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TORGリプレイ

『Be Alive』

第一幕

 
シーン1 The Power belonging to you

 
GM:ディアン・オブロー。あなたは今まで、バーバリアンとして、活躍してきました。偉業を何回も達成している、世界的にも有名なストームナイトのひとりです。奥さんは、幼馴染のシスター。以前、大冒険の時に出会った、運命的に恋をした感じの、すげー可愛いヒロインの女の子と、幼馴染で、姉御肌のヒロインと、さあ、どっちを選ぶの?(*3)ってシナリオをやって。

強力:ほう。ギャルゲーかな?

GM:このヒロインの子と、このヒロインの子が、超ピンチに陥ります。あなたが失いたくない方はどっちですか。失いたくない方を助けに行ってください、って(笑)。迷った挙げ句、幼馴染の方に行ったから、もう一方の、振られちゃった傷心の彼女は、色々なことをしています。

ディアン:振られた言うな。だって、ひとりしか選べなかったから。

GM:振られちゃったのは事実じゃないですか。

マンジマル:縁がなかった。

GM:そんなあなた。身も固めたことだし、あとは、聖騎士になるのはどうだ、と、周囲から何度も推挙されておりました。考える時間を与えられ、そろそろ、答えがほしいな、という時期。あなたは、アイルのペラ・アーディネイ女王が仮に住まう、オックスフォードの王宮に呼び出されます。
 

 アーディネイの脇に控える、聖騎士団長トルウィン・タンクレッドが口を開く。
「どちらの道を選んでも、きみのやることは変わらないと私は思っているが、
 聖騎士として振るう剣と、野の戦士として振るう剣は、また異なるものである。
 では、ディアン・オブロー卿。返答や、いかに?」
 

ディアン:・・・・・。

GM:アーディネイ女王は、「難しく考える必要はありませんよ。あなたの思うままを述べればそれでいいのです」と。

ディアン:「女王陛下。オレは、金輪龍一のことが、許せない。金輪龍一は、オレの相棒の大切なものを奪った。オレたちを罠にはめようとした(*4)。だが、今のオレでは、金輪龍一に勝てない」

一同:・・・・・。

ディアン:「だからオレは、力が欲しい。トルウィンが言っていた。 聖騎士になれば、できることも増える、と」

強力:・・・・・。

ディアン:「オレは、オレの心のままに、今まで戦ってきた。きっと、間違いもしてきただろう。これからも間違うかもしれない」

GM/アーディネイ:「この世に過ちを犯さないでいられる者はひとりもいません」

ディアン:・・・・・!

GM:因みに、アーディネイ女王は、身体を悪い魔法使いに乗っ取られて、何百年も、魔王をやらされてました。

裕人:そ、そっか。

GM:最近やっと自由になって、償うために今、頑張っています。

強力:かなり気合いの入った脛の傷がある人(笑)。

GM:トルウィンは、魔法使いが襲ってきた時に、女王を守れずに殺されて、最近やっと転生してきて、「今度こそお守りしてみせる!」って言ってる人。

強力:えっと、人生1回分の脛の傷がある人(笑)。

裕人:その脛の傷はおっきいなー。

GM/トルウィン:「陛下のおっしゃる通りだ。そんなことはどうでもいい。そして、人に取り戻せない過ちはないと、私は思う」

マンジマル:まあ、ね。

強力:この2人がそれを言って、反論できる奴いないぜ?(笑)

GM:さらに、取り戻せるか取り戻せないかすら、問題ではない。っていう内容を、2人がちゃんとお上品に言います(笑)。

ディアン:「・・・わかりました。オレで、よいのであれば、お受けいたします」

GM:2人はあなたの目を見ながら言います。「あなたが必要です」「私たちにとって。そして、きっと、多くの人々にとって」
 

「オレを、導いてください。相棒とオレが、再び金輪龍一と戦うことができるように」
 

GM:「では、剣を」と言って、アーディネイ女王が、あなたの肩に剣を置きます。要するに、剣をまず主君に捧げることを誓い、何かあれば主君があなたを罰し、主君に何かあれば、あなたが剣を持って仕えることを誓う、ということですね。お互いにこれで、主従が改めて結ばれた形になります。そして最後に、名誉の主神であるデュナドに、誓いの祈りを捧げます。

ディアン:オレは、デュナドとは別の神の信者ですが、名誉の規範に恥じぬ行動をする、ということだけ誓えば大丈夫でしょうか。

GM:はい、大丈夫です。信仰を持てという意味ではなくて、見届け人みたいなものなので。ということで剣が返されて、続いてトルウィンが話をします。「聖騎士団長として、きみにいくつか言っておかねばならぬことがある。ああ、心配しなくていい。きみに、難しい軍規を、今すぐ覚えろという気は、さらさらない」

一同:(笑)

GM/トルウィン:「時間を掛けて、ゆっくり覚えていけばそれでいい。まずひとつ。きみは今までストームナイトとして、自らの心の赴くところ、人々の叫びに応える形で動いてきたと思う。だが、今からは、聖騎士団の一員として、命令系統に従ってもらう。それがもし、きみにとって間違っていると思ったことだとしても、私の指示には従え。絶対にだ」

ディアン:!

GM/トルウィン:「それができなければ、私はきみを、我が聖騎士団に迎え入れることができない。先ほどの儀式は、女王に仕える騎士としての誓いだ。聖騎士団の一員として迎えるからには、もうひとつ誓ってほしい。誓えるかい?」

ディアン:「あなたの指示が、正しいと、オレが思えるのであれば」

GM/トルウィン:「否や、を言う権利はある。だが、戦場において、上官の指示に否やを唱えていては、成り立たない。それが現実だ」

強力:組織の一員としてやっていかなくてはならないから従え、って言ってるんだよね。

GM:はい、そうです。「誓えぬのならば、今まで通り、自由な剣を振るえばいい。それはそれで、意義のあることだと私は思う」

ディアン:・・・・・。

GM/トルウィン:「もうひとつ、加えて言おう。私がいないところでは、きみの判断で動け」

ディアン:!

GM/トルウィン:「きみの責任をもってだ。きみが良かれと思う、きみが最善と思う行動を必ず取れ」

マンジマル:うーむ。

ディアン:「・・・はい」と、言います。

GM/トルウィン:「必要があるなら、我々に支援を求めろ。きみが何か問題を起こしたならば、その後処理もする。きみは最善を尽くすことだけを考えろ。それが、我々の務めだ」

ディアン:もう一度、「はい」と言います。

GM/トルウィン:「ありがとう。きみを歓迎する。共に、轡を並べて戦える日が来ることを夢見ていた!」

ディアン:・・・・・。

GM:と言って、あなたに、ささやかなものだけど、マントを送ります。「では仕事の話だが」ここから先は、サクッと説明します。実は最近、ストームギルドっていう、ストームナイトの互助団体ができまして。

ディアン:ストームギルド? 聞き覚えが(*5)、あるような。

GM:そちらから、『アメリカの方で、一大作戦をやりたいので、人員を出してもらえませんか? できればすごく強い人がいいなー、ディアンさんとか』

ディアン:え? オレ?

GM:ぐらいの指定が来たんで、行ってもらえませんか? と。

ディアン:「オレは、アイルを離れても構わないのか?」

GM/トルウィン:「大丈夫。逆に、外で自由に動ける経験のある者に行ってもらった方がいいだろう。内のことは我々がやっておく」

ディアン:「ならば、陛下の名を汚さぬよう、行ってまいります」・・・あー、言いづれぇ、喋りづれぇ!(笑)

GM:アーディネイ女王は、「いつも通りでいいですよ。あなたらしくあれば、それでいいです」と言って笑ってくれます。そんなわけで、あなたは旅立つことになりました。次、目を開けた時にはアメリカです。

 
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