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TORGリプレイ

『Red Giant』

 

第三幕

 
シーン1 凶星(まがぼし)

 
GM:皆さんは、地下へと降りて行きます。環境マントのおかげで高温でも大丈夫ですが、環境マントを着ていないキャプテンは、《耐久力》で判定してください。難易度は15。

ライトニング:(コロコロ)とりあえず出目20なんで、16です。

エッジ:なんか、暑かったり寒かったり大変だな。

勇人:装備は大事ですよね。魔法もいいもんだね!

GM:降りた先には、辛うじて身体に留まっているような、ぼろぼろの警察官の制服を着た人が。

エッジ:お!

勇人:はいはいはい。最初に、行方不明になった。

GM:石の台の上に括り付けられて、短剣を持ったエディーノスが隣にいる、って状況。

エッジ:今まさに、短剣を振り下ろすぞ、みたいなタイミングだね。

勇人:それは止めましょう。

GM:よろしいでしょうか。ドラマチックシーン。(デッキをめくる)悪役先攻。

エッジ:“イニシアチブ掌握”を使いましょう。

ライトニング:使えないんですよ。カードは場に出さないと。

エッジ:!

勇人:特殊能力の希望の法則を使えば。

GM:あ、このラウンドは待ちますよ。皆さんが来たから。

勇人:であればオッケーか。ついでに説明しますと、コアアースの人は、1幕に1回、“イニシアチブ掌握”と同じ効果を使うことができます。今回は、敵が先攻ですが、いきなりナイフを下ろしたりしないよ、ってGMが言ったので、ここで無理に使わなくてもいいです。

エッジ:はーい。

GM:では悪役側の行動です。ゴスポグが、皆さんに気づいて、6体ぐらい寄ってきます。

ライトニング:結構めんどくさい。

勇人:意外と堅い。ちょっといい目出さないと、倒れない。

GM:そして、オスサングも姿を現します。

ライトニング:やっぱり、ここにいたんだ。

勇人:そこのエディーノスが、オスサングのコントローラーってことですね。

ライトニング:ヒーロー的には、口上をしないといけないね。目の前に、何か呪文を唱えつつ、ナイフをかざしている奴がいる。明らかに、力なき民衆に危機が及んでいる!「待て、待てぇい!」

GM:テーマ音楽と共に。

ライトニング:もう、高いトコ上がってますんで。

エッジ:いつの間に!(笑)

ライトニング:「この世に悪のあるところ、わたしの目は必ず届くのだ! キャプテン・ライトニング、いかなる悪も、ここで滅ぼす!」

勇人:かっけぇー!

ライトニング:と言って、相手をあっけにとらせる。別にそれ以上の効果はありません(笑)。

エッジ:ヒーローの儀式ですからね。

GM:こっちも何か言おうかな。「こいつは生きることを放棄した。だから、こいつをどうしようが、俺の勝手だ」

ライトニング:ほう。

勇人:彼らの改宗の儀式は、死ぬような目に遭わせて、それでも生きたいって願えば、うちの宗教に入れてやるけど、もう無理、やめてくれ、許してくれ、って言うと、じゃあ死んどけ、みたいな、ひどいことをします。

エッジ:レベル高ぇー。

GM/ギラグ:「こいつのポシビリティを、ラナーラに捧げる。そして、赤き巨星が目覚める」

ライトニング:やっとここで出るわけですな。その話が。

勇人:なるほどね。儀式によって、それを目覚めさせよう、と。

ライトニング:「赤き巨星とは何だ!」力強く、問うてみよう。

GM:そうするとですね、皆さんの傍のマグマ溜まりが、ボン! と泡立ち、中からゆらりと浮き上がるのは、体長1mほどの、燃えさかる、スタレンジャー

エッジ:スタレンジャー! さっきの。

勇人:なるほど。赤い五芒星ですね。

GM:空気ポンプから風を出して、ふしゅーっと。

勇人:怖い絵面だね。常識人から考えると。

ライトニング:当然ヒーローはそんなこともお構いなしに、びしっ! と指して、「そのような邪悪な儀式は私が止める!」

エッジ:かっけぇー!

勇人:あー、よかった。「許さんぞ、怪人ファイアー・ヒトデ!」とか言わなくてよかった(笑)。キャプテンはデキる人。

GM:実を言うと、Red Giantという語には、赤色巨星という意味があるんですよ。

ライトニング:なるほど。やっと、話が見えてきたぞ。

GM:というわけで、Red Giantは、【アニマル・レイジ】を使います。(コロコロ)

勇人:えげつねぇな。(エッジに説明)高揚って言って、常に振り足しになります。そこからポシビリティも使えます。

エッジ:すげぇ。超強ぇ。

GM:判定に成功したので、4ラウンドの間、高揚し、4ラウンド後に《耐久力》チェックをして失敗すると気絶です。要は4ラウンド暴れまくって皆さんを倒しちゃえばいいわけです。

勇人:熱狂しすぎて自分がオーバーフローしちゃうんです。

GM:ギラグ=ウルは口上を述べただけで終わり。オスサングは、カイルにゆらゆらと寄ってきて、見えなくなるという〈間合い〉。(コロコロ)11。

カイル:〈間合い〉は11。

GM:同値だと攻撃側有利なので、あなたは技能なしのペナルティを食らいます。

勇人:もしペナルティを受けたくなかったら、積極防御するという選択肢もあります。出目が悪くても必ず+1はつくので、宣言さえすれば抵抗はできます。

カイル:じゃあ防御します。(コロコロ)

GM:積極防御成功。オスサングの動きを見切っています。ゴスポグは、どう考えてもカイルに群れますよね。キャプテンは上にいるんだもん。

カイル:どうぞ。

GM:(コロコロ)出目が悪い。ヒーロー側どうぞ。目の前には、ギラグ=ウルがいて、可哀想な警察官がいて、ゴスポグが6体いて、オスサングがいて、Red Giantがいます。

ライトニング:レイジしているRed Giantを押さえに行くか、首謀者に割り込みをして、首謀者を先にノックアウトするか。

GM:マスターから言います。次のギラグ=ウルの行動は、もう決まっています。

ライトニング:そうすると、ヒーロー的には人命救助最優先ですね。飛びます。

GM:〈飛翔〉は〈間合い〉の代わりに使用可能です。

ライトニング:(コロコロ)とりあえずポシ。

GM:打ち消します。

勇人:確実にいくんであれば、ここで活劇るのがいいと思います。

GM:あ、そうか。活劇の法則を使って、もう1点使うと、そっちは消せません。

ライトニング:そうせざるを得ないな。活劇の法則発動。(コロコロ)見せ場宣言!

エッジ:“ヒーロー”、“ドラマ”、“アドレナリン”、“緊急行動”? ナイスツモだな。

ライトニング:まずは“ヒーロー”。(コロコロ)41。“ドラマ”で、(コロコロ)51。“アドレナリン”で+3。〈飛翔〉33。

GM:プレイヤーズコールです! お好きなように、演出どうぞ。

ライトニング:やはり、石の短剣を弾き飛ばし、彼を巻き込むような形で、竜巻のようにぐるぐる回る、ですかね。

エッジ:この機動力がいいよね。ロケットレンジャーは。

ライトニング:きりもみ回転して、地面に叩きつける。

GM:生かしときます? それとも、とどめさしちゃいます?

ライトニング:基本的には、不殺(ころさず)で、許す。改心するんであれば。

勇人:アメコミヒーローっぽいですね。因みにプレイヤーズコールだから、改心します! まで言えます。

ライトニング:改心させます!

GM:了解。目覚めた時に、ギラグ=ウルは何か一言掛けられて、改心するんですね。そうすると、オスサングは、形を保てなくなって、水になってジャーッと流れて、マグマの中で弾けて消えます!

エッジ:よぉっし!

ライトニング:まだ“緊急行動”が残ってるんで、これを使ってRed Giantの方に、そのままの勢いで、きりもみしながら突っ込んでいってみましょう。

エッジ:すーげえ!

ライトニング:〈飛翔〉で振ります。(コロコロ)うわ! リンクが切れた!

一同:ええーっ?!

ライトニング:これはどうにもなんないッスね。

エッジ:充分、役目は果たしてます。

勇人:ボス倒してますからね。

エッジ:しかも、スーツが外れちゃうのがオイシいです。

GM:では飛んでいたあなたは、落ちてしまう。あれっ、変身が解けた!

勇人:エネルギーを放出しすぎたんだ!

エッジ:顔からずざざざざー! みたいな。
 

キャプテン・ライトニングは、書き文字を背負っているかのように派手に吹っ飛び、
ロケットレンジャースーツを失った生身の状態で、巨大ヒトデの足元に無防備に転がる。
一方のRed Giantは、戦闘準備万端。熱狂の渦に身を任せて暴れ回ろうというところ。
 

勇人:キャプテンが危ない! カッティングエッジくん!

エッジ:よし、ジェットエンジン起動! Red Giantを強風で冷やします!

GM:おおー。

エッジ:俺が一生懸命引きずってきたこれを、今ここで起動させないと、キャプテンは死んでしまう!

勇人:という〈トリック〉。

エッジ:あ、そうだ。〈トリック〉の方が高いんだ。

GM:プレイヤーズコールまでいけば、起動して、言った通りのことが起きます。

勇人:ここはきみの見せ場だ!

エッジ:頑張りまーす。(コロコロ)1振った!(笑)

GM:うおー! 連鎖って起きるねー。

エッジ:まさかのリンク切れ。「・・・なんだこの、でっかい、死せるものは。俺、今まで、24さいまで、リビングランドで暮らしてた」

ライトニング:もう、数字数えらんない。24という概念が無理。

エッジ:「あー、そうだ。オデ(俺)、むかし、ここにいた」

勇人:しっかりしてくれカッティングエッジくん! 色んな意味で僕に絶望を与えないでくれ!(笑)有能なエージェントだったのに!

エッジ:拳銃を見て、「これ、あー、いらない!」(ぽいっ)

GM:レンチも要らない。

エッジ:服を触って、「わー、なんだこれ、きもちわるい! これも、これも、死せるもの、オデ、死せるものいらない!」(ぽいぽいっ)

GM:(笑いすぎて息も絶え絶え)騎士様、何とかしてください!

カイル:騎士は積極防御中です。

エッジ:やっべぇ、オイシい! やっぱ、リンク切れ、一番、しびれるな。

勇人:ということで、行動が残ってるのは僕だけですよ。そんなバカな!(笑)

GM:あれ? チャンスがピンチになったぞ。

 
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