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TORGリプレイ

『太陽のまわり道』

 

第一幕

 
シーン3 Les Deux Professeurs
 

メイ:「安心して! やっつけたわ、悪漢共は」
 

メイの言葉を聞き、物陰に隠れていた革ジャンとジーンズ姿の男が
キラーンと歯を光らせながら現れる。
 

GM:「ふぅ、危ないところだった。助かったよ! 君たちはとってもナイスだっ!」

メイ:ノリが同じだ!

ロン:後ろの方で、「人生あのノリで過ごせたら楽だろうなー」(笑)

GM:「あっ、名前をまだ言ってなかったね。僕はマックス。そう、正義の使者、マックス・ボルテージとは、僕のことさっ!」(サムズアップ)

ライアン:マックス・ボルテージ!

ユウイチ:同じ顔を知ってると、気持ち悪い(笑)。

リリアン:冷静に、つかつかと近寄って、おでこに手を当てて、「熱はないようね」

メイ:「なんて失礼なことを言うの! どこからどう見ても、立派な正義の味方じゃない!」

ライアン:ところでさ、そこにいない俺が言うのも何なんだけど、名乗った瞬間に、相手がどれぐらい有名なのかとか、過去に実績を残したことがあるような人間なのかっていうことを、判んないかな?

GM:そうですね。メイは、マックス・ボルテージという名前に聞き覚えがあります。

メイ:あるんですか。判定するまでもなく。

GM:はい。「確か、あなたの稲妻が、Dr.メビウスの人工太陽を打ち砕いたとか」っていう。

ユウイチ:それはこっち(ライアン)の実績(*7)だったりするんだけどね。

メイ:でも、名声はみんな、マックス・ボルテージの方に持ってかれちゃう。

ライアン:いや、多分ライアンとしては、そっちの方が好都合。自分が有名にならないから。

ロン:オッケー。じゃあ、マックスに訊くよ。「その子は?」

GM/マックス:「あ、いやー、黒服共に攫われてたのをね、僕が攫い返してあげたのさ!」

メイ:「さすが、マックス・ボルテージね!」

ライアン:ちょっと待て、攫い返した?

ロン:それは、アレかな、攫われているシーンに出くわして、「助けなきゃ!」って突っ込んで行って、全く事情とか確認してないな?

GM/マックス:「その通りさ!」

ロン:「うん。まあ、そうだろうな」(諦めた目)これだからナイル者は。

メイ:「ロンさん! 攫った連中はどう見たってマフィアなんだから、きっと彼女は悪事に巻き込まれたに違いないわ!」

GM/マックス:「その通り。この子はこの後、ナイル帝国総督レッドハンドのところに連れて行かれることになっていたのさ!」

メイ:「なぁんですってぇー!」

ロン:「声がでけぇ!(笑)お前ら、状況判ってるか?」

ライアン:路地裏で喋ってる意味が何もない。しかも、路地裏で喋っていい内容じゃない!

リリアン:普通にジェラート食べながら、「まったく、とんでもないことになりそうねー」

ユウイチ:はい、じゃあそこに登場。ちゃらーん♪「内緒話はいいなぁー。声でかいけど(笑)。いようっ! みんな。ライアン先生連れて来たよー」

ロン:「あんたがプロフェッサーライアンか」

ライアン:じゃあ、腕組みしながら、コツ、コツ、コツ(足音をさせて近寄る)。

GM:う、怒られるわけじゃないだろうけど、怖い。

ライアン:マックス・ボルテージの目の前に立って、上から下まですーっと見て、「・・・貴様、バカだろ?」(笑)

メイ:すいません、バカをもうひとり増やしていいですか?「あっ、マックス・ボルテージが2人!(笑)これは一体どういうこと?」

GM/マックス:「僕の前に僕・・・さてはお前っ! Dr.メビウスが造った、僕の偽物だな!」

ライアン:えー、その額に向かって、シュマイザー機関銃を突きつけていいですか?

GM/マックス:「な、何だっ?」

ライアン:「お願いだから、その軽薄な言葉を少し慎んでくれないかな」って言いながら、こう、撃鉄を震える指でガチッて上げる。

メイ:なんか、殴り掛かっちゃいそうなんですけど。「マックス・ボルテージに何をするの!」って。

ロン:殺伐とした感じになってきたな、おい。

リリアン:ヤバい、パーティが決裂する(笑)。

ユウイチ:じゃあ、ちょっとここらで仲裁に入ります。「まあまあまあまあ。いや、こちらのね、ライアン先生は、前に、彼と間違えられて散々ひどい目に遭ってるんですよ。それでちょっとね、恨みゲージが上がってるものですからね」

ライアン:喩えるならば、炎を背負って、顔を真っ赤にして、「ふぅぅぅぅぅ!」って刀を構えてる感じ。

GM:その「ひどい目」ってのを具体的に言いますと、ライアン先生は、行く場所行く場所、世界各地で、女性から、マックスと間違われています。

ユウイチ:その度に、その女性のつけを、この人は、蒙っております。

ロン:女難だ。

メイ:プレイヤー的には、もの凄く同情します。

ライアン:でもとりあえず、シュマイザーは収めて、「これまでキミが行ってきた軽薄な行動のせいで、私は多大なる迷惑を蒙っているのだよ、んー?」って(笑)。

GM/マックス:「軽薄とは何だ! 僕のやっていることは全て正義のためさ!」

ライアン:「正義! 正義か! ふふふふふふ」

GM:それじゃ悪役だよ!(笑)

ライアン:「正義だ何だと語るのはどうでもいいんだが、いい歳をした大人なんだから、自分の行動の後始末ぐらい、自分でつけたらどうかね、んー?」

ユウイチ:「ま、そうですねぇ、あっちこっちで女の子泣かしっぱなしにしてるようですからねぇ。うんうん」

GM/マックス:「黙れっ! 世界中の不幸な女性を助けるのが、僕の使命(*8)なんだ!」

リリアン:そしたら、丁度マックス・ボルテージの耳の辺りを弾丸が通るように銃を撃って、「あんたに付きまとわれる方が、よっぽど不幸よ」

ライアン:「あー、マックスくん、ひとついいかな?・・・救っていないぞ」

一同:(笑)

ライアン:「逆に、不幸にしているぞ?」面と向かって言ってやる。

ユウイチ:言っちゃった! とどめ刺された!

GM/マックス:「それは・・・僕の力が足りないせいで」

ロン:「まあまあ。なあ、すごく楽しくなってるっぽいところを悪いんだけど、場所移動しようぜ」

GM:とやっていると、女の子が、目を覚ましますね。
 

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