Eternal Smile > Portrait of Wu-Han
 

 
TORGリプレイ

『アル男の肖像』

 

第二幕

 
シーン5 不機嫌なジーン

 
1ラウンド目

GM:悪役活力、ヒーロー後攻。推奨行動〈防御〉/〈挑発〉。となると、彼女は傍らに転がったダイヤを拾う、で終了かな。

ロン:であれば、ユウイチさん、お願いします。イニシアティブを変えてもらった方がいい。

GM:ん?

ロン:僕らが先攻になれば、取れる。ただ、ドラマチックだから、敵が大抵先攻なんですけどね。

ユウイチ:あ、そうか、希望の法則だね。

ロン:ただ、無駄打ちになるおそれがある、ってことだけ言っておきます。

ユウイチ:ま、いいよ。この場合どうしようもないからね。可能性に賭けましょう。特殊能力発動!

GM:では、引き直します。根性で絶えろ、ヒーロー先攻・・・。

ロン:よし!

GM逆転負け!

一同:なにーっ!

GM:悪役後攻、疾風。推奨行動は〈間合い〉/〈威圧〉。

セバス:逆転負けかー!

GM:これはオイシいなー。ではですね、ヒーロー逆転負けなので、突然の訪問者にビックリして、皆さんは行動不能です。「はーっはっは! ご苦労だったな!」と、登場するのは、ミルトン・アブリー卿です。

ロン:「ちっ。待ってられなかったのか」

GM/ミルトン:「生憎と私は、時間に正確に動く主義でね」

ロン:「それは予告状出した怪盗のセリフだよ」

GM/ミルトン:「いや。私は予告状など出していないし、この宝石を『盗む』つもりは毛頭ない」

ロン:「ほう?」

GM/ミルトン:「あくまでも、彼女に命じて持ってきてもらおうとしただけだ。なあ、ジーン」

ロン:「なるほど、2人の待ち合わせの時間ってことね」

セバス:「(ウー・ハンに)あ奴はあんな風に言っておるが、どういうことだ、おい?」

GM:「ミルトン! 貴様、よくものうのうと現れたアルな!」と、セバスチャンの顔で言う。

ロン:ホントに演技のできないヤツ(笑)。

GM/ミルトン:「(ウー・ハンに)誰かね、キミは?(セバスに)ややっ、ウー・ハン!」

セバス:『この身体を早く戻すんじゃ!』

GM/ミルトン:「何を言っているのかね。呪いで頭がおかしくなったか?」

ロン:やっぱこいつ、呪いのこと知ってやがったな。

GM:ミルトンは登場していい気になって終わり。そして、ジーンの番ですが・・・。

ユウイチ:「やはり裏切ったか!」と言ってみよう。どうも気になってたからね。

ロン:「そっか、裏切っちゃったかー。いやー、久々に信じてもいいかなーとか思ったんだけどねー」

GM/ジーン:「信じさせてあげるわよ?」

ユウイチ:あ、嘘だ嘘だ。

GM/ジーン:「ここはあたしに任せて、ミルトン。・・・興味があるの。あの男どもが、あたしの鞭でどういう風に鳴くか」

セバス:あれー?(笑)

GM:ばっとスーツを脱ぎ捨てると、彼女はこういう姿に。

Countess Zin
Special Thanks to さぁまる帝国/絵師:七契あいき様

 
ロン:は?! 公式キャラですか? それ。

GM:はい。ナイルの公式悪役です。

ロン:判りやすい絵面になったなー。

GM:疾風だから、1回目の行動で変身して、2回目は、ダイヤを目の前に掲げてしげしげと見て、ぺろって舐めます。・・・変態と思わないでね?

ロン:その格好で?(笑)その格好で「変態扱いするな」は、きついよ。視聴者的には。

GM:違う! マスターを!

ロン:あー、はいはいはい、大丈夫ですよ。

GM/ジーン:「さっきまでの威勢はどうしたの? 黙り込んじゃって」

ロン:「ホントの名前とかあるの? それを聞かせてほしいな」

GM/ジーン:「あたしのことを、みんな、カウンテス・ジンって呼ぶわ」

セバス:ふーん。

GM/ジーン:「うふふ。御覧なさい、この美しさ。あなたもあたしの首に掛けてくれたわよね。これは、あたしにこそ相応しいわ。あたしだけの宝よ」

ロン:隣であんなこと言ってるけど、大丈夫? って顔をしてミルトンを見る(笑)。

GM:「ふむ、ジーンよ。ときに、そのダイヤを早く私に渡してくれんかな?」「イヤよ」

ロン:出た、ナイル名物仲間割れだ。

GM:一説によると、ホープ・ダイヤには、持ち主を魅了して、それを持たずにいられない誘惑というか、呪いの力があるそうですね。

ユウイチ:魅入られたね。

GM:「欲しいんだったら、あたしにひざまずきなさいっ!!」〈リアリティ〉振ってください。

ロン:(コロコロ)やべっ、しょぼい。〈リアリティ〉8だ8。

ユウイチ:10ですね。

セバス:ポシ使って16でーす。

GM:では、セバスチャンには見えます。赤と青の混じり合った、紫のオーラみたいなものが、彼女を包んでいます。

セバス:あっちゃー、って顔する。一言、「取り込まれたな」

GM:ということで、ゲーム的に言うと、【アニマル・レイジ】と同じ効果を得ました。

ロン:興奮して、高揚する奇跡だっけ。うわ、自動的に振り足しになった。

GM:大丈夫大丈夫。私の出目だし。

セバス:いや! あなたのゲームマスターの時の出目は、すごいじゃないですか。
 

 
2ラウンド目

GM:ヒーロー先攻、悪役疾風。推奨行動〈攻撃〉/〈防御〉。ヒーロー側先攻ですので、どうぞ。

ロン:僕、ちょっと考えます。先にどうぞ。

ユウイチ:とりあえず無力化させないといかんから、ショットガンぶっ放してみようか。どっちみち死にやしねえだろうから。

セバス:まあね。手加減できるような状況でもないし。

GM:あ、忘れてた。スタレンジャーもいたんだ。

ロン:スタレンジャーくんは、相手の味方?

GM:うん!

ロン:意外と面倒くさいな。

GM:〈手掛かり分析〉を振ってください。

ユウイチ:(コロコロ)20! 技能ないです。《知覚》+7で18。

GM:恐らく洗脳されちゃってるんじゃないかな。〈催眠術〉もしくは何かのコミックパワーで。

ロン:だよなー。道理で無口すぎると思った(笑)。

ユウイチ:ま、倒せば戻るんじゃん?

セバス:推奨行動は〈攻撃〉か〈防御〉だよね。じゃあウー・ハンに、「貴様もなめられたものだな。このなめられたままで、いいと思っているのか?」と言っておこうか。

GM:何故ウー・ハンに?

セバス:「わしはこれから奴を攻撃するから、少なくとも邪魔だけはするなよ?」

GM:なるほど。「解っているアル。ワタシは貴様たちと紳士協定を結んだアルからな」

セバス:「珍しい。素直じゃないか」じゃあ攻撃。

GM:誰を?

ロン:えっと、一応ジーンは僕が何とかするつもりでいます。

ユウイチ:スタレンジャーを殺しちゃうと後味悪そうじゃない?

ロン:そうですね。推奨行動で無力化できれば一番いいと思います。

セバス:お姉ちゃんに一発くれてやりたいところだが、お姉ちゃん、硬いよね、多分。

ロン:わっかんないです。見た目薄そうですけど(笑)。

GM:黒革のレオタードだからね。

ロン:あとは、撃っても誰からも文句は言われない、ミルトン・アブリー卿をバーンと撃つとか。

セバス:とりあえず、一番迷惑を掛けてくれた、ミルトン卿にしましょうか。「この阿呆がっ!」(コロコロ)4。流しまーす。

ユウイチ:同じくミルトン卿を撃ちまーす。せや!(コロコロ)7。ポシビリティ使う。

GM:打ち消すよ。

ユウイチ:そうすると、マイナス2で、10と言って撃ちましょう。多分当たんないね。

GM:積極防御します。(コロコロ)大丈夫、避けたよ。

セバス:あ、そうなんだ! 受動じゃ避けられないんだ!(笑)

ロン:さーどうしよっかなー。難しいな、こいつちょっとヒネてるからな。・・・いいや、〈説得〉に入ろう。

セバス:ほう。

ロン:「ジーン、キミも知ってる通り、そのホープ・ダイヤは、持つ者に、不幸を与えるダイヤだ。それを持っていると、キミは破滅するぞ」(コロコロ)うーん、〈説得〉12。

GM:〈意志力〉で弾いてます。「そんなもの、このダイヤにあたしを認めさせれば済むことよ!」

ロン:だよなー。

GM:では悪役側です。「御託は終わり?」と言って、【インタイスメント】。誘惑のパワーを使います。皆さん男性ですよね。(コロコロ)ポシビリティを使います。

ロン:消します。

GM:活劇の法則でもう1点使います。

ロン:それは消せないね。

GM:3人相手に、達成値14です。

セバス:受動で弾いた。

ユウイチ:さすがおじいちゃん、年の功だね。

セバス:〈意志力〉17。鉄の意志!(笑)

ユウイチ:《知力》8。

ロン:僕も8ですね。

GM:ではユウイチとロン・ウーは、3ラウンドの間、パワーの使用者である、ジーンを傷つけることは、一切できなくなりました。

ロン:はいはいはい。むしろ有難い。

ユウイチ:別に、ジーン狙わなくたって構やしないからね。後ろ狙えばいいだけだ。

GM:2回目の行動は、ロン・ウーに、「あたしね、赤い男が好きなのよ」

セバス:ホント?(笑)

GM:「・・・ニワトリみたいでね!」と、〈挑発〉。(コロコロ)17プラス高揚で、振り足します。(コロコロ)ポシビリティ使います。

ロン:ま、消しますが。

GM:活劇の法則でもう1点使います。

セバス:活劇の法則って、ずっと続くの? もしかして。

ロン:向こうのポシビリティがなくなるまで。厳しいなー。

GM:(コロコロ)ダイス目50出たので、〈挑発〉28。

セバス:(噴く)そりゃ、どうにもならないなー。

ロン:20差? まずいな、プレイヤーズコール行っちゃう。因みにどうなりますか?

GM:逆上して寄ってきたあなたの頬を、爪でぴっ! と。彼女は、ウー・ハンと同じで、毒をコーティングした爪を持ってるんですよ。その毒であなたを気絶させて、連れ帰ろうと思ってます。下僕として。

ロン:なるほどね。じゃあ、食らいます。

GM:解りました。では、赤いチャイナ服の男が、女性の腕の中に倒れこむ、と。「うふふ、馬鹿な男」

ユウイチ:あーあ。

GM:ミルトンは、「さて、これでひとり片付いたな。まだやるかね、ストームナイト諸君?」と〈威圧〉しましょう。彼は高揚していないから、(コロコロ)低いなー。7じゃ無理だ。

ロン:勧告しただけ、ですね。

GM:スタレンジャーくん、いっきまーす。【センサリー・エクスプロージョン】! 全ての行動にペナルティを与える奇跡です。(コロコロ)ポシビリティを使います。

セバス:消す。

GM:そうすると、2人狙いで達成値が下がるので、失敗しました。奇跡が使えなくなったので、ほぼ無力化と思っていいです。

ユウイチ:じゃ、放っときましょう。

GM:全員行動終了。カードプロットしてください。

セバス:(溜息をついて)さー、どうすっかなー。

 
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