TORGリプレイ

『逃げてきた黒天使』

 

第二幕:天使の瞳、其は何を映す

 
シーン1 Theory of Deep Cover
 

ストームナイトは、鷺沢に伴われてヴァルキリー社へやって来る。

道すがら、鷺沢は稼頭姫の話した内容について修正を加える。
機密情報の収められたサーバーへ、「二十世紀財閥」の外部から
不正にアクセスされた形跡はないらしい。
このことが意味するのは、犯人が内部の人間であるか、
若しくは相当凄腕のハッカーか・・・である。
 

GM/鷺沢:「これから皆さんに調査をお願いするわけですが、ヴァルキリー社の人間には、皆さんが、総帥に雇われてスパイを探しているということは口外しないでください」

シュア:そうすっと、僕たちはどういった名目で行けばいいんですかね。見学?

マッコイ:いや、見学じゃ詳しいことは訊けないんじゃないかな。

シュア:新入社員と言うには無理があると思うし。

エリオット:マキシミリアンさんなんて、アイルの人ですもんね。

マキシム:あ、ああ。

シオン:なら、企業提携の話があるということにして、我々がそれぞれのコズムを代表して視察に来た、とすればいい。

シュア:そうッスね。んで、偉い人に連れられてやって来ました、ってことにしとけば、ほら、お爺ちゃんあんまり喋んなくていいし(笑)。

セバス:何じゃとー? だって、解らぬ物は解らぬ。

エリオット:まあまあ。
 

ヴァルキリー社に入ると、6人は鷺沢に幾つかの行動を申し出る。
 

マッコイ:まず、どのサーバーから情報が盗み出されたかは判っているわけでしょう。そのアクセスログを解析すれば、それに触れられた時間というものが判る。

セバス:というより、こんぴゅーたというヤツは、確か何でも記録できるのだろう? 触った人間のことが残っているんじゃないのかのう?

GM:ログの解析ですね。鷺沢が、「こちらでやっても構いませんけれど、どうなさいます?」と聞いてきますが。

シオン:いや、私が・・・。

シュア:いいや、早いけど言っちゃえ。「よろしくお願いしまーす」とかトークしながら、「でもほら、生き馬の目を抜くニッポン社会だし、色々こっちでも調べときますよ」プレイヤートークすると、あの人が裏切ってない保証は何処にもないので(笑)。

GM:つまり、アクセスログを自分たちにもくれってことですね。

シュア:申し訳ないけど、僕たちプレイヤーキャラが介在しない部分をあまり信用してはいけないので。

エリオット:あぁ、ニッポンテックだなぁ。

GM:では、ログを解析する方。

シオン:(挙手)使えそうな技能は、全然持ってないんだけどね。

シュア:でも技術レベル高いから。

セバス:ああ、調べてくれる人がいるなら、横で〈手掛かり分析〉使って「こうすれば? こうすれば? こうすれば?」って言おう。
 

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