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TORGリプレイ

『トライアングラー』

 

第一幕

 
シーン1 頂上大決戦!

 
ここは砂塵舞い散る、サハラ砂漠。

いかなる魔法か奇跡か、あるいは科学技術の賜物か。
石がひとりでに上へ上へと積み重なり、ピラミッドを形作っている。
その光景を横目で見ながら、高笑いするのは、ナイル帝国十総督のひとり、ウー・ハン。

「わはははは! この三角形が最後に嵌ることによって、伝説の力が目覚めるアル!
 毎回毎回邪魔をするストーマー共、覚悟するアルよ!」
 

 
ゲームマスター(以下GM):というわけで、クライマックス的なシーンから始めます。ま、この辺は、視聴者に対する自己紹介的なものだと考えていただければ。

 
1ラウンド目

GM:スタンダード。ヒーロー先攻、疲労。悪役後攻。推奨行動は、〈防御〉/〈挑発〉。皆さんの目の前には、60人の、ショックトルーパーという、上半身裸の、どんなところに行ってもこの格好! っていう(笑)、すごく、3K職業な方々が、シュマイザーという機関銃を持ってたり、腰にシミターを下げてたりするわけですね。ヒーロー先攻ですので、《敏捷度》順でどうぞ。

シオン:まず、ディの《敏捷度》に【ブレス】を。(コロコロ)では、目の前の勇者に祈りを捧げたぜ!
 

シオン:シオン・ダリエです。プレイヤーがやるのは3年ぶりぐらいです。この前(*1)華々しく散ったのは、私の偽物ですので、騙されないように(笑)。サイバー教皇領の、20歳のテンプル騎士です。宗教者です。堅物です。あと、防御力も高いです。

GM:うん。危ないと思ったら、この人の後ろに隠れるといいと思うよー。

シオン:【ワード・デンジャー】使うと、危険物をひとつ指定して、弾き返すことができるので。以前、爆弾が爆発しそうな時に、「爆風!」って言って、爆弾に覆いかぶさって、自分の身体で受ける(*2)、ってことをやりました。破片のダメージは食らうけど、アーマーで止まるから大丈夫。

GM:すげぇ強いです。その代わり、先読み力が試されますけどね。
 

GM:そうすると、先陣を切る、バーバリアンに、輝く神の、奇跡が降り注ぎます。

ディアン:では、一対多行動で、10人を攻撃します。(コロコロ)〈白兵戦〉は10下がって22。ダメージは23。

GM:来た(笑)。1レベル負傷K/O9。傷自体はそんなに重くはないんですけども、その剣風の重さによって、彼らは10人まとめて気を失ってしまいます。

ディアン:マキシミリアンの方を向いて、「ここは任せろ。先に行け」

マキシミリアン(以下マキシム):「お前じゃ楽勝だろ、こんな奴ら」

GM:あー、解りました。じゃあ、絵面的には、残る50人があなたを囲みます。
 

ディアン:ディアン・オブロー、28歳。元地球人だけど、ある日、瀕死のバーバリアンを看取って、俺の部族を助けてくれ、と頼まれて、バイキングに襲われてるところへ剣を持って走ってって、見よう見真似でバッタバッタ戦ってたら、「おめー、いい奴だな。よし、部族の一員にしてやる!」みたいな感じで、バーバリアン戦士になっちゃった。

GM:さすがバーバリアン、大雑把だ。

ディアン:でも、その前は、幼い頃から育った孤児院で、ひとつ年上のお姉さんを手伝って、保父さんみたいなことをやっていました。

シオン:今明かされる衝撃の事実!(笑)

GM:俺もこないだ知りましたからね。孤児院には、何歳ぐらいまで?

ディアン:7歳から、ポシビリティ戦争が始まるまでずっと、なので、約20年かな。多分、そこから巣立たずに、ずっと手伝いをしてたんじゃないかな、と思います。
 

マキシム:ウー・ハンはどの辺にいますか?

GM:ウー・ハンは、ピラミッドの上、30mぐらいのトコに浮いています。因みに、30m上ですけれども、ピラミッドは何のために階段状になっているのかと申しますとね、という話なので(笑)。

マキシム:〈間合い〉で、ウー・ハンの方に行きます。(コロコロ)〈間合い〉19。

GM:えーと、推奨行動ではないので、カードは得られませんが、瞬時に50人がディを囲んだので、その横をダダダダダダ、って駆け抜けて、とう! と一声飛んだと思うと、ピラミッドをカン、カン、カン、カン! って駆け上って、そしてウー・ハンの目の前に分厚い、鉄塊のような剣が構えられるわけです。ウー・ハンはですね、「お、おおおおおおーっ?!」

マキシム:びびった。
 

マキシム:マキシミリアンです。年齢は26歳。妻帯者です(*3)。

GM:あの時はビックリしました。ええーっ?! 日本人だったのー!(笑)

マキシム:キャラクタークラスはバーバリアン戦士で、前線でいつも剣振り回してます。俺、“仇敵”が出てくる(*4)って、今日初めて聞いたんですよ。

GM:あれ、連絡不行き届き的なもの?(笑)決着つけたくない場合は、ここに“キャンペーン”ってカードがありますので、引っ張ることは可能です。矛を収めて、「今日はこれまでにしといてやる」って言いますので。

マキシム:一応、決着をつけられればと思ってます。

GM:ま、出たからには覚悟を決めて、奥さんの許に帰っていただく方向で。
 

GM:次、ユウイチさんです。

ユウイチ:はーい。じゃあ、〈砲門〉技能でそのまま、上からウー・ハンを撃ちましょう(*5)。

GM:解りました! 因みに、武器の名前を言ってくれると嬉しいな!

ユウイチ:えーと、NATO7.62mm弾です。

GM:なるほどね! 戦争用だ!(笑)ま、ポシビリティ戦争だしね!

マキシム:おい、いきなり戦場になってるぞ。

ユウイチ:(コロコロ)あ、10だ。(コロコロ)23。+8だね。〈砲門〉23。「動くなよ? 弾が外れるから!」(笑)

GM:《敏捷度》8しかないんだよねー。ダメージをください。

ユウイチ:基本値24+8で、32。

セバスチャン(以下セバス):ってか、ウー・ハン《耐久力》7じゃなかったっけ? 手元の情報によると(*6)。

GM:32ですか。25差なんで、ポシビリティ能力者でも、死んじゃうから、ここは、バリアー!!(笑)

シオン:ま、ウー・ハンだからしょうがない。

GM:何を言うんですか! このために俺は積極防御しなかったんだ! ということで説明しますと、ナイル帝国には、例えば、空を飛ぶとかの超人能力を出せる、ギズモと呼ばれるメカがあります。ウー・ハンはギズモの効果によって、薄いガラスのカーテンのようなバリアーで守られていて、今の一撃で、それがパリーン! と音を立てて割れます。「あ、危なかったアル。あのバーバリアンが、殴らないでくれてよかった!」(笑)
 

ユウイチ:ユウイチ・カゲヤマです。26歳です。出身コアアースのレルムランナーです。〈航空機操縦〉が10レベルってだけです。あとは平凡です。飛行機が我が命。

GM:〈航空機操縦〉の天才ですね。素晴らしい。レルムランナーさんなので、基本的に、色んなトコを飛び回って、人や物や情報とかを運搬するのがお仕事です。

ディアン:多分、オレたちの中で、一番顔が広いんじゃないかな。

GM:そう。あちこち飛び回ってるんで、“知人”とか引くと、いい感じです。
 

セバス:どうしよっかなー。俺もう、やることないんだけど。

ディアン:50人に囲まれると、さすがに痛いから、揺さぶってほしい。

GM:一応、推奨行動は〈挑発〉になってますけどもね。

シオン:それは、何て言うか、セバスが挑発して私が殴られるパターンだな(笑)。

セバス:虎の威を借るキツネと化すのか。やったー。

シオン:なーんかセバスとこういう関係多いよなー。

セバス:じゃあ、〈挑発〉しまーす。(コロコロ)普通だねー。〈挑発〉13だけど、10人狙いだからねー。ということで失敗しました。
 

セバス:サー・ガストン・セバスチャンでーす。65歳のお爺ちゃんでーす。出身コズムはガイアでーす。特技は、〈看破〉と〈推理〉と〈オカルト〉でーす。ナイルヒーローになっちゃったお坊っちゃまを探してまーす。

シオン:また別れ別れになってんの?(笑)

GM:会っては別れ、会っては別れ。すれ違いすれ違い。

セバス:いっつも逃げられてるから、いい加減捕まえたいんだよなー。そんなことやってる、ただの爺さんでーす。
 

GM:では、やっと敵の番がやってまいりましたので、とりあえず、オレに任せろ、と言った人は、50人引き受ける覚悟でございますか?

ディアン:はい、どうぞ。

GM:お! なんかすげー軽く言われたぞ。よーし、50人で撃つもんねー。みんなで輪になって撃つもんねー。てーい!(コロコロ)〈銃器戦闘〉で22。

ディアン:ぴったり同値なので、“アドレナリン”1枚で25で避ける(笑)。

GM:えー、では50人がダダダダダダッ! と機関銃で、弾倉を空にする勢いで撃ちまくって、一斉に言うわけですよ。「やったか!」

シオン:で、砂煙がふーっと晴れると。

GM:完全に、やれてません! っていう。あー、何と言うか、いつもの空気になってきたアルよ!(笑)ということで、ウー・ハンは、ギズモを使う行動をしたので、敵側終了でございます。

 
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