TORGリプレイ

『逃げてきた黒天使』

 

第二幕:天使の瞳、其は何を映す

 
シーン1 Theory of Deep Cover(承前)
 

GM:他の皆さんは?

シュア:「申し訳ないけれども、外部の人間が素直に言わせてもらうと、内部犯行の可能性が高いと思うんですよ。なので、盗まれた情報に関わっていた人たちの、研究室みたいのがあれば・・・」

エリオット:少なくとも、人間が関与していないところに、犯罪は起こりません。ですから、まず内部を考えましょう。この機密情報に関わっていた人は何人いますか?

マキシム:その情報に触れられる人間ってのは限られてるんだよね。

エリオット:ええ。そして、その方々の、犯行前と犯行後の行動をチェックすれば、何か引っかかると思うんですよ。

GM:6人です。全員開発チームのメンバーです。

シュア:「その人たちが何を研究してたかを教えてください。僕たちも他言はしないので」

GM:研究分野は、アンドロイドの記憶容量について。データをどれだけ持っていれば人間らしく振る舞うかとか、記憶して学習していく能力だとか。容量が大きければ、学習の余地が大きかったり、その他のデータを格納する余裕があると思われます。

セバス:ほぉー。
 

シュアは続けて、開発チーム6人の人事記録が見たいと主張する。
 

シュア:こんな一流企業だから、入社する前に素行調査ぐらいしてあるんでしょ、どうせ。教えてくださーい。

GM:〈説得〉で振ってみて。

シュア:はーい。(コロコロ)ポシビリティを使いまーす(笑)。

シオン:湯水のように使ってるなぁ。

シュア:しょうがないじゃん。(コロコロ)わ、振り足し。(コロコロ)達成値20。

GM:ポシを使った時に限って振り足しね。「さすがに印刷するわけにはいかないから、そこのPCに映し出して、見ていただく形でよろしいかしら?」

シュア:了解。

エリオット:僕は、開発チームの人たちと会ってみたいな。

GM:話を聞きたいってこと?

エリオット:僕の常識だと、犯罪に関与した人っていうのは、大体その前後で、態度がおかしかったり、家族が離縁していたり、或いは非常に、金遣いが荒くなるもんなんですよ。

マキシム:ほぉー。

シュア:そうだね。生々しいぞ少年探偵(笑)。

エリオット:犯人像としては、1.家族が人質に取られている。2.弱みを握られ脅迫されている。3.買収されている。4.元々悪人だった。などが考えられます。あとは、入れ替わっている、というのもありですね。

シュア:あるね。催眠術かけられてるとかな。

エリオット:その辺を見極めたいんです。でも僕はさすがに、外見的に疑われるかな。

GM:そうすると、鷺沢が言います。「だったら、貴方は広報部の見習いと名乗ればいいわ。社内の部署の名前を出せば、大抵の人間は、ガードを解いて話をしてくれるから」
 

エリオットに助言する鷺沢をじっと見つめるマキシム。
先程、彼のただならぬ様子に気づいたシュアは。
 

シュア:こそこそっと、「さっきから見てるけど何かあるの? あの人と」ツッコミを入れてみたり。

マキシム:「い、いや」と言いながら、目線は向けたまま。

シュア:「(しれっと)なんか一緒に作業したいんだってー」(笑)

シオン:グッジョブ!

GM/鷺沢:「彼が・・・? どういうことです?」

シュア:「彼にはすごい、ひらめきがあるんですよ」と、先輩直伝適当トーク(笑)。

マッコイ:あさっての方向を見ながら。

エリオット:「ああ、そうか、秘密を知っていると狙われますから、ボディガードですね」

GM/鷺沢:「ボディガード、なの?」

シュア:「強いよー」

GM/鷺沢:「どちらかというと、頭脳役(ブレーン)の方が欲しいんですけどね」

シュア:「大丈夫大丈夫、ず、頭脳も、一流」(笑)

マキシム:「お、押忍!」

エリオット:「マキシミリアンさん、どうしたんですか? 風邪ですか? 顔、赤いですよ」
 

かくして、マキシムは鷺沢と共にアクセスログの解析を
担当することとなる。
 

エリオット:マッコイさんはどうしますか?

マッコイ:どうしようかねぇ。他に行くトコないから、休憩室にでも行くか。

シュア:大丈夫です、「最近辛いよねー」とかそーいうトークは、先輩が一番良く似合うから(笑)。

マッコイ:ぷはーっ(タバコの煙を吐き出す真似)。

GM:ところで、シオンとセバスは、ジェイクの話を、まだ仲間にはしてないんだよね。

シオン:しよう、しようと思いつつ、機会を逸しております。

GM:そうか、ここまでのシーンで6人だけにはなっていないからね。

シオン:プレイヤー的には早く言わないとマズいかなって思いながら、キャラクターは「うん、まだいいな」(笑)

GM:了解。では鷺沢が言います。「夕方に、進捗状況を報告し合いましょう」
 

NEXT → 本格調査開始。浮かび上がってきた名前は……
 

GM:ここでシーンが変わります。皆さん、カードの調整していいよ。

エリオット:次は調査パートです。“ひらめき”カードが重要。

セバス:だったらわしに“ひらめき”をくれ。

マキシム:おう。「爺さん、ボケずに頑張れよ」

シュア:(笑)ひでぇ。なんて直球なんだ。

セバス:「・・・解らぬ物は解らぬ」

エリオット:「今のうちなら、やり直しがききますから、ガンガン進みましょう」(“やり直し”を渡す)

シュア:「そだね。何かあった時は、小さいのが指揮取ってくれ」(“イニシアティブ掌握”と交換)僕も小さいんだけど。

エリオット:たった11センチの差ですよ?

シュア:この時期の11センチは大きいぞー(笑)。
 


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