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TORGリプレイ

『Re:Re』

 

第三幕

 
 オーストラリア、ホテルの一室。
 「やっと見つけたぜ」黒服に身を包んだ男が、椅子から立ち上がる。
 と、部屋の中空に魔法陣が浮かび、男はその中へ姿を消す。

 フランスの路地裏。
 サイバー司祭数人を相手に、ひとりの男が大立ち回りを演じている。
 多勢に無勢かと思われたが、圧倒的な力量で司祭たちを切り伏せていく。
 そして、最後のひとりの胸倉を掴み、彼は問う。
 「俺の息子は、どこだ!」
 ―――暗転。
 



シーン1 君の声聞いた気がして
 

GM:第三幕に入ります。とりあえず、セントベルナール教会で、ディアンの抱えた子どもを中心に、みんなが顔を突き合わせて、という状態です。

ディ:闇影とは初対面ってことにしたいんですけど、いいですか?

闇影:それは、初対面でしょう。はい。

ディ:「助けてくれて、ありがとう」

闇影:「幼き者を守るために命を賭ける者を手伝うのは、当たり前のこと。気にすることはない」

ディ:「オレは、ストームナイト、ディアン・オブロー」

闇影:「俺の名は闇影。正義のために戦い、正義のために死ぬ誓いを立ててここにいる。そう、今、君たちの目の前に!」

アンドレ:熱いな(笑)。

GM:ほら、ナイルですから。

アンドレ:「私はアンドレ・ド・モンバール。見ての通りのホスピタラーだ、よろしくな」と言ってから、子どもを見て、「ところでディアン。いつから宗旨替えしたんだ?」

ディ:「いや、これは、別に、オレの子どもではなくて」

GM:ナイス墓穴ですね。

ディオルド:「そう。その子は、元聖堂騎士ヴェルムと、ロレーヌの子だ。知っているだろう?」

ディ:「ヴェルムと、ロレーヌの・・・。道理で、見たことがあると思った。オレのいたホテルで、突然、空間から、この子が、コリンが現れた」

ディオルド:「コリン? それが、その子の名か」

ディ:(頷く)

アンドレ:「そうそう、オーストラリアで話を聞いたんだが、オーロシュの、何と言ったか? ステッチェンだったか?」

ディオルド:「スラッチェン?」

アンドレ:「ああ、それそれ」(笑)

GM:いい流しっぷりだ。

アンドレ:「そいつが、お前のことを探していたぞ」

ディ:「オレを、探していた?」

ディオルド:「ディアン、お前、一体何に巻き込まれたんだ?」

ディ:「・・・・・」

ディオルド:「聞くだけ野暮だったか」

ディ:「何が起きているのかは、解らないのだけれど・・・オレの仲間が、行方不明になっている」

アンドレ:「そういえばスラッチェンがそんなことを言っていたな。奴も4人の行方を追っていたぞ」

GM:基本的にはかくかくしかじかで構いませんが、マスターが一応整理しとくと、スラッチェンは、アメリカ行きの航空便のチケットを手配していました。あと、「時の結節点は近い」とか、「資格を得よう」とか、そういうことを言っていました。

ディ:「資格・・・確か忍者も、オレの資格をもらうと言っていた」

GM:そしたら、その言葉に反応したかのように、コリンが目を覚まして、しまった、こんなところで寝てる場合じゃなかった、っていう顔をして、「し、かーく」

ディ:「(髪を引っ張られて)痛い、痛い痛い! やめてくれ!」

ディオルド:「アメリカで最近起こったことと言えば・・・」と、ハードポイントの話をする。「何か得体の知れないものが、我々のすぐ近くまで来た」

ディ:「オレも、ゴスポグの手のようなものに襲われた」

アンドレ:「まったく、これだから魔法は・・・」

ディ:「魔法のせいとは限らない!」

アンドレ:「だから、そういうよく判らないものは俺は嫌いなんだよ」ぶつくさぶつくさ。

GM:それを聞くと、コリンがまた「はっ!」って顔をして、「せんて、とられた・・・うわーっ! うわーっ! おまえの、しかく・・・」

ディ:「? アンドレ、オレの聞き間違いでなければ、コリンは、何か、話していないか?」

アンドレ:「資格とか、先手とか言っているようだが」

闇影:よし、解りました。コリンの言葉を、〈語学〉で確認しましょう(笑)。

ディオルド:ナイルは〈催眠術〉じゃないんですか?

GM:ま、〈催眠術〉が理想的ですけどね。振ってみてください。

闇影:(コロコロ)達成値13です。

GM:確かに、資格がどうとか、よこせとか言ってますね。あとは、守ってもらったけど礼なんかいわねぇぞ、的なことを言っているようです。

ディオルド:生意気なガキだな。で、どうする? 1.コリンを親御さんの元に届ける。2.消えたリリアンの足跡を追って、ソレイユに合流する。

アンドレ:うーん・・・。

ディオルド:リリアンは、ストームナイトを襲っている連中に関して、何がしかの手掛かりを得た、と思われる。

ディ:ソレイユも、同じことを言っていた。だからオレも、フランスへ渡ろうかと考えていたところだ。

アンドレ:フランスぅー?(嫌そうな顔)

GM/コリン:「むだ、むだ。いまさら、むだ。おまえらのたすけなんて、いらねぇ」

ディ:「? ディオルド、コリンが、話していないか?」オレは自分で自分が信じられなくなってきた。

GM/コリン:「しかく、よこせ」

ディオルド:「・・・話しているようだな」

アンドレ:「資格とは何だ、資格とは!」

GM/コリン:「つつくな、つつくな」

ディ:「オレたちの言っていることが、解るのか?」

GM:「あたりまえだろ」よーし、舌が回るようになってきたぞー(笑)。

ディオルド:「ではコリン、キミは、ディアンが持っている資格を守るために、我々のところに来た、ということなのか」

ディ:「オレに、資格がある?」

GM/コリン:「リリアン、ユウイチ、マキシム、ヒカル、みんなとられた。あとは、おまえだけだ」

ディオルド:さー、今の4人とディアンの共通点は何だ!

ディ:・・・・・。

闇影:「君たち5人に資格があるということは、君が他の4人と、共同で成し遂げた、何らかの任務に関係あるのではないか?
 

闇影の言葉に、ディアンは記憶を手繰り、ひとつの可能性を導き出す。
 

ディ:「オレたちしか知らない、戦いが、前にあった」

 
NEXT → 果たしてコリンは、資格を得て、何をするつもりなのか……
 


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