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TORGリプレイ

『Red Giant』

 

第二幕

 
シーン2 世界の涯て(承前)

 
大地の裂け目と、その裾野に広がるゴスポグ畑。
キャプテン・ライトニングが語る、凄惨な光景に、一同は言葉を失う。
 

ライトニング:で、大体の距離は判りますよね。パーティとして移動した場合に、どれぐらいの時間を消費しますかね?

エッジ:俺行きたくないー(泣きそうな声)。

GM:1時間くらい歩けば行けるんじゃないかな。

エッジ:そんな近いの?!(泣きそうな声)

カイル:畑の中心で、「ターン・アンデッド!」って叫べばいいんでしょ?(笑)

エッジ:D&D的にはね!

GM/ユキ:「なに! そんなところにゴスポグがいるのか!」

ライトニング:「そうだ。わたしは見た。まさにこれは冒涜だ!」

GM/ユキ:「おまえ、よくわかっているな! あれはラナーラにたいするぼうとくだ! ゆるせん!」

勇人:そりゃ許せないだろうな。ゾンビだからね、あれは。控えめに言って死せるものだから。

GM/ユキ:「死せるものを使うやつは、よくないやつだ。ああ、すまない。おまえたちのことではない」

ライトニング:「これはわたしの身体の一部だからな」

GM/ユキ:「つまり、生きているのだな。うい奴」

カイル:「この剣は私の魂。我が家に代々伝わる剣です」

GM/ユキ:「たましいか。たましいがあるのなら、生きているものだな。わたしのこの、とっこうふくにも、たましいがこもっている」

エッジ:特攻服(笑)。

ライトニング:言霊が宿っている。

勇人:話を戻しますと、敵はそこに砦のようなものを作っている、ということですね。

ライトニング:ヒーローの勘だ! きっと、例のまじない師はそこから来ているに違いない!

カイル:よし、行こう!

勇人:北の地と呼ばれるものがある、というのは、噂レベルでしたけども、今回の場所が、それなんでしょうから、潰しに行きましょう。

エッジ:危ないぜ。よくわかんないけど危ないぜ。確か予言にもあったっけ。

GM:“Red Giant will ruin the Northern Land.”です。

勇人:Red Giantが若干見えないけれども、まぁ、何とかなるでしょう。予言の内容を、どうこう言ってもしょうがないので。

カイル:どうせ炎の中から、ファイア・ジャイアントとか出てくるんじゃないの?

ライトニング:プレイヤー的にはそう思うんですけどね。

GM:因みに、オスサングもゴスポグの変種なんですよ。作り方はこうです。『人間の死体の中に、海とか水とか由来の、海藻やら何やらをゴスポグの種と一緒に詰め合わせて、湖の中に沈めて、しばらくすると浮き上がってくる』

カイル:下衆だな。

エッジ:土左衛門じゃん。

GM:で、浮き上がってきたものを、ジャカットがよってたかって捕まえて、一番最初に捕らえた者が、契約者になるのだそうです。

ライトニング:綺麗な言い方をすると水耕栽培。

エッジ:水耕栽培。いいこと言った。

GM:ただ、これはゴタックと呼ばれる、死を司る神官、ジャカットたちからも白眼視されるような皆様が、使う技術です。

勇人:バラク・カーが、「彼らは選ばれし職能である」という処理をしているので。

カイル:オッサンが御託を並べるの?(笑)

エッジ:なんか、アレだね、語彙がだいぶエディーノスっぽくなり始めたね。

ライトニング:それだとオスサングがどっかの居酒屋で管巻いてる(笑)。

勇人:というわけで、マスター! カナダ政府と連絡を取って、共同歩調、僕たちがボス敵を倒す、という話をしようと思います。僕たちが行けばあいつらは、オスサングを絶対に投入してくるので。

エッジ:うん。呼ばなくてもきっと来るよね。

勇人:援護攻撃してもらいながら、核心に切り込みましょう。

GM:その処理をしていただくと、大量のゴスポグの相手はしないですみます。

ライトニング:畑って言うくらいなんで、かなりの量が取れるッスよ。

勇人:では〈説得〉いきます。「何と言うか、僕のビジネスとは全く関係ない方向性で、完全にボランティアで協力するんだけど」(←嘘)

エッジ:それ、言わないといけないね!

勇人:「このぐらいの金額を提示するので、現地での活動資金にしていただいて」(←賄賂)

エッジ:書いた書いた。小切手にカナダドル書いた。

勇人:「これはきっと、大きな軍事的作戦になると思いますので、よろしくお願いいたします」(コロコロ)ポシビリティ使います。(コロコロ)よし。〈説得〉26。

GM:『貴財閥の協力に、心より感謝する。では、我々カナダ騎馬警察隊が!』

エッジ:騎馬警察! カッコいい!

勇人:ちゃんと、キャラクターテンプレートもあるんですよ。

カイル:(ルールブックを覗き込んで)こんな異形の化け物なんですか?

勇人:異形ではないけど。

エッジ:隣を見てませんか?

勇人:それはスタレンジャー! ヒトデ人類です!(笑)

カイル:いや、随分奇抜な格好してるなって思って。

勇人:奇抜にも程があると思う。

ライトニング:スタレンジャー、喋れないし! 光って、コミュニケーション取るんです。

GM:触手から空気をぷっぷっぷーって放って。

エッジ:うわあああー!(笑)

勇人:それは置いといて、僕たちが知り得た情報を全部向こうに伝えて、共同歩調を取っていただきます。あと、用意してほしいものは、ジェットエンジンを一基。高圧で風を飛ばせば、すごい熱が奪われるので。

GM:なるほど。

エッジ:俺が、〈科学〉でプレイヤーズコールまで持っていきます! 今回一番の大仕事です。

勇人:頼みましたよ。きみにしかできない仕事(ビズ)だ。

カイル:もしくは、デュナド様にお願いして、ドラゴンにブレス吐いてもらう?

ライトニング:不浄な地は焼いてしまえ、か。それはありかもしれないね。

GM:“知人”があれば問答無用で呼べますけど、ないので〈信教〉か〈名誉〉で振ってください。

勇人:アイル・ドラゴンは名誉のドラゴンだから、名誉ある者には協力してくれます。

カイル:〈名誉〉基本値15。出目で勝負します。(コロコロ)18。ポシビリティ使います。(コロコロ)35。“ヒーロー”2枚。(コロコロ)45。(コロコロ)55。

ライトニング:55ありゃさすがに。

勇人:相当なムチャが言えるはずです。

カイル:〈名誉〉達成値30。

GM:ではあなたの祈りはグレートブリテン島まで届いた!(笑)

エッジ:素晴らしい!

GM:アイル・ドラゴンがどこからともなく飛んできて、俺二度目だよーとか言いながら、炎を吐き。

勇人:何体も来てくれて、ばーっとやってくれた方が、絵面的にはいいんじゃないですか。

GM:そしたら、三体ぐらいが、くさび形になって飛んでくる。

エッジ:カッコいい!

カイル:ばーって焼き払って、混乱している間に、俺たちは中に入る。

勇人:あとは、ユキちゃんにお願いして、「あなたの部族の人たちにも、一緒に戦っていただきたい」と。きみひとりが獅子奮迅でやってくれても構わないけど。

GM/ユキ:「部族のものを、危険にさらすわけにはいかない。だから、わたしがいく。首をあらってまっていろ!」

勇人:さすがだ(笑)。「了解しました」

GM:ただ、ゲーム的に言うと、ユキちゃんは皆さんと別の場所で戦うものとします。

ライトニング:まぁ、そうでしょうね。

GM:では、皆さんが敵地に乗り込んでいったところで、第二幕終了です。カードを調整してください。

カイル:(受け取って)なんか来ました。“正体”。キャラクターの意外な正体が明らかになる。

勇人:実は私は○○だったんだ! と言えるカードです。縛りとしては、話が面白く広がって、マスターもいいですよ、って言うようなもの。

エッジ:実はパンプス萌え。

GM:そこカミングアウトして、何の意味があんの?(笑)

勇人:話盛り上がんねぇし。例えばですけど、傭兵のキャラが、実は女王陛下のスパイだった、とかですね。

カイル:うちの世界、パンプスないし。

GM:そこにこだわんの?

エッジ:一応ありますよ。1600年代なら。貴族はみんな履いてます。

GM:あるんだ。へぇー。

カイル:そんなにパンプス萌えないし。

GM:せっかくだから、神のお告げ系にするか、それとも、さっき言ってた、魔剣の継承者とかもアリかなぁ。

ライトニング:実は身体にあざが。

勇人:神から賜った聖騎士で、とか。何か思いついた時に発動させればいい感じですね。

 
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