TORGリプレイ

『HEAVEN』

 
 

第二幕

シーン6 武幻的空戦
(ラウンド進行=戦闘シーン)
 

「ウー・ハン提督、ウー・ハン提督!」「何アルか」
パジャマ姿で甲板に出てきたナイル帝国十総督がひとり、ウー・ハンに、
ショックトルーパーが血相を変えながら報告する。
「た、大変です!」「何アルか、ストームナイトでも出たアルか」「出ました!」
「お、おのれストーマー共め、何処にでも出てきおって!」
 

GM:予想通り、戦闘開始ぃ! 飛行船の下の方がでたらめチックに開いて、戦闘機が3機、飛び立ちます。スタンダードバトル。ヒーロー先攻悪役後攻、推奨行動〈間合い〉/〈威圧〉。

マッコイ:余計なことやっちゃったかな。

GM:ふふふー。ということで〈砲門〉技能持ってる人は〈砲門〉で撃つ、持ってない人は、えー、不思議技があれば何か。

セバス:とりあえず、呪ってみよう(笑)。

マッコイ:「あー、みんな聞いてくれ。そこら辺に発光信号機あるから、適当に何か送ってやってくれ。『バカヤロウ』でもいいぞ」

GM:ということで、ヒーロー側。

マッコイ:推奨行動〈間合い〉と〈威圧〉か。それじゃですね、いったん戦闘機は前に行かせます。で、わざわざ飛行船の直前に俺はいて・・・。

GM:(嫌な予感)えー、やだなぁ。で?

マッコイ:敵機が戻って来たら、ぴゅっと避けてドゴーン! といくような形で、誘い込みたいと思います。

GM:わかりました。完璧にそこまで行くと、飛行船沈むので、〈航空機操縦〉でプレイヤーズコールを狙ってください。どうぞ。

マッコイ:はい。(コロコロ)ポシ。

GM:消します。

マキシム:じゃ、“ドラマ”渡そう。「よし、ヒゲオヤジをのしてやれ」

和歌:「頼むよ(はぁと)」ニコッて笑って“援助”。

マッコイ:「あぁ」(振り足して)じゃ、34。

GM:(息を飲み)あー、行った。

一同:やったー!
 

マッコイの作戦は見事に成功。
誘い込まれた3機の飛行機が、飛行船めがけて猛スピードで突っ込んでくる。
「ウー・ハン提督、向かってきます!」「避けるアルぅ!」「無理でーす!」
「やってみるアルよー! 努力してから言うアルよー。努力と根性アルよー」

次の瞬間、3機と母艦は正面衝突。艦首に火が点き、飛行船は自由落下を開始する。
 

GM:うわ、早い退場ー!「これで勝ったと思うなアルよー!」とかいう切れ切れの叫びが。

マッコイ:でもパジャマ(笑)。

ディアン:「お前たちに、構っている暇はない」

GM:うわー、もっともだ(笑)。
 

飛行船は盛大な水しぶきを上げながら着水(墜落?)する。
水煙が収まる頃、海上には板きれに掴まって漂流するウー・ハンと部下たちの姿があった。
「提督、提督」「何アルか?」
「だんだん、早くなってませんかね? 我々の出番、前回より短いですよねぇ」
「・・・そうアルなー」「あー、もう飛行機見えなくなっちゃった」
「何か言ったかアル。努力アル、勇気アル! 勝利を信じて進むアル! ほら!」
バタ足で移動する一行。その背後から、ひとつの黒い三角が迫る。
「! て、提督ー! 向こうの方に、ヒレが見えますー!」
「あーっ! スピードアップアルぅー!」
ナイル帝国十総督がひとり、ウー・ハンの叫びが、大海原にこだまする。

「我々が何をした言うアルかー?!」

...to be continued HEAVEN Act 3
 


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