TORG・ABCリプレイ
第二幕 ディアン:あのさ。俺たちを2人きりにしたけど、いいの? リリアン:うん。狙ったようにしたんだが。 マキシム:じゃあ遠慮なく。「ディアンよぉ。俺は、ロレーヌを直接ここへ連れて来ちまった方がいいと思うんだけど、どうだ?」 ディアン:「ロレーヌがどこにいるのか、マキシミリアンには判るのか?」 マキシム:ぶっ! 困った(笑)。 蓮翔:えー、実はその情報を与えてないっていう安心感もあったりする。情報がないから、動くに動けない筈。 GM:あー、なるほどね。 マキシム:「そ、そういえば、ザルマンってヤツはどこにいるんだっけなー」誤魔化す誤魔化す(笑)。 蓮翔:すいません、盗聴器つけてたことにしていいですか? GM:いいですよ。 蓮翔:残す限りは、一応監視をしなきゃね。2人の会話を聞きながら、「フッ」って笑ってる。 リリアン:それをバックミラーで見ながら、「また変なこと考えてるんでしょ?」って、意味もなくキレてみる。 蓮翔:慌てて、「違う違う! これこれこれ!」(イヤホンを示す) GM:(笑)さて、どうしますか? 行動しないんだったら、そのまま別のシーンに移行するだけなので。 マキシム:いや、考えはあるんだ。さっきさ、宴会のシーンのところで、連れて行かれてた人たちいますよね。あの人たちが、どっちの方向に向かったかっていうのは見てる筈なんですよ。ロレーヌも同じ場所にいるんじゃないかな。 GM:方向は判りますが、具体的な場所までは判らないですね。普段行かないところだから。 蓮翔:一般兵立入禁止だろ。 GM:基本的にはそうです。 蓮翔:そこに隔離されてるだろうし、治療が必要な人には治療をするようなことも言っていたわけだから、病棟とか、どっかに連れてかれてるんじゃない? ディアン:「医務室に、当たってみるか」 マキシム:「ああ」行きましょう。 GM:オッケー。医務室に行くと、手当てを受けている人もいますが、ロレーヌの姿はありません。ロレーヌに関しては、「敵との深いやり取りが見受けられる節があったので、より深い調査が必要だということで、スペシャルズが連れて行きました」という風に、現場の人たちは答えてくれます。 ディアン:「スペシャルズは普段、どこの場所に、いるんだ?」 GM:「奥の方の、一般兵立入禁止のエリアにいらっしゃいます。俗に、スペシャルズの区画と、言われているような所です」 ディアン:「ありがとう」と言って、部屋を出て、ぱたんとドアを閉める。「スペシャルズの『敵』と、ロレーヌが、繋がっている・・・。その『敵』というのは、マキシミリアン、誰だと思う?」 マキシム:「敵っていったら、今戦ってるエディーノスだろ。要するにロレーヌは、エディーノスに匿われてたようなもんだから」 蓮翔:うーん、プレイヤー発言で言えば、違うよな。 ディアン:「俺は、ヴェルムだと思った。ザルマンは、ロレーヌから、ヴェルムの居場所を聞き出そうとしているのだろう」 マキシム:「あのサル野郎は、気に食わないな。あいつが何か握ってることは確かだ」 ディアン:「(頷いて)ザルマンのところに、行こう」 蓮翔:えー、すいません、真面目とか、優等生とかっていうイメージを持ってたけど、どうやら単なるバカらしい(笑)。 GM:まあ、直情傾向っていうか、悪だと見たら、悪即断、みたいな人たちだから。 リリアン:じゃあ、蓮翔の表情を材料に、〈手掛かり分析〉で、何が起こっているかを知っておこう。 GM:それは、振らなくていいですよ。 蓮翔:イヤホン差し出して、「バカな会話、聴く?」みたいな。 リリアン:「・・・・・。ま、仕方がないんじゃない?」 GM:バーバリアンだし。 マキシム:「行くか? 殴りに行くか? へへへっ」 ディアン:「力で解決するのでは、スペシャルズと何も変わらない。マキシミリアン、俺とお前のするべきことは、そうではない筈だ」 マキシム:「あいつらと殴り合いをするつもりはないが、なっちまうんだろ? いつもの通り」(笑) 蓮翔:すごく嬉しそうー。 GM:やる気だこの人ー。ならないんなら俺がやる、くらいの勢いですな(笑)。 リリアン:たとえこれ、降伏されたとしても絶対叩き斬るな、こいつ。 ディアン:相談しなければよかった。 GM:相談する人を間違えたっていうのは事実だと思います(笑)。 NEXT → ザルマンを問い質しに行く2人。そこへ現れたのは…… "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |