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TORGリプレイ

『Be Alive』

第三幕

 
シーン4 At the end of journey

 
GM:ということで、3ラウンド以内に、決着がつきました。十提督の2人が、全く予想しない形で戦場を去り。

強力:うち、ひとりは、元力士なんですけどね(笑)。やー、なんだろう。俺、プレイヤーズコール1回も打ってないのに、すごい、プレイヤーズコールした感がある。

GM:ひどい目に遭った。敵を追加で出そうと思ってたんだけど、どうすっかなー。みんな〈発見〉振って。

強力:え、まだ隠し力士とかいるの?

GM:言っとくけど、それ隠してるの俺じゃねーから!

マンジマル:(コロコロ)20だ。〈発見〉は持ってないんだよね。19。

裕人:〈発見〉20です。

GM:2人は同時に気づきます。アメーバ状の生命体が、別の恐竜に乗り換えようとしています。援軍としてやって来た、ユキちゃんが、「そいつだ! ベンザだ!」

裕人:ベンザ?

GM:ベンザっていうのは、リビングランドに住んでいる知的生命体のひとつで、アメーバ状の生き物です。匂いとかで、知的生命体を操る力があります。

強力:粘菌の、生命体みたいなもんだね。

GM:要するに、こいつが、恐竜に知性を持ったような挙動をさせていました。単体では、非常に弱い生き物なんですが、リビングランドの恐竜と組み合わせると、尋常ではない化け物になります。そいつが、もっとシャレにならない恐竜にくっついて、よし、土俵を割らしてやるぜ! と。

強力:これによって、戦火が拡大する可能性がある。

マンジマル:止める必要があるな。〈トリック〉を仕掛けます。アメーバ状のやつを見つけて、走り込んで、「やらせはせん! 影分身!」(コロコロ)ポシビリティを使います。

GM:どうぞ。

マンジマル:(コロコロ)活劇の法則を使います。

ディアン:2回振って、いい方を使う、ですね。

マンジマル:(コロコロ)24で〈トリック〉。

GM:〈トリック〉19あるんで、萎縮はしました。

ディアン:高ぇ!

GM:そういう生き物なので。ってことで、びびって、動きが止まっています。

裕人:じゃあ、〈間合い〉で、その場から、一瞬、霧化して、アメーバ状のやつのところに行きます。

ディアン:飛び降りた?!

強力:彼、パルクール使いなんで、多少無茶苦茶な飛び方しても平気ですよ。

GM:パルクールに霧化する能力ねぇからな?(笑)スポーツだよ?

裕人:(コロコロ)17。高揚分。(コロコロ)4。ポシビリティ。

GM:消したいけど無理。

裕人:(コロコロ)19。出目合計40で、〈間合い〉25。

GM:えーと、わたくし、《敏捷度》は7です。

ディアン:プレイヤーズコール!

GM:全長30センチで、ウニョ、ウニョって、尺取り虫みたいな動きをしてるんですけど、プレイヤーズコールなんで、お好きにどうぞ。

裕人:じゃあ、着地点に、アメーバ状のやつがいるんで、それを踏み潰す。ベシャッ!

GM:あっ・・・残虐行為(笑)。

裕人:靴を脱いで、「う、うえー!」って。えんがちょ、えんがちょ(笑)。

GM:汚くないですー。きみたちより高度な知的を持った生命体ですー。
 

「ユウト!」
 裕人が、窓から突然身を躍らせたことに驚き、ディアンは部屋から駆け出す。
 呆然として立ち尽くす強力のことを振り返りもせず。
 

ディアン:「大丈夫か。すごいな、パルクールは」

裕人:じゃあ、申し訳ない感を出しながら、「すごいでしょ?」(笑)

ディアン:「無事で、よかった」

裕人:「俺は、怪我しないから」

ディアン:「ナタティリは、逃げたのか」

裕人:「うん、まあ、なんかあの人が勝手に言い始めてね」

ディアン:「そうか」

裕人:「別に俺は、何もしてないよ」

GM:一方その頃(笑)。ガタガタガタガタ。「あああああ!」

マンジマル:まさに、震えて眠る、と。

GM:目を閉じても、あいつの声と、見てもいないのに、姿が頭に浮かぶ。隠れても、逃げられない。

マンジマル:可哀想に。

GM:で、形としてはネテルにすがる。ネテルは、彼女のことをかき抱きながらも、「弟弟子か。こんなところで会うとはな。夢にも思わなかったぜ!」(笑)

強力:せやな!

GM:見てろよー。いいところは出せなかったけど、新しい個性が生えたということで、プラスとして受け止めようじゃないか。

裕人:ピッピッと、振りながら、靴を履いて、「ところでディアンさんは、なんか、悩んでたみたいだけど、大丈夫だったの?」

ディアン:「ありがとう。もう、大丈夫だ。オレは、今まで通りに、目の前の、全ての人を守るため、動けばいいのだと」

裕人:・・・・・。

ディアン:「ストロングのおかげで、ドヒョウギワで、踏みとどまれた」

強力:うはははは!

GM:別に、角力用語を入れてかなきゃいけないわけじゃないからね?

ディアン:言いたかったの!

裕人:自分からしたら、テレビの人が、他のジャンルから輸入してきた言葉を、しっかり使ってるっていう状態が、すっげぇ笑えるんですよ。必死で堪えるんですけど、意志が決まってるのを見て、ニコッと笑って、「それは、よかった」

ディアン:よくわかんないけど、うん、って頷き返す。

裕人:「あなたは、あなたの道を貫けばいいよ」

ディアン:・・・今、ふっと、ユウトが放浪生活していることを思い出した。

GM:そうですね。根無し草です。何となく、影があるようには、感じます。

ディアン:「ユウト」

裕人:「何?」

ディアン:「困ったことがあるなら、いつでも、オレを呼べ。オレは、ペラ・アーディネイ女王陛下の元にいる。女王陛下が、お許しを下さるならば、オレは、いつでもユウトを助ける」

裕人:それには、敢えて答えない。敢えて答えないで、後ろを向いて、「ちょっと、お手洗い行ってくるー」って、ヘラーッと言って、その場を去ります。そして、帰ってきません。
 

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