Eternal Smile > Operation "C"
TORGプレイレポート
『Operation "C"』
【CAST】
ジュ・カーイ | (??) | エディーノスのオプタント | /リビングランド |
ザ・ニードル | (17) | ストリートパンク | /サイバー教皇領 |
アンドリュー・マリソン | (42) | 英雄的政治家 | /コアアース |
ロイズ | (34) | ワーウルフ | /ガイア |
マリア・サローティ | (25) | 秘密工作員 | /コアアース |
第二幕
5人は、スパルタンから教えられた病院を訪れ、ジェームズ・エドワード下院議員の名を出して院長に面会する。
「あの方の指示でいらしたのですか?」院長には、病気についての詳細は知らされていないらしい。ジェームズからは、「新種の病原菌に感染した避難民がこの病院に来るので、ワクチンを投与してから施設へ収容してくれ」と言われたそうだ。
ロイズとアンドリューが、ワクチンを全部引き渡すよう、院長に要求する。
「予定が変わって、村で投薬することになったため、我々が預かりに来たのだ」
「もし何かあれば、私に直接連絡してくるように、ジェームズに伝えてくれたまえ」
院長は、臨床実験も済んでいない新薬のため浮かぬ顔だが、人命尊重の立場から、要求に応じる。
去り際にニードルが一言。「あんた、いい人だな。おかげであんたを殴らなくてすむぜ」
ワクチンを持ってレジスタンス村へ引き返す途中で、アンドリューの携帯に、調査機関から連絡が入る。
『先にいただいたサンプルについてですが・・・あれは一体何ですか?』
研究員によると、ジェームズから預かった食糧と医薬品の双方に、大腸菌及び「何か特殊な生物」が含まれていたらしい。その生物はヒト細胞を利用して高スピードで増殖し、風邪に似た症状を引き起こす。そして、先ほど病院で入手したワクチンは、その細菌に全く効果がないらしい! レジスタンス村で食糧を口にしたロイズとアンドリューは、血清に抗体が含まれている可能性に賭け、献血を行う。
因みに、エディーノスのジュカは、ヒトと遺伝子構造が異なるので、食糧を摂ってもなんら影響なし。ニードルいわく、「よかったなジュカ、おめー、サルとおんなじだってよ!」
直接ジェームズを問い質すため、5人はジェームズの事務所へ乗り込む。ジェームズは、病院のワクチンが無効であることを聞くと、非常に驚き、全てをアンドリューに打ち明ける。
そもそも、ジェームズがこんなことをしたのは、レジスタンス村民を立ち退かせるためだった。
「彼らは郷土愛からそこに留まっている。強硬手段には出たくなかった」
ジェームズは、デルファイ評議会の急進派の動きが活発になりつつあると感じていた。彼らが行動を起こす前に、コアアースの医療機関でしか治療できない病気を蔓延させることで、自主的に村を出てもらおうとしたのだ。
ジェームズに細菌とワクチンを売り込んだのは、ワシントンD.C.郊外にある科学会社(最近「虎長化学」に身売りした)の研究員で、大崎太郎という名のニッポン人。マリアはその名に聞き覚えがあった。以前素性を隠して潜入したパーティ会場に、白衣で登場した男が、確か大崎という名だった。彼は生体工学の専門家で、マリアとちょっといい雰囲気になった時、こんな話をしてくれた。「今進めているプロジェクトで成功したら、もっと上の地位に取り立ててもらえる」と・・・。(“ロマンス”サイドストーリー)
事は一刻を争う。5人は某特攻野郎ばりにトレーラーで研究施設の正門を吹っ飛ばし、警報の鳴り響く中、建物内へ堂々と歩を進める。
「やれやれ、随分手荒い来客だね。ここにいったい何の用だい?」
「うるせぇ。てめぇに訊いてみろ」(ゴッドミーターを構える)
「『クレンジング作戦』の後始末に来た、と言えば、聡明なキミなら解るよな?」
「天知る地知る人ぞ知る。お前の悪事を知っている。この世に悪の栄えた試しなし! おとなしくワクチンを渡しなさい!」
白衣の男・大崎太郎には、ニードル、アンドリュー、ロイズの言葉もどこ吹く風。ノートPCのキーボードをかちゃかちゃと叩き、侍装束の用心棒とゴスポグ侍、さらに警備ロボットを呼び出して侵入者の排除を命じる。
退場しようとする大崎の足を、マリアの言葉が止める。
「太郎ちゃん、ブラインドタッチができるようになったんだ?」
〈挑発〉に乗った大崎は、マリアを言いくるめて研究施設の奥へ消えようとするが、そうは問屋が卸さない。
「キミのしたことは全て掴んでいるよ。これを世間に公表することもできる。許してほしければ私の前に来たまえ。ひざまずけば許してやろう!」
アンドリューが畳みかけるように〈挑発〉し、プレイヤーズコール。大崎はノートPCを取り落とし、自問自答を始める。「ば、馬鹿な! 私の計画がそう簡単に漏れるなど!」
その頃までには、ゴスポグやロボットもあらかた片付いていた。春陽海やレーザーによる攻撃は強力だったが、【インクリース・タフネス】の奇跡で硬くなったジュカと、〈獣化〉したロイズが前に立ち、ほぼノーダメージでしのぐ。消火器を投げつける〈トリック〉で逆転負けさせ同志討ちを招き、活力を“イニシアティブ掌握”で持続し、火力で押し切って戦闘終了。
大崎の計画、それは、「ある特殊な細菌」の実地臨床試験を行うことだった。
細菌のベースは大腸菌で、ナノマシンとゴスポグの因子を組み込んである。ゴスポグは、地球上のあらゆる場所で矛盾なく活動できるよう、体内で混合エリアを生み出す特性を持つ。したがって、ゴスポグの因子を持つその細菌は、それ自体がニッポンテックのリアリティを持ち、あらゆる場所で活動可能となる。ヒト以外には感染せず、経口感染のみだが、約1ヶ月の潜伏期間を経て発症すると、ナノマシンが宿主の遺伝子を急速に書き換え、ゴスポグに変異させてしまうのだという。
病院に預けた偽物とは別の、本当のワクチンがこの施設に保管されている。また、細菌のデータはノートPCと自分の頭にしか入っていない。ワクチンとノートPCを渡すから勘弁してくれ、と大崎は訴える。しかし我慢ならなくなったニードルにボコられる。倒れた大崎にマリアが語りかける。
「太郎ちゃん、悪いことをしたら、それなりのことをしなくちゃいけないって、ママから教わったでしょ?」
彼女の〈説得〉によって、大崎は認識を改め、自分の犯した罪を償うことを、キーボードを叩いて彼女に約束する。
5人はジェームズの元へ戻り、ジェームズと大崎の身柄を警察へ引き渡す。レジスタンス村へワクチンを届け、村人たちから大歓待を受ける。
研究施設は爆破され、恐るべき細菌を使ったニッポンテックの計画は潰えた。
そして、アンドリューはフィラデルフィアで記者会見を開いた。
「我々は今、大きな困難に直面している。だが私は信じている! どんな困難でも、乗り越えられると!」
限りなく今に近い未来………
今夜、あるいは明朝、さもなければ来週……ほんの少しだけ未来の物語
TORG Play Report『Operation "C"』 Fin.
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