Eternal Smile > Be Alive 『Be Alive』第二幕
裕人:どうしよっかなー。どうやって、食べずに誤魔化そうかなー。 ディアン:ユウトは、本当に食事も何も要らないの? 裕人:食べてもいいけど、それは、実際のエネルギーにはならない。確か、食べたら気持ち悪くなる、って設定でしたよね。 GM:はい。食べたら気持ち悪い。さっき、美味しそうだな、と思ったのは、昔の記憶です。 ディアン:マジで可哀想になってきた。 GM:でないと、ヴァンパイア、いいことずくめだから。 裕人:ウマウマー、ウマウマー。夜だって? やったね、サイコロ2個だ!(笑) GM:「ヴァンパイアになんて、なりたくねぇな」って思わせないと。これがナイルなら、「わ、ヴァンパイアすごい、カッコイイ!」で処理してもいいんだけど、オーロシュだからちょっと、イヤな感じを出したい。 強力:ところで皆さん。正直に言いますね。僕ね、こいつ(強力)を、この後どうにかして調査に放り込もうと思ったんですけど、どうすればいいのか、思いつかないんです。 GM:そうッスねー! 強力:強いていうなら、リビングランドの、エディーノスの集落に、適当にぶらっと行って、〈調査(物理)〉(笑)。 GM:因みにユキさんは、あなたと角力を取りたいんですけど。 強力:あ、挑まれたんだったらやるよ。 GM:やる! やってみたい! 裕人:それ、すっげぇ、カメラ回したい! GM:いい一番を取ると、ちゃんと、後の戦果変わるよ? みんなが鼓舞されるんで。 強力:よく解らないな(笑)。 GM:では、次はそういうシーンにしましょう。改めて説明しますと、廃ビルの外には、生きた木を使った大っきな住居がいくつかあって、エディーノスの子たちと、人間の子たちが、分け隔てなく、出入りしています。どの子がどこん家の子か、よく解んない。 マンジマル:みんな同じに見える。 強力:ひとつのファミリーだよね。 GM:はい。部族単位で育ててるので。みんなで一緒にご飯を食べつつ、ユキが、「ストロング! もういっぱいくれ!」 強力:でかいお椀に、ザバーッ!「ほれ」 GM/ユキ:「これを食べおわったら、一番とってくれ」 ディアン:「一番、取る?」 GM/ユキ:「ふふふ。おそわったぞ」(ドヤァ!) 強力:誰に教わったんだろう、って顔しながら、片眉を上げて、「俺は強ぇぞ?」 GM:「わたしもだ!」超大人げないから、奇跡とか使うぞ!(笑) マンジマル:ほらきたよ。 ディアン:「ユキ。それは、正々堂々の勝負と、言えるのか?」 GM/ユキ:「もちろん!」 強力:こう言います。「できることは全部やっていい」 GM/ユキ:「ん!」 強力:「ディアン。角力を知っているか?」 ディアン:「ニッポンに行った時に、てれびという箱で、少し見た」 GM:「ふふふ、わたしはおぼえているぞ。ばしょをあけてくれ」って言うとみんな広がる。「丸をかくんだ」 マンジマル:描いた描いた。 GM:ちょっと歪んでっけど(笑)。だいたい真ん中ら辺に2本、線を。 強力:どうやらユキは完全にガチをお望みなようなので、ディアンに向かって、「見ていろ」と言って、一度出て行きます。しばらくすると、まわし締めて戻ってきてあげる(笑)。 GM:ん! やった! 強力:ディアンに言います。「角力は、身にまとっている・・・」まわしをバンバン! って叩いて、「これだけだ。他に何もない。そうやって、比べあって、神様に、力のぶつかり合いを捧げるのが、角力だ」 GM/ユキ:「うん、うん!」 ディアン:こくっ、と頷く。 強力:「武器もない。騙しも何もない。あるのは、互いが持っている力だけだ。もし、奇跡とやらの力を、この娘が持っているというのなら、全てを出すがいい」 ディアン:「ストロング。勝負は、どうしたらつく?」 強力:「ああ。この丸から出るか、手が、地面に着いた方が負けだ」 ディアン:「解った」 GM:ユキは嬉しそうに、上をバサーッ! って脱いで。 ディアン:「ユキ?! うわぁぁぁ!」 強力:うはははは! GM:胸のところは巻いてるから大丈夫だよ。あやめさんが、「ここは取っちゃダメ」「ダメなのか」「取っちゃダメですよ」「そうか」 裕人:じーっと見て、いい身体だな・・・(笑)。 マンジマル:それは、どっちの意味かは解らんが。 GM:超絶健康美、です。元々は白い雪のような肌のお嬢さんだったのが、いい感じに褐色になってるんで。 マンジマル:では、この喧騒に紛れて、拙者は姿を消します。 GM:かっこいいー。因みに、奇跡を使う時は、普通、儀式とか祈りの言葉とかを唱えるんですけど、リビングランドでは「痛いの痛いの飛んでけー!」って言うと【ヒーリング】になります(笑)。神様が直で聞くので。というわけで、「戦いのじゅんびだー!」【インクリーズ・ストレングス】! ディアン:《筋力》を上げた。 GM:(コロコロ)ポシビリティ使いまーす。(コロコロ)いえーい。+10。 強力:じゃあ、一言言います。「準備はできたか?」 GM/ユキ:「じゅんびオッケーだ!」 強力:「俺も、お前と同じように、角力を取る前に、儀式をしなくちゃいかん」と言って、特に何の効果も要らないんだけども、〈武道〉で振ります。四股を踏む。(コロコロ)18。ポシ使います。 ディアン:まるで、往年の千代の富士のような、まっすぐな脚。 強力:(コロコロ)達成値27。意図は、場の邪を祓う、四股本来の意味を込めて踏みます。 GM:ではあなたが四股を踏むと、大地に一時的に可能性(ポシビリティ)の力が満ちて、みんなの心に希望が戻ります。一瞬だけですけど。一瞬、満たされて、うわ、すごい! って。TORGでは、武道家が操る「気」は、ポシビリティ・エネルギーなんです。 ディアン:空気が、変わった。 GM:はい。違う世界の、神への祈りであり、儀式である、っていうのは見て解ります。 強力:そして、柏手をひとつ、パーン! と。 GM:さらに、空気が清廉になる感じがします。 強力:(裕人に)あなたは、邪悪ではないから大丈夫です。邪悪だったら、今のでヘタしたら死んでた可能性があるので(笑)。 裕人:よかったー! 強力:こちらから言うべきなんだろうな。にっこり笑って、「はっけよい・・・」
GM:〈武道〉と〈格闘〉。まず組み合おう。こちらは15ベース。(コロコロ) 強力:いきます。(コロコロ)〈武道〉18。きみが〈武道〉持っていなかったら19。 GM:はい。持ってないので、力でぐわーっ! と土俵際まで押されますが、いいところを取るのはあなたです。 強力:「・・・ほう?」 ディアン:オレ、ガン見。まだ丸から出ていないな。 GM:あなたの方が体勢はいいです。ここから、どう勝つかです。力で相手を持ち上げたり、押し切るんだったら、〈重量挙げ〉。技を使うんだったら、〈武道〉と〈格闘〉です。 強力:あ、上手投げ。 GM:立ち合いの分、あなたに+2つきます。よーし、ここが勝負!(コロコロ)クッソ! ポシビリティ使います。 強力:(コロコロ)これはポシを使わせてもらおう。 ディアン:互いに1ポシですね。 GM:(コロコロ)ああ! 伸びない。最初じゃなかっただけよしとする。 強力:(コロコロ)+4なので、22の+2で、〈武道〉24。 GM:はい、解りました。そうすると力じゃなくて、テクニックで投げます。 強力:因みに、投げ方は、衝撃だけ与えて、ショックダメージは入るかもだけど、怪我はしないよ。ごろーん。 ディアン:転がって、手を着いたのを見て、「勝負あり!」 GM/ユキ:「うわー、負けたーーーーー!(笑)うわーーーーー! おおーーーーー!」 ディアン:「ユキ。嬉しそうだな」 GM/ユキ:「すごい! 負けたの、はじめてだ!」(笑) 強力:ちゃんと、元のポジションに戻って、手で心を描く。 GM:起き上がりながら、「ほう。いまの手はなんだ?」 強力:「勝負が終わったら、自分の心を、ここに戻す。そこまでやって、角力の儀式だ」と言って、教えてあげます。 GM/ユキ:「わかった! こうだな。(両手を顔の前に掲げ)ラナーラ様、うけとってください!」 強力:ディアンに言おう。「これが、強さの比べ合いだ。角力だ」 GM/ユキ:「負けるとくやしいぞ!」 ディアン:「ありがとう。すごいものを、見た」 GM:みんなが、「あの、いいっすか? いいっすか?」って(笑)。 裕人:ペタペタ、ペタペタ。 GM:何となく、元気になってるのが解る。今までは、お祭り的な盛り上がり方だったんだけど、芯に火が入った感じ。生命力が戻ってきたような感じを持ちます。 強力:とりあえず、種火は作れたので、天幕から出て、自分の荷物の置いてあるところに戻る時に、ぼそっと一言、「・・・肘をやられたか」(笑) 一同:うわーっ! GM:ありがとうございます! 持ち上げていただいてありがとうございます! ごっつぁんです! 強力:偉業で、この種火を派手に燃やすつもりではいるけど、今はここまででいいかな。 GM:ディアンと裕人には、ユキがみんなに愛されてるのがよく解ります。勝っても負けても、自分のことのように喜んで、自分のことのように悔しがっている。 裕人:楽しそうだなー。 GM:「くそー! くやしいぞ! でも、次の大きな戦いには負けないぞ!」ユキがニコって笑うと、みんなも「えいえいおー!」と、さらに盛り上がります。「みんなにつたえてくれ。ストームナイト族には、こんなに強いゆうしゃがいる。みんなもいっしょに戦うんだ。みんなも強くなるぞ!」 ディアン:一緒に手を挙げて、「おー!」(笑) GM:一方、カメラが別の視点に切り替わると、西の地のジャングルの中で、何も解らないまま、アメリカ政府から見捨てられた人々が映し出されます。大半が、隠れるように生きています。下手に助けを求めると、「敵性人種か!」って軍に追われて、逆にジャングルに返されちゃう。そういった人々が、ストームナイトの活躍を聞いて、だんだん希望を取り戻していく、という未来を、想起させるような一番でした。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |