスターが」としか聞いていません。

シグマ：じゃあ、その日の夕方に、バチカンに国際電話。「すまないが、シスター・アンジェという名のシスターを、そちらで調べられるかな？」

シグマ：「それ以外のことも調べてくれると嬉しいが、まぁ、判る範囲でいい」

ＧＭ／法王庁：『調べられますが、すぐにはちょっと無理です』

ＧＭ：はい。そしたら翌日に進みますけど、その前に、やっておくことはないですか？

リン：うーん・・・。「危機が迫ってる」ってことでしたよね。周りで何か不穏な動きがないか、警戒してたっていうのは。

ＧＭ：そりゃ判りますね。向こうの方に、昨日駅前で見たような奴がひとり、こそこそーっと消えていくのが見えましたよ。

リン：気にはなるんですが、ひとりで追い掛けるのはやめておきます。

ＧＭ：えー、では次の日。連絡が来ます。シスター・アンジェという名の、シスターは、今のところ、カトリック等には在籍していないことが判る。

ＧＭ：名前以外に、外見の要素も言ったんですよね。それに関しても、該当するシスターは、いない。

シグマ：改宗登録も済んでいない、と考えていいですね？

ＧＭ：では、ここでシーンが変わって、次の日、バザー当日になります。