Eternal Smile > Le Detour du Soleil
 

第一幕

 
シーン３　Les Deux Professeurs（承前）
 

ＧＭ：「こ・・・ここは？」女の子の言葉はフランス語です。

メイ：フランス語ということは、サイバー教皇領出身者。

リリアン：あたしと先生の出番か。

ユウイチ：一応私も〈語学〉技能持ってるので、話し掛けてみよう。「ボンジュール、マドモワゼル」と言って、赤いバラを差し出す。

ロン：手早くな。声はでけぇわ、銃撃ってる奴はいるわで（笑）、多分、遠からず誰か来るから。

リリアン：じゃあ、路地裏をひとりだけ出て、「変な奴は来ないかしらーん」って思いながら、周りを見張ってる。

ロン：リリアンと反対側の路地を見張ってる。

ＧＭ：了解しました。

ユウイチ：そうですね。とりあえず、何から訊きましょうかね・・・。

ＧＭ／少女：「あっ、助けてくださったんですか！　どうもありがとうございます」

ライアン：「我々ではなく、あの男がね」マックスの方を、もの凄ーく冷たい目でフッ、と見る。

ユウイチ：マックスはどういう反応をするんだろう。ちょっと見てみたい。

ＧＭ／マックス：「うん、そうだろう、そうだろう。僕が助けたんだよ」

メイ：ナイル者に皮肉な視線は通用しません（笑）。

ライアン：「これだからナイル者は・・・バカめ」って思ってる。口には出さない。

ユウイチ：「彼が言うには、変な黒服達にキミが連れ去られそうだったから、逆に連れ去り直したという話らしいんだけど、キミはどういう子なんだい？」

ＧＭ：「黒服？　ではソレイユは、ひとりになってしまったのですね」

ライアン：「ソレイユ？」

ＧＭ／ソレイユ：「はい。・・・（意を決したように）あのっ！　お願いがあるのです。ソレイユを、イングランドへ連れて行ってもらえませんか？」

リリアン：イングランド？

ロン：イングランドって言った？

ＧＭ：イングランドって言いました。

メイ：ということは、ちゃんとしたイングランドの方？　オーロシュではなくて。

ロン：そうですね。もしオーロシュだったら、ヴィクトリアって言うんで。

ライアン：ああ、あの石頭の人種差別主義者ではないわけだな。

ＧＭ／マックス：「イングランドかー。連れて行ってあげたいのはやまやまなんだが、僕には生憎足がないのさ」

ライアン：「断る！」（笑）

ロン：早ぇ！　話が出る前に。

ＧＭ／マックス：「（無視して）この辺りに、手の空いているレルムランナーがいてくれさえすれば！」

ロン：・・・もの凄く、要求されたっぽいですよ。あの人に他意はないっぽいですけど。

ユウイチ：「えぇっ？」（硬直）

ライアン：無言のプレッシャーがビシビシと来てるよね。

メイ：「（ユウイチを指差し）安心して、マックス・ボルテージ。この人がレルムランナーよ！」

ＧＭ／マックス：「おぉ！　ナイスだっ！」

ロン：一応言っとくと、この人（メイ）にも悪気はないよー（笑）。

ライアン：こいつら・・・。

ＧＭ：「ナイスだっ！　なあキミ、ソレイユちゃんをイングランドまで連れて行って・・・」という辺りで、リリアンとロンのお２人、〈発見〉をお願いします。

リリアン：はーい。（コロコロ）達成値１９。

ロン：バラ差し出しといて、今更断れないよなーとか思いながら。（コロコロ）２０ー。

メイ：お、まわった！

ロン：でも〈発見〉持ってないんですね。達成値１６。

ＧＭ：角を曲がって、ショックトルーパーがドタドタドタと走って来ます。あと、高かったのはどっち？　リリアンか。ではリリアンの視線の先で、赤い服の男が、銃を構えて、撃ちます。

ロン：叫びます。「みんな、伏せろ！　敵が来た！」

リリアン：「散りなさい！」

ＧＭ：（コロコロ）レッドハンドが手にした‘オリュンポスの光’という名の銃から、ふよよよよ、と光線が出て、マックス・ボルテージの肩を貫通します。

ロン：‘オリュンポスの光’か。ゼウスの雷に匹敵するという威力の。

ライアン：にしちゃあ、随分低レベルだなぁ。

ロン：いや、地球の〈科学〉じゃ理解できない不思議ビームだから。

ライアン：あ、なるほど！

ＧＭ：で、撃たれたマックスは仰向けに倒れます。

メイ：「あぁっ、マックス・ボルテージ！　くそぅ、十総督め、許さないわ！」と言って、ロケットレンジャースーツを着ようとします。

ユウイチ：じゃあ、オイシいトコ戴いてくってことで、女の子を小脇に抱えて、また逃げるしかないか。

ＧＭ：そんな皆さんに、余裕の笑みを浮かべてレッドハンドが歩み寄ります。「さ、お嬢ちゃん、おとなしくこっちに来るんだ。ナイル帝国総督、このレッドハンドが、フランスの輩に利用されるよりも、格段に快適な生活を約束するよ」

ライアン：あ、その言葉を聞いて、キレたいな。

ロン：早っ。

ライアン：一応ほら、フランス人だから。

リリアン：そう、フランス万歳だからね、フランス人は。原則。

ロン：今のフランス（＊９）を万歳しちゃダメ。

ライアン：だから、今のフランスが本当のフランスだと思われてることがイヤなんだよ、こいつ。

メイ：だったら、彼女をどっちにも渡さないっていう理由が、ぼちぼち出てきますね。

ロン：じゃあ、やりますか。

ＧＭ：では、ラウンド進行に入ります。敵はレッドハンドとショックトルーパー６人です。
 

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