Eternal Smile > RELIVE 『RELIVE』 限りなく今に近い未来……… Prologue黒塗りのエアカーが、スモッグに煙る摩天楼の上を音もなく飛んでいく。 ここはニッポン。秘密裏に金輪財閥に経済支配され、 エアカーの後部座席、黒ガラスの奥に、和装の麗しい女性が座っている。 「姫様。あのような下賎の者などを、ご覧になってはいけません。 運転手がぴしゃりと制止する。 そして月日は流れ――― 第一幕
ゲームマスター(以下GM):あなたは、とある商談のため、ニッポンに来ておりまして、約束の時間丁度ぐらいに、指定された場所にやってきました。キャラクター紹介お願いします。 マッコイ:あ、なるほど。えーと、コアアースのレルムランナー、マッコイ・ナガ・ハーラム。 GM:では、そうすると、制帽を深くかぶった商安局員は、目を合わさずに、「確認しました。どうぞ」と言い、道を空けます。「(含みのある口調で)先に、何人か来ていらっしゃいますので、どうぞ、お気をつけて」 マッコイ:「ありがとう」(笑)
シオン:シオン・ダリエです。サイバー教皇領出身の、20歳の偉そうな聖職者です。キャラクタークラスはテンプル騎士なんですけども、基本的に奇跡使いとしての性格が強いです。あと堅い。色んな意味で。 GM:堅いですね。性格も堅いし、鎧も堅い。ではシオンは、あなたも誰かの依頼を受けて、地下駐車場に呼ばれてやって来たんですけども、そこに、後から車が1台やってきて・・・〈発見〉振ってください。 シオン:(コロコロ)16。結構目が高いな。+3だから、達成値16。
ディオルド:名前はディオルド・ループガル。オーロシュ出身の、ワーウルフ。元々、中産階級のヴィクトリア人の軍人だったのですが、作戦行動中にワーウルフに噛まれて感染して、その部隊丸ごとが処分されそうだったところを、何故か自分は無関係と看做されて、追及から逃れられたんですけど、こりゃヤバいと退役して、それからストームナイト稼業をしています。色々旅しているうちに、このような堕落した、忌むべき能力でも救えるものがあるんだと、行けるところまで生きていこうじゃないか、という風に思っている次第。 GM:一瞬、シオンは彼を見た時に、獣がいるような雰囲気がしたんですけども。 シオン:思いっきり、眉しかめてますよ(笑)。 GM:ディオルドも、同じように〈発見〉を振ってください。 ディオルド:(コロコロ)見つけられなかったらゴメンね。 GM:いや、後から入ってくればいいんですから。 ディオルド:達成値7です。 GM:そうすると、じゃあ・・・登場してください(笑)。
GM:いわゆる、カッコいいカウルがついたバイクですね。 大悟:キャラクター名が、支倉大悟(はせくら・だいご)。秘密組織の裏切り者(*1)。シロスジオオカミキリムシ怪人。 GM:その裏切った組織は、ナイル帝国ですか、ナイル帝国とは別ですか? 大悟:ナイル帝国に多数ある、悪の秘密組織のひとつ。ある日組織に拉致られまして、改造手術で無理矢理、シロスジオオカミキリムシ怪人に改造され、脳改造寸前に脱出することに成功しまして。 GM:やっぱそうですよね。うんうんうんうんうん(嬉しそう)。 大悟:自分のような人間を二度と増やしたくない、ということで、戦う決意をしたのですが、今だに自分の変身後の姿かたちに、コンプレックス持ってます。金属で補強したライダーズグローブ着けていて、‘鉄拳闘士’と名乗ってます。 GM:では大悟も〈発見〉お願いします。 大悟:はい。(コロコロ)あ、目が低い。達成値9。
ディアン(以下ディ):ディアン・オブロー。28歳、男。アイルのバーバリアン戦士。少し前までは、アーディネイ女王陛下の元にいたんですけれども、魔剣と共鳴してしまって、反旗を翻した(*2)という事件があったために、その後で、女王陛下の元を離れています。相棒のマキシミリアンと一緒に、普段は旅をしていますが、マキシミリアンは、日本に来るのを非常に嫌がっていたので(笑)、オレひとりで来ました。 マッコイ:確かにあの事件(*3)の後じゃ。 シオン:当分帰ってこれないな、あの夫婦は。ヘタに日本帰ったら、生命が危ないからね。 【CAST】
ディオルド:ところで、自分は何故ここにいますか?(笑) GM:はい。皆さんは全員、『何時に、どこどこの駐車場へ来てください。大事な用件があるので』というメッセージを受け取ったと思ってください。 マッコイ:差出人は? GM:それぞれ、自分の信用できる筋から来た。友人であったり、組織だったり。ただ、大本の依頼はどこから、っていうのは、当日行って話を聞いてね、っていう形。 シオン:周囲の様子を窺いますけれども、ここにいるメンツ以外に、何かをしていそうな人間は、いますか? GM:〈発見〉。 シオン:ってことは、誰かいるんだよな。(コロコロ)5かー。 GM:でも、はっきりと宣言があったので、マスターから+1のボーナスを差し上げます。 シオン:ホント? なら達成値9。 GM:9でも判る。まず、とりあえず監視カメラがいくつかあって、君たちの様子を窺っているのが判って、あと、殺気を感じる。 シオン:ほう。じゃ、身構えてみましょう。 ディオルド:そしたらですね、鉄の馬車(*4)の中に、伏兵があるんじゃないかなと警戒しつつ、その、真ん中の方に近づいていくようにします。 GM:〈発見〉を振ってください。 ディオルド:(コロコロ)振り足し。達成値21です。 GM:そうすると、同じようにカメラの存在に気づいて、あなたもある程度戦いをこなしているストームナイトなので、「あれは自分を監視する装置だな」って判って、周囲にはっきりと殺気を感じて、どこにいるかも大体見当がついて・・・光の中に入っていきます。そして、あの真ん中にある台座は、何か、危ないなと思いました。 ディ:「シオン、どうした?」 シオン:「・・・見張られているぞ」 マッコイ:それ聞いて車ん中戻ります(笑)。 大悟:それ聞いて戦闘態勢に入ります。 ディ:オレも。 GM:では、皆さんが身構えたところで、周囲に、隠形していた、袈裟姿の忍者12人が、一斉に現れ、錫杖をシャリーン! と鳴らします。戦闘開始です! "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |