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TORGリプレイ

『Be Alive』

第三幕

 
シーン3 Reunion

 
3ラウンド目

GM:このラウンドの悪役側のタイミングで、船が飛びます。(場札をめくる)悪役先攻、〈トリック〉/〈威圧〉。ヒーロー後攻。推奨行動は〈間合い〉/〈威圧〉。ネテルが劣勢を悟って、操縦室に向かい、船を発進させようとします。

ディアン:見せ場宣言! “緊急行動”使用で、ネテルが行動する前に割り込みます。2枚あるので、誰か一緒にやっていただけるとありがたいです。

裕人:了解です。交換で“アドレナリン”を渡して、“緊急行動”を宣言します。〈間合い〉で、ネテルさんの近くに詰め寄って、気付いたら目の前にいた! っていう形で止めます。

GM:ああ、なるほどね。

裕人:(コロコロ)1? “やり直し”。(コロコロ)3。高揚の分、(コロコロ)15の、ポシ。

GM:消す。

裕人:“ドラマ”使用。(コロコロ)29。〈間合い〉23と言ってみます。

GM:萎縮/疲労。とりあえず、一度動きが止まるかな。

ディアン:よし。

GM:正確に言うと、「急げ! 体制を立て直せ!」と、部下に指示を出して、裕人を払いのけるというか、剣を振るって、距離を取りながら、改めて指示を出す感じですかね。「ええい!」

裕人:「おぉっと!」

ディアン:同じく、ネテルに〈間合い〉。プレイヤーズコール狙いです。

強力:ネテル。ネテルさんね。えーと、確認させてください。ネテルって、国籍は何?

ディアン:多分、テラだと思います。この地球で徴用された人ではなさそう。

GM:そうですね、異世界人です。第8帝国の時代から、メビウスに従ってきたという設定。

強力:具体的なバックボーンは、薄い人だよね。

GM:比較的薄いですね。この人も、いち少佐だった頃に、前の上官を、決闘で殺して、「私の方が有能です」って売り込んで、のし上がりました。

強力:なるほど、決闘で殺したんですね! わかりました!

ディアン:(コロコロ)10、振り足し。(コロコロ)23。ポシビリティを使います。

GM:さすがに消す。

ディアン:“ドラマ”。(コロコロ)41。+12。

GM:あとは、ここに“ヒーロー”が出てるから、場札交換して、偉業をもう一発狙いにいく手もあるとは思いますけど。

マンジマル:この際だから、やってもいいんじゃないっスか?

強力:だったら、“ヒーロー”をお渡ししましょう。「ディアン、お前の意地を見せてみろ! ここが、土俵際だ!」

ディアン:ありがとうございます。では、いっきまーす。(コロコロ)60!

マンジマル:おおー。

GM:はい。お見事です。

ディアンごっつぁんです!(笑)

強力:大事。ごっつぁんですの気持ちは大事。

GM:プレイヤーズコールです。どうしますか?

ディアン:ユウトの肩を、両手で支えてから、ネテルの剣と、ガチン! とつばぜり合いをして、コンソールに背を向けて、「ストームナイト、ディアン・オブロー。この、飛空艇は、決して飛ばない。オレたちが来たからだ」

GM/ネテル:「ふん、小癪な」

ディアン:と言って、ストロングに、引導を渡してもらいます。

強力:え、いいんですか? 本当にいいんですか?

ディアン:はい。オレは、ネテルを通す気はない、という意思表示と、背に庇ってるので、「飛ばない」ことが確定する、まででいいです。あとはお任せします。

強力:プレイヤーズコールの効果ですな。ではここで、“正体”をトリガーします。追いついてきた強力が、部屋のドアをガシャッと開けて、「もういいでしょう兄弟子」
 

 一同爆笑。
 

ディアン:「あ、兄弟子?!」

GM:待てよ、待てよ、いくつか確認することがあるぞー? まず、真っ先に気になったのが、俺は角力部屋に入ったことがあるのか、ってことなんですけど。

強力:ここに、“正体”のサイドストーリーカードがあって、俺がそう言った以上、あなたは、かつて角力部屋に、しかも、俺以外に、ただひとりいた、兄弟子です。

ディアン:あ! エジプト出身の(*25)、一番最初の力士!

マンジマル:外国人力士か。

GM:わかったよ、わかったよ! 外国人力士だったよ!(笑)乗るわ。やったろうじゃねーか!

強力:「俺はあの頃、大砂嵐(だいさらん)と呼ばれていたあんたに、角力を教わった。あの、クソみたいなニッポンで、あんたは、ひたすらに、本当の角力を、俺に叩き込み続けた」

裕人:(我慢できずに笑う)

強力:「だが、あんたは、角界の闇に飲まれ、失意の果てにニッポンを去り、挙句の果ては、ナイル帝国に流れてこのザマだ」

ディアン:「そ、そうだったのか」

強力:「あんた確か、決闘で上を殺したんだってな。殺したんだろ? 角力で!」(笑)

GM:オッケーオッケー。最初にメタ的なセリフを吐いておこう。お前はこの、たった数秒の出来事の中で、外国の人が一生懸命考えた俺の公式設定を、ほぼガン無視して(笑)、俺の人生設計が丸々変わったわけだが、ま、いいだろう。全て受け入れよう。俺は第8帝国の人、とかじゃないです(笑)。そしたらですね、彼は言うわけですよ。「お前もあの試練を受けただろう? 角力ってのはな、人を殺せるんだよ」

強力:「人を殺せるってことは、人を生かすこともできる筈だ。今のあんたと、角力を取る気はない。去れ。今のあんたに、まわしは似合わない」

GM:そりゃ似合わねぇだろうよ!(笑)「お前は、何故あんな腐った世の中にいる? 世界を変えたいとは思わないのか?」

強力:「あんたのように、自分から土俵を割った奴に、語る言葉なんてねぇな。俺はまだ、土俵際にいる! あんたは自分から土俵から外れていった! その差だ」

GM:「いつまで踏ん張っていられるか、見ててやるよ」そう言って彼は・・・(吹き出す)クソッ、思いついちゃった。そう言って彼は、今度こそ角界を去ります(笑)。

 
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