Eternal Smile > Red Giant
 

あとがき

 
「アイルの騎士がいるんだったら、私は残念枠にしようかな」
「残念枠って、ナイル帝国のこと? 」
「うわ、しゃあみさん何ナイルのことdisってんですか」
「しゃあみさんしゃあみさん！　説明を聞いて、すっごくやりたいと思ったキャラがあるんですけど！　天才的エディーノス！」
「見た目はアレだけど、コアアースですからね。いいと思います。そしたら僕はバランス取って、財閥の総帥やります」
 

　ベテランさんと、プレイ経験１〜２回のプレイヤーさんが同数ずつのセッションは、いつにも増して、抱腹絶倒の展開となりました。最大の功労者がエッジであることは、疑う余地がありません。リンク切断のハプニングすら、全力で楽しんでくれるプレイヤーさんは、本当に希有な存在だと思います。

　ただ・・・実はわたくし、大きなルールミスをやらかしています。

　北の地はリビングランド純正エリアといって、リビングランド以外の能力が全く使えないエリアです。そのため、全員がリアリティ・バブルを張って武器・防具や特殊能力を使えるようにしていました。バブルを張れば、１を振ってもリンク切断は起こりません。しかし、私は勘違いしていて、キャプテンとエッジの２人に、リンク切れの裁定を下してしまいました。この場を借りて、深くお詫び申し上げます。プレイヤーさんから「超おいしい残念展開なので無問題」と言っていただけたのが、せめてもの救いです。
 

　今回登場させた「地下トンネル」の正体は、未訳の公式レルム「ランドビロウ」です。

　マンガの法則という世界法則が存在し、マンガのようなお約束が次々に起こるナイル帝国では、多くの人々が地底世界の存在を信じていました。その信じる気持ちが現実を改変し、本当に地底世界（コアアースとは異なるレルム）が誕生してしまった、というのが、ランドビロウのあらましです。特徴は野生・未知との遭遇・ロマンス（笑）。真面目に舞台にするならば、シナリオ１本ではとても足りないくらいですが、今回はフレーバーとして使うにとどめました。

　その代わり（と言っては何ですが）、ユキ姫とあやめさんに登場してもらいました。２人とも、演じるのがとても楽しかったです。あやめさんの生脚は、１００％私の趣味です。きっとリビングランドでは、蒸し暑くてストッキングなんて履いていられないと思うのです。
 

次回予告

 
　私が生まれ育った国では、私は既に死んだものとされている。
　私は、私のことを愛してくれる男性に連れられて、イギリスへ渡った。
　程なく私は彼と結婚し、新たな名前を得て、ロンドンで新たな生活を始めた。

　のだけど・・・。

　彼には、常識的な生活能力が欠如していた。
　生きていく上で不可欠な「金銭を得る」ことに対し、彼はまるで無頓着だった。

　冗談でしょ？　名誉じゃお腹は膨れないのよ？
　ただただ仲間と紛争地域へ出掛けていって剣を振ってるだけって、
　貴方、馬鹿じゃないの？

　だから私、牧野芹奈（まきの・せりな）は、彼に内緒で副業を始めた。
　世界のあらゆる事象は、コンピュータと繋がりを持っている。
　ニッポンで身につけたいくばくかのビジネス知識と、ハッキング技術を使い、
　１台のラップトップコンピュータから世界を変えていく。

　それが、ストームナイトとして、私の選んだ道。
 

　というわけで、ほぼ１年前、雪の降る日にプレイした、クリスマスシナリオのレポを、近いうちにお届けしたいと思っております。

　モノローグの主は、リプレイ『逃げてきた黒天使』において花嫁泥棒された（違）、芹奈さんです。そのリプレイではNPCでしたが、プレイヤーキャラとして新規に作成しました。勿論、上で馬鹿呼ばわりされている「彼」は、マキシムのことです。

　キャラクタークラスは「火士ハッカー」。得意なのは情報収集と〈トリック〉。ディアンを演じる時とは違い、NPCにはあまり深入りせず、ドライな接し方に徹しました。嘘つき上等、お金と言いくるめ大好き。どちらかというと悪女系キャラです。
　ところが、仲間のパツキン美女ヴァンパイアハンターが、芹奈さんとは別のベクトルで非常に困ったキャラだったため、常識人ムーヴをせざるを得なくなりました。 いや、ツッコミ役でもいいんですよ。楽しいから。

　それでは、この辺で失礼いたします。 皆様に、ハッピーなクリスマスが訪れますように。

2013.12.20（一年で夜が最も長い頃）　しゃあみ・拝
 

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