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TORGリプレイ

『Be Alive』

Epilogue

 
GM:では、改めて個別エンディングに入っていきます。

強力:何と言うか、こう、望まずして兄弟子と再会して、変わり果てた、兄弟子を見て、すごく悲しい気持ちでいっぱいですよね。

GM:夢にも思わなかった再会ですけどね。締めたこともない「まわし」という個性をはめさせてもらって。本当に、本当に、覚えてろよ!(笑)今回奥義は使わなかったけど、次に会った時は、「龍破虚空掌!」って言ってから打ってくるよ(笑)。

ディアン:溜めがあるから解る。

GM:解ります。これ、当たったら死んじゃうやつだ、って。

強力:ちょっといいですか? 僕は、この物語に全く寄与しないエンディングで、終わらせるつもりでいるので、一番最初にやりたいと思います。

マンジマル:じゃあ、うち、最後にやらせてもらおうかな。

GM:はい、了解しました。

強力:その後。状況を整理して、爆弾と船を、全部あやめに預けた強力は、言葉少なに、リビングランドを去りました。

GM:妹弟子が、すごい、寂しがりますけども。

強力:妹弟子が、ホントに心配するくらい、ちゃんとしたやりとりができない。ショックで。

ディアン:『だいじょうぶなのか、あにでし?』

強力:「悪いが、正直、あまり話す気にはなれない。お前は、元気でやれ。また会いに来る」とだけ。

GM:問答無用で抱きしめます。あなたでなければ背骨が折れる(笑)。

強力:「大丈夫だ。また来るから」

GM/ユキ:「かならずだぞ!」

強力:「また稽古をつけに来る」

GM/ユキ:「わたしは、あにでしとのやくそくは守った。じめんに手をつけなかった。だからやくそくしてくれ。いまだったら、わたしは勝ってしまうぞ!」

強力:「ちゃんと仕上げて、また戻ってくるから。心配するな」完全に、声に力が入ってないけど、それでも約束はちゃんとする。

GM/ユキ:「ほんとうだな?」

強力:「ああ。ひとつだけ言っておく。妹弟子。ネテルには気をつけろ」(笑)

GM/ユキ:「あにでしのあにでしだな?」

ディアン:あ、それは話したのか。

強力:それは話しました。で、戻ってきてから、舞台はニッポンテック、東京。

GM:東京です。

強力:誰もいない稽古場です。弟子入りしたばかりの頃を、思い出して座っている。『なるほど、お前がゴウリキか』と言って、まわしを身につけた、ネテルが(笑)。

GM:あ、はい。回想シーンですね?

強力:強力が、初めて胸を借りたのは、ネテルなんですよ。ボッコボコにされるんですよ。砂まみれになって、「・・・強ぇ」

GM/ネテル:「砂まみれになるのが、強さの第一歩だ」

強力:「でもあんた、ニッポン人じゃないんだろ? なんでそこまで強いんだよ」

GM/ネテル:「強さに理由が必要か?」

強力:「チッ。わかったよ。じゃあやってやんよ」って言って、それから、ネテルがニヤニヤ笑ってる中、いや、大砂嵐が見てる中で(笑)。

GM:大砂嵐がね。

強力:ものすごい、血の滲むような稽古を続けるわけですよ。2人とも、星の譲り渡しとかにも甘えることなく、ただ強さだけを求めていく。

GM:その頃の彼は、星のやり取りなど拒否ですよ。

強力:だって、張り手2回もやったら相手吹っ飛ぶもん。ネテル強かったんだ、本当に。でも彼は、金輪産業の陰謀によって。

GM:追い込まれるわけですよ。部屋が、なくなってしまうとか、親方の命が盾に取られるとか。

強力:彼は、金輪産業に敢然と立ち向かったんですけど、罠にはまって、逆に彼が、罪を被せられて逮捕されるんです。

ディアン:八百長とか、賭博やったとか、訳のわからない罪状で。

GM:お前、アレだろ、メール見たぞ。最初は強く当たって、あとは流れで?(笑)

強力:最終的には釈放されるけども、角力界から追放されるわけですよ。で、最後、失意にまみれて空港から飛んでいく彼の姿を、泣きながら見送った、強力。もう既にポシビリティ戦争が始まっているはずなので、彼はナイル帝国に身を寄せて。

GM:ああ、なるほどね。向こうに渡ったところで、リアリティ・ウォッシュを受けて、改めて、ナイル帝国の軍人となって、そこから先、上り詰めた。

強力:そして、ネテルとして蘇り、彼の角力は、もはや、オリジナルの角力ではなく、エジプト角力!

裕人:エジプト角力!(笑)

GM:そうですね。その通りです。百烈張り手! って言わないと出ないやつ(笑)。

強力:彼の技は、百烈張り手ではない。サンドストームと呼ばれる、嵐のような張り手。唯一、強力が、張り手の使い方で勝てないって、今でも思ってるのが兄弟子なんで。

GM:全身のバネをぐるぐると引き締めて、砂嵐が吹き荒れるような一撃で、相手を吹き飛ばす。

強力:そんなことを思い出しながら、土俵のど真ん中でうずくまって、「なんでなんッスか、兄弟子!」って、泣いてるところで、後ろから親方が出てくる。親方に対して、「爺さん。また鍛え直してくれ。大砂嵐と、会ったんだよ」

GM:「そうか。生きてやがったか、あいつ」

強力:「あんだけ嬉しかったのに。なんで・・・! エジプト角力なんかに!」(口元を押さえる)

ディアン:ははははは!

裕人:これ、真顔でやってるんですよね。

GM:勿論ですよ! そしたら、「あいつは、どんなになっても、角力からは離れられないってことだろう」

強力:「爺さん。俺にはわかるんだ。あいつ、このままだと呪われた角力を取り続けて、ファラオの怒りを買うことになる」(笑)

GM:「だとしてもあいつは本望だろうよ。あいつは常に、生きるか死ぬか、そんな角力を取る男だった」

強力:泣き止んで、「それじゃいけねえ。もういっぺん、ちゃんと負けさせてやんねぇと」

GM:「そうだな。あいつに土つけてやれ!」(笑)

裕人:楽しいにゃー!

強力:「わかったよ爺さん。きちっとあいつに、砂じゃねぇ、土、もっかいつけてやるさ!」

GM:背中をバンって叩いて、「・・・強くなんねぇとな」
 

 そして、強力は、兄弟子である、大砂嵐をもう一度倒すため、
 激しい稽古を重ねるのであった。
 彼の角力人生は、これからもまだまだ続く!
 

【CAST】強力
---角力取り
 

強力:はい。満足するまでやり逃げたんで、俺はもういいです! お口チャックします。

裕人:あれですね、第一部、完!

GM:マスターの考えてた設定がガン無視されてるところが、素晴らしいです。

裕人:実際のところは?

GM:えーと、デビルマンのシレーヌとカイムぐらいの、要するに、ナタティリは、彼のことを利用する駒としか思っていないけど、彼は、本心から愛している、っていうのをやりたかった。

強力:それは可能ですよ。だって彼は、一度角界から捨てられて、再び立ち上がった世の中で、彼女という金星(きんぼし)を見つけたわけですよ!

GM:ああ、そうっすね、はい。

強力:金星を見つけて、自分はもう力士としてではなく、十提督のひとりとして、彼女と共に生きていこう、と思った。でも、結局のところ、彼は、力士なんですよ!

GM:どこをどうやってもスモウレスラー!(笑)

裕人:ああー、設定がー、設定がー。

強力:ただ、あまりエジプト角力を取りすぎると、ファラオの怒りを買うので。

ディアン:でも角力って、もともと、神に奉納するものだよね。

マンジマル:うん。

GM:でもほら、エジプトに、角力を奉納する文化、ないから。

ディアン:エジプトの神が怒るの?

GM:多分そういうことなんじゃないかな。脱ぐなよお前(笑)、みたいな。ま、いいや。その辺は今後考えます。というわけで、他の皆さんのエンディングをやっていきましょう。
 

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