Eternal Smile > Be Alive 『Be Alive』第一幕
マンジマル:やっぱり、絵的に滝行だろう。 強力:ああ、さっきまでのハイ・ファンタジーから、一気にコーラが似合う感じに(笑)。 GM:そんなマンジマルに、人の気配がひとつ、近づいてくるのが解ります。 マンジマル:「何者だ」と。 GM:「さすがだな」と言って、男がスーッと姿を現します。全身が黒い、たとえて言うと、強化外骨格・零(*6)みたいな、超カッコいい黒ずくめのヒーローです。「我が名はデスホーク! 死を告げる鷹!」 ディアン:んん?! マンジマル:そちらを見ずともせず、「で、何用か」 GM/デスホーク:「愚問だな。ヒーローがヒーローに呼び掛ける理由は、たったひとつであろう」 マンジマル:「なるほど。仕事か」 GM/デスホーク:「ああ。ヴィラン(悪役)が動いている」 マンジマル:閉じていた目を、クッと開けて、「それは、拙者が出るに相応しい相手か?」 GM/デスホーク:「当然だ。十提督が動いている」 強力:おおっと、ジャイアントロボかな?(笑) GM:十提督(*7)というのは、ナイル帝国の領地を、10のエリアに分けて、それぞれの区長みたいな立場にある、幹部の皆さんです。 マンジマル:残念な幹部たち。 強力:何だろう、食べやすそうな悪役たちですよねー。 GM:残念って言うな!(笑)ちゃんとしてますー。してるんですー。「大掛かりな作戦になりそうだ。舞台はアメリカ、サクラメント」 マンジマル:「素晴らしい。今こそ、我が奥義を、見せる時が来たか」 GM:「ゲルマン忍法、見せてもらおうか」と言って、解ってるよね? っていう空気感を全力で出して、飛びかかってきます。しゅぱっ! マンジマル:懐に持っていた小太刀を取って、スカッと受けます。 GM:その瞬間、音速にも伍するスピードで突っ込んできた相手を、小太刀一本で受け流し。 裕人:カキーン! GM:衝撃波によって、滝が一度逆流し(笑)。ずおおおー! マンジマル:実際可能です。 ディアン:おおぅ。 GM:で、交錯した影が、それぞれ元の位置に。一瞬、時間が止まったかのようになっていた滝が、再び、流れ始めます。 裕人:かっこいいー! GM:交錯した時に、詳しい依頼や連絡先の情報を、あなたは奪い取っています。「・・・速いな」 マンジマル:向こうも渡したかったんですね。 GM:手紙を渡すのに、音速を超えたパンチは必要ないんだけどね(笑)。 マンジマル:手紙の内容をチラッと見て、「この依頼、受けた」スッと消えましょう。 GM:「ふ、行ってくれたか。では、私も、遅れるわけにはいかないな」と言って、向こうも姿を消します。そして再び、ギアナ高地に静けさが戻ってくるのでした。 強力:世界法則が変わると、ここまで変わるんだね。 ディアン:マスター。デスホークの説明はしてもいい? GM:そうですね、ざっくり言うと、死を告げる鷹と言われている、最近売り出し中のヒーローのひとりです。 裕人:へー。 GM:何故だか知らないけど敵情にすごい詳しくて、敵の作戦のピンポイントのところを教えてくれるんだけど、何故だか知らないけどこいつの言うことを聞くと、ヒーローがピンチになることが多い。 強力:不思議!(笑) GM:まー、ぶっちゃけ中身こいつなんで(ソースブックの表紙を指差す)。Dr.メビウス。 ディアン:わざわざ自分の能力を抑えるために、黒ずくめの骨格を着ている、酔狂なヒーロー。 GM:なんかね、半分趣味らしいよ(笑)。もう半分が、ヒーローのふりをしてヒーローを騙して、窮地に陥れよう、っていう、趣味と実益を兼ねた行動。 強力:まあ、ナイルじゃしょうがないな。 GM:だから、これはシチュエーションとしては、罠である。キャラクターは騙されてるけど、プレイヤーはこいつが誰だか知ってるから、そのつもりで動いて構いません。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |