Eternal Smile > Hazard from Space
 

 
TORGリプレイ

『天より来りしもの』

 

第四幕

 
シーン3 Fatal Blow

 
ユウイチ:(青くなって)樹か? 樹か?

GM:はい。ソルジャー種が、体内にある、液体水素と液体酸素を放出し始め、樹の周りから、一斉に、白い煙がぷしゅーっと上がっています。

ディ:爆発させたらまずい! どうしよう?

リリアン:だったら、今のうちに銃弾を叩き込んであげましょう。全部吹っ飛ばす。

GM:“警戒”カード出てますね? 一発で判りますよ。最低でも半径5、6kmは消滅しますね。

リリアン:なぬ?

ユウイチ:“緊急行動”で移動して、ソルジャー種を引き寄せるってことはできないかな。だって、ソルジャー種のエネルギーで打ち上げるんだもん。ソルジャー種がいなくなれば、爆発しないもん。

リリアン:じゃあ、こっちが“緊急行動”使って、「さっさとそこをどきなさい!」って言って、ユウイチを蹴り飛ばして、操縦席乗っ取って。

マキシム:あ、一緒に乗ってたんだっけ。

リリアン:飛び降りたかったけど飛び降りられなかったの!(笑)で、わざと樹の周りを一周した後で、ぶーんと、人のいない方向に、飛び始めます。

GM:“トリック”でどうぞ。

リリアン:(コロコロ)ポシ使いまーす。(コロコロ)“ひらめき”も使って3足して、22と言って飛びます。

GM:1体たりとも、あなたの方には振り向きもしません。

マギー:なにーっ?!

ユウイチ:要するに、マザーが死んだから・・・。

マキシム:種を飛ばす方を、優先してるってことか。

ディ:飛ばすのを、どうすれば止められる?

マギー:花の種だけを、切り落とすってのは?

ユウイチ:できるか?

GM:できますけど、種があるのは、樹の頭頂部です。

リリアン:ぶつけりゃいいの!

ディ:いや、だめだ・・・。そんなこと・・・。

 
6ラウンド目

GM:次のラウンドでいいですね? 敵側先攻、ヒーロー疲労。敵側には、何の動きもありません。白い煙がぷしゅーっと上がっているだけです。

ユウイチ:よし、やるか。・・・すまんな。

リリアン:文句は言わんよ。

ユウイチ:はい、じゃあ、水陸艇で体当たりします。それで吹っ飛ぶかどうかは判らんがね。

ディ:・・・・・。

ユウイチ:撃って破壊できるんだったら、撃てばいいだけなんだけど。

ディ:撃ったところで、周りに酸素と水素があるから、爆発が起きてしまう。・・・ユウイチ。オレを拾い上げてくれ。

ユウイチ:何をするんだ?

ディ:当然、まっすぐ種の方へ。オレは、まだカードがある。切り落とす!

GM:あー、降ろして、拾って、飛ぶのね。ふむふむ。できるよ。

マキシム:そうか。ユウイチが着陸して。

マギー:こっち(リリアン)が飛べば、1ラウンドで行けるじゃん!

GM:はっきり言いましょう。場所が場所なんで、着陸、難易度上げるよ。

ユウイチ:じゃあ、わたしがやりましょう。たあ!(コロコロ)8。ポシ使います。(コロコロ)14、22。+8で、〈航空機操縦〉34。

GM:それだけあれば、充分成功です。

ユウイチ:成功ならば、“ドラマ”は使わないで、交換できるようにしとこう。急降下で拾う。

ディ:飛び乗る。

GM:他の2人はどうする?

マキシム:乗るだけ乗っとこうか。

マギー:乗ります。

リリアン:じゃあ飛び上がります。(コロコロ)ポシ使いまーす。(コロコロ)〈航空機操縦〉22。

GM:とりあえず、無茶な機動をしてるんで、皆さん、ショック2点受けといてください。

ディ:マキシミリアン、名誉の法則の活力を頼む。オレ、ショックが《耐久力》と同じだけ溜まって、気絶する(笑)。

マキシム:じゃあ、活力で全員のショックが消えます。

 
7ラウンド目

GM:次のラウンド。ヒーロー逆転負け、敵側疾風。

リリアン:“イニシアティブ掌握”発動します。まだだ、まだ終わらんよ! あれ?

GM:それも死にフラグ(笑)。引き直して、敵側高揚、ヒーロー疲労。高揚したって、酸素濃度が上がるだけなんだよなー。因みに、あのまま地上にいると、このラウンドから、あなた方はダメージを受ける計算でした。

マギー:よかったー!

GM:ヒーロー側の行動です。

マギー:逃げてるんですよね? 街の人は。

ユウイチ:逃げ切れないよ、多分。時間的に考えても。

ディ:いきます。ロングソード片手持ちで、種を切り落とします。

GM:急所攻撃の扱いになりますね。マイナス8してください。あと、ディの場合、ダメージが入るかどうかが問題なんですよね。一応あれ、扱いはスティリーだから。

ディ:え?! マスター、せっかくダメージを出しても、スティリーだから壊せないよ、と言われると、さすがに凹むので、《耐久力》を教えていただけませんか?

GM:《耐久力》ですか。(手元を見て)55って書いてあるな。ただし、やろうとしているのは、根元と種を切り離すことなんで、30くらいじゃないかな。

ディ:30ですね。

マギー:出る出る。出せるから。

GM:因みにこいつは、自身の発射と、宇宙空間に出た後の生存のためにしか、ポシビリティを使わないんで、ダメージをポシで打ち消すとかいうことは、しません。まぁ、普通、そんなダメージ来るとは思ってないからね!

ディ:(コロコロ)19! ポシビリティを使います。(コロコロ)29。

リリアン:もう一気に決めちゃえ。

ディ:見せ場宣言します。“ヒーロー”1枚目。(コロコロ)39。2枚目。(コロコロ)よし、59!(コロコロ)66。

ユウイチ:じゃあ、“リーダーシップ”使って、“偉業”と“ドラマ”をあげよう。「お前さんに任せた」

マキシム:あと、俺の“ドラマ”と“ヒーロー”も渡せる。「あそこの部位を狙うんだ!」

ディ:(コロコロ)76。もう1枚“ドラマ”使います。(コロコロ)20!

マキシム:よっしゃー!

ディ:(コロコロ)108。“ヒーロー”使います。(コロコロ)20!

GM:またかい!

ディ:(コロコロ)19。合計147!

GM:147って、ボーナスなんぼよ?

リリアン:ダイスボーナス33。

ディ:武器のダメージ基本値が18。急所攻撃で+4。あと“アドレナリン”と“偉業”を使います。

GM:58ダメージ?

リリアン:半端ねぇなー。

GM:(計算して)9レベル負傷まで入ってるから、横一文字にすぱーん! と切り離されたのと同時に、弾頭から何から破壊されて、ついでに周りの濃縮酸素も、分散されて、飛び散っちゃいます。爆発はしません

ディ:はぁーーーっ(安堵の溜息)。

GM:頭頂部の種が消えると、ツリー種は自壊します。そして、マザー種の庇護とツリー種の庇護がなくなると、スタースフィアの混合エリア自体が維持できないんで、当然、周りのソルジャー種も、消滅していきます。

ユウイチ:種子はどうなります?

GM:種子ですか。空中に飛べなくなったら終わりです。

ユウイチ:それも、自壊していきます? それとも、原型残ってます?

GM:原型残ってますね。どうします?

ユウイチ:(間髪いれず)拾う。勿論拾う。なんかヤバい予感がするから拾う。

GM:そりゃヤバいでしょう! 中にはマザー種の卵も入ってますから。

ユウイチ:拾って、破壊するか、もしくは、スタースフィアに持ってって保管してもらうか。

GM:ロタン・ウルカに相談すれば、太陽の中に叩き込むのが一番手っ取り早いと言われます。「皆さんがこれほどのことをやってくれたのだから、我々も協力させていただきます」と言って、宇宙船を出してくれますよ。

マギー:おおーっ。

リリアン:捨ててくれんのね。とりあえず、悪用される前に回収ー。

GM:ええ、それは難なくできます。っていうか、こんなヤバい、ぎりぎりの状況の中で、みんな逃げるのに夢中で、それどころじゃないから。
 


Epilogue

 
こうして、地球はレギュオンの脅威から守られた。

その夜のこと。アニタが空を見上げていると、一筋の星が流れた。
彼女は瞳を輝かせ、何事かを祈った。
流星は、明るく輝く三角形の星座の中央を、貫くように消えていった。

(to be continued to 『トライアングラー』
 

GM:というわけで、セッションを終了します。お疲れさまでした!

一同:お疲れさまでした!(拍手)
 

 限りなく今に近い未来………
 今夜、あるいは明朝、さもなければ来週……ほんの少しだけ未来の物語
 

 TORG Replay『天より来りしもの』 Fin.

---Thanx a lot for your reading! We have just survived.
 

(→postscript
 


PREVIOUS

back to Replay Library

back to Eternal Smile


"Eternal Smile" Since 2002.02.02
Copyright (C) 2002-2020 Charmy. All Rights Reserved.

E-mail:charmy_s@mac.com