それは、久しぶりに昔の仲間とTRPGをやるために、地元へ帰った日のことでした。
私:「相変わらずTORGで遊んでるよー。三題噺シナリオとかやってるよー」
友人:「面白そうー。私にもお題出させて!」
私:「いいよ。あんまり無茶なのでなければ」
友人:「わーいわーい。んっとねぇ・・・桃缶! シナリオタイトルは、『桃缶・サバイバル』でよろしく」
・・・充分無茶なお題でした(泣)。けど、せっかくだからこのお題に挑戦してみたいと思ったのも事実。リビングランドソースブックを開いていたら、運良く使えそうなネタを見つけました。
なお、以下のシナリオはフィクションであり、実在の人物、国家、企業等とは無関係であることを、ここに宣言いたします。
→実際のプレイ風景 : 2003.11.23
はじめに
アメリカ合衆国南東部、ノースカロライナ州の港より、
フィラデルフィアに向けて出航する輸送船「USSチャレンジャー号」。
アナポリス(アメリカの海軍士官学校)出身の情熱的な女性、
メアリー・マーシが船長を務めるこの船は、
コアアースのハードポイントであるフィラデルフィアへ物資を運び、
帰りに避難民たちを乗せてレルムから連れ出す、という航海を毎月行っている。
乗組員はポシビリティ能力者かつその道のプロばかり。
メアリーは、危険な航海を乗り切れる才能ある乗組員を、いつも捜している。
地球で、限りなく今に近い未来………
今夜、あるいは明朝、さもなければ来週……
ほんの少しだけ未来に、起こるかもしれない物語。
ストーリー
第一幕
季節は晩秋、感謝祭を間近に控えたある日のこと。
ストームナイトは、リビングランドを横断する輸送船「USSチャレンジャー号」の乗組員として雇われます。報酬は、ひとり4,000ドル(約45万円)と比較的高額です。請け負った仕事は、船でデラウェア川を遡りフィラデルフィアを目指す途中で待ち受けているであろう荒事への対処、及び積み荷を守り抜くことです。
積み荷の中をよく見ると、大量の桃の缶詰が含まれています。これは船長メアリーの個人的な体験に基づいています。幼い頃、具合が悪い日に父親が買って帰ってきてくれた桃缶・・・。甘酸っぱい忘れられない味・・・。メアリーは、感謝祭の日に避難民の子ども達へささやかなごちそうを持って行ってあげたいと思い、半ば強引に桃缶を積み荷へ加えたのでした。
(to be continued) 近々プレイする予定があるので、本編はそれまで内緒。
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