Eternal Smile > Another Misty Day in London
 

 
TORGリプレイ

『ロンドンは今日も霧』

 

第一幕

 
シーン1 Reunion

 
GM:前回のシナリオが終わって、昆虫怪人がどっか行っちゃった後(*3)、マキシムが伝令としてやって来ます。

マキシム:伝令か。

GM:ペラ・アーディネイ女王直々の指示により、イギリス王室からの依頼を受けるように、ということで、あなた方は今、ロンドンのバッキンガム宮殿にいます。

マッコイ:うわーい。

GM:イギリス王室からは、できる限りの精鋭を、という要望があったんですが、実を言いますと、最強クラスの連中は、イギリス周辺の海洋にリヴァイアサンが接近しているため、駆逐艦隊と共に出動しています。次点として、あなた方が候補に挙がったということです。

マッコイ:ふむ。

GM:因みに、ロンドンには、国会議事堂のビッグ・ベンを中心に、複数のハードポイントが存在しており、その結果、ロンドン市全体が、コアアース優勢エリアです。あと、真ん中を流れてるテムズ川は、ところどころコアアース/アイル混合エリア。ただでさえ深いロンドンの霧が、より濃くなっています。というわけで、あなた方は謁見の間へ通されて、正式に、エリザベス女王と、公爵と、2人の王子に謁見します。
 

「現在、深夜に、恐るべき何者かが、ロンドン市街を徘徊し、人々を不安に陥れている。それを排除していただきたい」
公爵はこう切り出す。
 

マッコイ:「切り裂きジャックの再来ですな」

GM:切り裂きジャックの方がましだと言われますね。

マッコイ:お?!

GM:「切り裂きジャックが狙うのは個人ですが、今回の標的は、個人ではないようです。必要であれば、イギリス王家として、最大限の援助を与える用意があります」そして皆さんの前に持ってこられたのが、ペンダント。エリザベス女王の名において、このペンダントを持つ者に、全権を委任するというペンダントです。

マキシム:すげぇな。

GM:あ、勿論事件終わったら返してください言われますけど(笑)。

マッコイ:やはりMASTERキートン(*4)のようにはいかんのか。

リン:何、持ち逃げする気満々だったの?

GM:あれは王子と直接顔見知りだったからです。それは置いといて。質問はありますか?

マッコイ:人相風体、その他発見者の情報は一切なし?

GM:えーと、二頭立ての馬車に乗っているらしい。

ディアン:らしい、というのは、生き残っている者が誰もいないから?

GM:ほぼいません。家の中にいた人間が、がらがらという車輪の音と、複数の蹄の音を聞いているので、二頭立ての馬車だとされています。

マッコイ:被害者の傷は一致している?

GM:被害者っていっても、ロンドン市街、夜は危なくて、誰かが死ぬと、どっからともなく集まって来たグールとかゴブリンとかオーガとかに食われちまうんで、死体は残ってません。

マキシム:なるほど。

ディアン:夜、襲われる人々に、共通点は?

GM:詳しくは、スコットランドヤードに訊いてくださいと言われます。えーとですね、エリザベス女王は、この事件によって、ロンドン市民が、不安に陥っているということ自体が、まず我慢できません。また、現在ペラ・アーディネイ女王に全権を委託してポシビリティ戦争を続けているわけですけれども、一応アーディネイ女王は、戦争が終わったら帰るって公言しているので、彼女が帰った後、治安を回復するにあたって、エリザベス女王の立場、というのもあります。それから考えると、あなた方に依頼をするのが結局ベストです。専門家に全てを任せるのも、また、為政者としての度量の見せどころですから。とりあえず今の時点で、エリザベス女王は、ペラ・アーディネイ女王が推薦する、最強のチームがあなた方だ、という認識でいます。

マッコイ:ふーむ。最強。

マキシム:うーん。

リン:「きょう」は、強いじゃなくて、大凶の凶。

マッコイ:どっちかというと、狂ってる?(笑)

ディアン:ひどいな。

マッコイ:ま、詳しいことは現場に訊けばいいわけですな。

GM:勿論、事件を無事解決した場合の報酬も、それなりのものを準備してくれます。金銭的なものも、名誉的なものも。

マッコイ:名誉はどうでもいいや。こっちの3人に食わせてやってくれ。

リン:ええーっ?

マキシム:俺も、奥さんにね、食わせるためにやってるから。

ディアン:いきなりキャラが小ちゃくなったな。「俺より強い奴に会いに行く」と言ってたマキシミリアンはどこへ行ったんだ?

マッコイ:ホントだよ!(笑)

リン:所帯持って丸くなっちゃった。

マキシム:いやいやいやいや。気持ちは大きく。

GM:えー、金銭的な報酬の例を挙げましょう。世界のどこに行っても、イギリス海軍の名において、補給が受けられる権利。

マッコイ:(噴き出す)

マキシム:スケールでかいなー。

GM:勿論、燃料だけじゃないですよ。整備関係その他諸々、一切合財含めてですよ。

マッコイ:「じゃあこの駆逐艦借りてくね」「いいよ」っていうのもアリらしい。

GM:ああ、必要で、なおかつ緊急を要してれば、艦隊司令に直接掛け合うことも可能ですよ。

リン:すごいなー。

マッコイ:ま、実利関係はよく解りました。

ディアン:昼のうちに、できるだけ情報を集めて、今夜から、市内を警備する方がいいのか。

マッコイ:だな。じゃ、現場の責任者を紹介してもらいましょうかね。

GM:ではそういうことで、シーンを変えます。

ディアン:その前に、マキシミリアンと会話してもいいですか?

GM:どうぞどうぞ。

マッコイ:じゃあ、後ろ見てニヤニヤしましょう。

ディアン:「どうした、マッコイ?」

マッコイ:「いやー。(マキシムをしげしげと見て)変わったなー、と思ってねー」

マキシム:「そうか? 俺は別に、変わったつもりはないがな。ま、まぁ、それはな、うん、芹奈の奴がな」(笑)

ディアン:「あまり無茶をするな。お前は、ひとりではないんだ。ゴスポグに捕らわれた(*5)と聞いた時、オレはとても心配した」

マキシム:「うん。あの時は俺も困った。しばらく家に入れてもらえなかったからな(笑)。女の機嫌取りっていうのは大変なもんだ」

マッコイ:「そりゃ外で剣振るってるしかねぇよな」

リン:・・・・・。

マキシム:「まぁ、何だ、あの時はホントに世話になった」

マッコイ:「あー、言っとく。借りは高いぞ? そろそろ利子が3倍になる頃かな。うん」

マキシム:「あれの3倍ってのはヤバいな。俺の命が足りるかどうか」

マッコイ:ニヤリ。

マキシム:たらっ。

 
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