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TORGリプレイ

『Be Alive』

第二幕

 
シーン2 Reason for being(承前)

 
強力:じゃあ、タスキを外しながら、戻ってきますよ。「話は終わったのか」

GM/あやめ:「大体のところは」

ディアン:「ストロング。訊きたいことが、ある」

強力:「何だ」

ディアン:「ニッポンが、この作戦に、関係しているらしい。ストロングは、ニッポンのスモウトリだろう。知っていることは、ないか?」

強力:「俺は、親方に言われてここに来た。親方が、誰から話を持ってきたのかは、俺は知らん。だから、もし、俺の親方が、そういったことに手を染めていたんだったら、そうなるだろうし、そうでなかったならば、そうでないんだろう。俺にはあまり関係のないことだ」

GM:はっきり解っていることとして、金輪産業っていう会社が、あなたに、化粧まわしとか贈ろうとした時に、断る、って言ったのは覚えてる。

強力:あ、言葉では言ってません。そういう提案をしてきたエージェント全員に、鼻と前歯を折った状態で、お帰りいただいただけです(笑)。

ディアン:張り手一発。

GM:胡散臭い、仁義を欠く連中だったのは確かです。

強力:シンプルに、気に入らない、の一言で片がつくから。で、マンガ肉(*15)をモッシャモッシャ食いながら、「それがどうかしたのか、ディアン?」

ディアン:「・・・いや」

マンジマル:ここまではずっと黙って聞いていたんですが、口を開きます。「ま、いずれにしても、拙者には関係がない」

GM:と、おっしゃいますと? ぐらいのトーンで、あやめさんが視線を送ります。

マンジマル:「拙者にとっては、正義を守ること、弱者を守ること。これだけだ。他に必要なものはない。仮に、その影に、悪巧みがあろうとも、打ち砕くのみ!」

ディアン:あー、この流れに乗りたい! オレは!(笑)

強力:「裕人は? はっきり言って、この戦い、明らかに無茶であることは、間違いないが、それでもいいのか?」

裕人:美味しそうだなー、とちらっと見ながら、「そんなに、旅は急ぐものでもないし。ま、俺は俺なりに、みんなのために頑張るよ。ここで会ったのは、ね、縁があったってことだし。前にも、似たようなことがあったし。もう一回、この船に乗った方が、面白そうだな、って」

ディアン:「大丈夫だ。ユウトのことは、オレが、守る」

裕人:その目線を、ちょっと・・・。

ディアン:逸らした!(笑)

GM:キラキラした目で見られると、ちょっと痛い。

強力:指チュパチュパしながら、「守る、ねぇー。守る、か」と言って、骨をカランと置いてから、「あやめさんと言ったか。今回、あんたが俺のタニマチになってくれるということか」

GM:薄く微笑んで、「そうですね。そう、ご理解いただければ」

強力:「ひとつ、訊いておきたいことがある。あんたの言う通りに、事が全部進んだとして、その次をどうする?」

マンジマル:おおー。

GM/あやめ:「遥か先の目標ですか? それとも、直近の目標ですか?」

強力:「正直に、思ったことを言わせてもらう。仮にここで、ひとつ金星を得たとして、その次も、その次も、勝ち星を得られるかどうかは、また別な話だ」

GM:ああ、なるほどなるほど。

強力:「どういう答えが返ってきても、俺はこの件に関しては、乗る。ただ、訊いておきたい。色々無理をして、勝った後のことを、あんたはどう考えている?」

GM/あやめ:「では、質問を質問で返すようですが、強力関は、勝ち星を得た後、次の戦いが、変わることはあるのですか?」

強力:「あるさ」

GM/あやめ:「どのような変化があるのです?」

強力:「一番一番、取っていく時に、自分の身体が、傷むことだってある。勿論逆もある。このまま、勝ち続けることができるのかどうか。そういったことは、常に意識している。そうでなくては、あんな腐った土俵の上で、長くやっていくことはできないさ」

GM/あやめ:「そうですね。きっとそうなのでしょう。であるならば、勝ち方を考え、負けた時の方策を考えるまでが、私の仕事です。勝ち続けることは不可能です。ですが、一度の負けで終わらせるつもりもありません」

強力:「いい答えだ」

GM/あやめ:「ありがとうございます。そして、大きな目標だけを、述べさせていただくならば、私は、あの方を王にします

一同:!

ディアン:オレ、真顔になっちゃった、今。

GM/あやめ:「トカゲの王様がいるのであれば、姫が、上に立って、何か、おかしいことがありますや?」

裕人:・・・ああー。

GM/あやめ:「彼女は、生まれた家から捨てられた身です。生まれた家に戻ることも叶いません。それを選べたとしても選ばなかったでしょう。全てを失った彼女が、全てを得たとして、何の問題がありましょう? 彼女は、生きることを喜んでいます。死ぬまでそれは変わらないでしょう。ですが、私は彼女を死なせたくありません。彼女が突き進むならば、王になるしかありません」

マンジマル:ふむ。

強力:・・・・・。

ディアン:「あやめ」

GM/あやめ:「はい」

ディアン:「その言葉が聞けて、よかった(*16)」

GM:「私は、死に損なった身です。私の命は、彼女のためにあります。正確に言うと、彼女が大切に思う全てのためにあります」色々あって、あやめさんは、死のうとしたんですけど、死のうとしたら、ワーウルフに、腕をバッサリいかれたんです(笑)。

裕人:そうなんだね。

GM:彼女を助けたのが、ユキです。【ヒーリング】で。絶対死んではいけない、と。

裕人:へぇー。

GM/あやめ:「ああ、少し感情的になってしまいましたね。必要のないお話でした。お耳汚しでした」

強力:口を開きます。「なら、強さが要るな」

GM/あやめ:「はい。合力(ごうりき)、していただけますか?」

強力:「俺は、自分を強くするためだったら、何でもやる。あんたがその願いを叶えようが、叶えまいが、俺にとっては、あんたはタニマチ以外の何者でもない。角力取りは、タニマチが願う通りのことをして、銭を得る。それだけのことだ」と言って、あとは黙り込みます。

GM:「そして、タニマチは、己が育てた力士の生き様を見て、満足する。そういうものです。少ないですが、お心付けを、させてください」と頭を下げます。

強力:「強い奴と当ててくれればいい。そうだな、あの恐竜なんて最高だ」(笑)

GM/あやめ:「他にも何か質問はございますか。なければ、ユキ様と一緒にご飯を食べてあげてください」

ディアン:「ユキと・・・? あっ!」待ちぼうけしているのに気づいた。

GM:「宴だ、うたげだー!」って声が聞こえる(笑)。ここでシーンを切ります。

 
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