Eternal Smile > Another Misty Day in London 『ロンドンは今日も霧』 第一幕 マッコイ:車があるんで、多分それ。 GM:だったら問題ないですが、現在、ロンドンの一般的な交通手段である地下鉄は、ダンジョン化してます。モンスターとか、低級種族の巣です。アイルソースブックによると、ドラゴンまで住み着いてるようです。 マッコイ:わーい。アースドラゴンか。確かに、居心地いいだろうからなー。 GM:因みに、ロンドンの地下でアースドラゴンを起こした日には、たまったもんじゃないですよ。 ディアン:大地震が起きるね。 GM:とりあえず、スコットランドヤードの入口では、人種が多種多様な上に、鎧ガチガチなのが3人もいるので、誰何されて、何の用だと言われますが。 マッコイ:「こういう用だ」(ペンダントを見せつける) リン:印篭だー。 GM:見せるとですね、「お、お話は聞いております! 失礼いたしました! どうぞこちらへ!」と言って、最上級の応接室へ通されて、警察署長、一番偉い人と二番目に偉い人と三番目に偉い人が来て、挨拶して、それから担当警部がやって来ます。 マッコイ:そんなにぞろぞろやって来るんか。 GM:あなた方は一応、エリザベス女王陛下直属の扱いですから。 マッコイ:そう言えばそうなんだよなー。はー、やり辛ぇ!(笑) GM:まず担当警部から、被害を説明されます。ロンドン市街のあちこちで、謎の馬車が走り回って、深夜徘徊しているゴブリンとかオーガとかトロールとかの低級種族を、見境なしに撥ね飛ばしている、と。 マキシム:はー。ひき逃げアタック。 マッコイ:被害に遭った中に、人間は? GM:います。当然、ギャングとかもうろついていますから。さすがに深夜帯だし、車輪の音と、蹄の音がうるさいという苦情もあったので、警官隊を配置しました。 マッコイ:ほう。 GM:パトカーごと弾き飛ばされました。 一同:(笑) GM:本来ロンドンの警官は、拳銃を持たないのを誇りとしています。しかしポシビリティ戦争が始まってから、ロンドンの治安は悪化。拳銃を持たざるを得ないという状況になっています。で、無辜の市民は危険を避けるため、基本的に、夜間は外出しません。夜間に路上にいるのは、何らかの後ろ暗い連中ばっかりです。とはいえ、この馬車の話は市民にも不安を与えています。巷では、「デュラハンがロンドンへ死を宣告しに来た」と大騒ぎになってます。 マッコイ:でも、デュラハンの死の宣告って、どっか家に向かってやるんじゃなかったかな? ディアン:〈知識(アイル伝承)〉とかで、何か解らないかな? GM:では、知ってるかどうか、マッコイは〈手掛かり分析〉で。リンちゃんは〈知識(アイル伝承)〉で。 マッコイ:(コロコロ)13、+1なので〈手掛かり分析〉15。 リン:(コロコロ)ああ、低い。“やり直し”使って、もう一回。(コロコロ)20、振り足し。(コロコロ)25。8+12だから、20。 ディアン:“援助”します。「顔色が悪いが、どうした、リン?」 GM:はい。ではまず、コアアースにおけるデュラハンの伝承では、死を告げるのは家もしくは人に対してですね。街全体というのは普通はないです。首のない騎士が戦車(チャリオット)に乗っていて、でも確かあれは、一頭立ての筈なんだけど、二頭立てっていうのはちょっとおかしいかもしれない、と思ってもいいです。 マッコイ:なるほど。微妙に違うわけですね。 GM:そしてリンちゃん。アイルの伝承にはデュラハンなんて存在しません! マキシム:いないんだ。 GM:いません。 リン:デュラハン自体を、知らないんですね。 GM:色々考えてから、「デュラハンって何ですか?」ですかね。 マッコイ:「な、なにぃー?!」 GM:それ聞いて、担当警部もビックリして、「あ、アイルにはデュラハンがいなかったのか!」 マッコイ:解る、よく解る、その気持ち。うーむ、そうすると、全ての偏見を一旦ここに置いといて、再調査だな。デュラハンだと思っていたけど。 GM:因みに、アイルには戦車もありません。騎馬戦闘ですから。 ディアン:馬車、はあるけど、チャリオットはない。 GM:馬車といえば、幌付きの、荷物運ぶための車両だから、リンちゃんの頭の中では、あの幌馬車ががーっと走って、それがどうやって人を恐怖に陥れるんだろう、って疑問になってた。 マッコイ:速度はどれくらいで抜けてくの? GM:軽く5、60キロは出てますね。 マッコイ:ヘリで追いつけないわけではないな。 ディアン:だが、夜だ。飛んで追いかけられるか? マッコイ:できなくは、ない。かなりきついけど。 ディアン:マッコイのドラゴンは、眼が、いいんだな。 マッコイ:そう。・・・へ?!(笑)ま、まぁいいや。 GM:馬車はかなりあちこちに出現してるんですが、区域としては、必ず、テムズ川の北だそうです。そして、まるで神出鬼没な行動を取ると言われます。例えばある地点から別の地点にぱっと現れるとか、音が消えたなと思って、窓を開けると何もいないとか。 マッコイ:馬車の轍は、追わなかったのかな? GM:ロンドン市街は、全部石畳なんで、轍は追跡できません。 マッコイ:しかし、そうは言っても、もし郊外から来ていれば、泥とか付いていてもおかしくないだろう。 GM:調べたんですが、泥とかは一切落ちていないそうです。 ディアン:【テレポート】しているのではないか? マッコイ:可能性としてはそれもあるな。「ところで警部。出没する範囲が、ある程度絞り込めているならば、そのエリアに繋がる道を、例えば空き家の中に警官を配備して、窓から見張る、ってことは、やったのかな?」 GM:「空き家? 住宅供給率150%の、このロンドンで?」 マッコイ:あーそうか。そうだっけな。 リン:空き家がないんだ。 GM:何故かというと、郊外から、難民が続々と押し寄せているからです。お金が多少ある人間は、勿論アパートとかに入るんだけど、お金がなくても、空き家に勝手に住み着いちゃうんですよ。治安の悪化の関係で、取り締まりまで手がまわんないし。 マキシム:なかなか大変だな。 GM:だから、トロールやジャイアントの、用心棒稼業が、商売として成り立つんです。ギャングのみかじめ料とかも。 マッコイ:今のところ、出没は不定期? GM:不定期です。場所も、動き方のパターンも、毎回毎回違います。 マキシム:でも、ある程度出る場所が決まってるような感じもするから、そこを張るのがいいんじゃないのか、って思うけどな。 GM:過去のパターンを調べると、基本的に、テムズ川の流域のみにしか、こだわってない、っていうのが解ります。 マッコイ:しかし、張っただけでは、実は問題があって、結局、どうやって足を止めるか、ってところまで考えなきゃいけない。あるいは、逃げ先を突き止めるか。 マキシム:出てきたところを、ぶった斬る!(笑) ディアン:うん、そう言うと思った。 マッコイ:ヘリで上空待機してサーチライト点けといてもいいんだろうけど、さすがにそんな風にやってたら、出てこないよなー。 マキシム:大体、あのドラゴンはバタバタバタバタうるさいしな。 リン:橋を渡ったことは、一度もない? GM:橋の反対側には、行ってないですね。ご存知の通り、充分に大型の橋は、いっぱいあります。 マッコイ:ということは、渡りそうもないなら、でっかい橋にヘリを置いとくか。近くを通ったら、追いかけることにしよう。 マキシム:うんうんうん。 ディアン:橋の上で、4人で、待機する。 GM:ではそういうことで、夜まで、待機でいいですか? 一同:はい。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |