第二幕：天使の瞳、其は何を映す

 
シーン２　The Suspect
 

ＧＭ：さて、ログを解析する、シオンとセバスの２人。

シオン：じゃあ、機械語を人間語に直して、喋ります。

ＧＭ：〈知識（コンピュータ）〉、持ってなければ《知覚》で判定してください。難易度１２でいいです。

シオン：持ってないけど振りまーす。（コロコロ・・・１）あ。リンクは切れないけど、ここはポシビリティを使います。

ＧＭ：はい、どうぞ。

シオン：（コロコロ・・・また１）え？

シュア：ま、まぁ、１０扱い。

シオン：１１、ボーナス０？　いいや、“ヒーロー”使います。（コロコロ）達成値１６。しょぼーん！（笑）

ＧＭ：では、どの文字列がユーザー名を指しているか説明できました。

セバス：すいませんねぇ、わしのために。〈手掛かり分析〉。（コロコロ）１７だから、＋４。〈手掛かり分析〉１５＋４で１９。“ひらめき”使うわ。２２か。

ＧＭ：そうすると、多いのは３人ぐらいの名前だというのが判ります。

セバス：一番最後にこんぴゅーたに触った奴は？

ＧＭ：えぇとですね、一番最後にサーバーへアクセスした人は、「kamoshita」と言います。

マッコイ：カモシタ？

セバス：じゃあ、一番最後に更新した奴。

ＧＭ：同じくユーザー名kamoshitaです。

セバス：同一人物か。了解。

ＧＭ：お次は、人事記録を見ているシュア。

シュア：はいはい。とりあえず６人の履歴書を並べて、〈手掛かり分析〉です。（コロコロ）ん、ポシビリティを使います。ここは大事。（コロコロ）達成値２２。

ＧＭ：はい。本当はシオンたちの様子は判らないんだけど、とりあえず出してしまいますと、開発チームに鴨下（カモシタ）さんという方がおりまして、彼は、新入社員です。

シュア：お。来たね。中途？　新卒？

ＧＭ：中途採用。

シュア：よしよしよしよし。それっぽい。

セバス：なんか、デコイっぽいんですけど。

シュア：とってもデコイっぽいですけどね。見た感じ、どんな印象を受けますか？　写真とか、字の印象とか。

ＧＭ：そうですね、人良さそう。

シュア：人良さそうか。怪しい。何でもかんでも怪しく見えてくるのが恐ろしいところだね（笑）。じゃあ、この人がもしかしたら容疑者候補かなってことで、資料を一応まとめておきます。それと、合流する前に、先輩に一回電話します。「先輩せんぱいー」

マッコイ：「うぃ」

シュア：「調べてみたら、鴨下っていう、中途採用の人がいまして、これこれこういう人なんですけど、この人がちょっとクサいかなって。まぁ、デコイかも知れないんですが」

マッコイ：「なるほど、解った。じゃあその線で当たってみよう」ぴっ。

シュア：「よろしくお願いしまーす」

マッコイ：じゃ、せっかく休憩室にいるんで、ソーシャルハッキングの線から調べてみましょう。開発チームの、よく行く店、要するに、誰か客が来た時、どういう店を使っているのかを調べ上げて、リストアップしてみます。

ＧＭ：解りました。そういう情報収集だと・・・〈説得〉かな？

マッコイ：〈説得〉ありまーす。せーの。（コロコロ）１６、＋３、達成値１４。

ＧＭ：では、お客さんが来た時には、この近くの中華料理屋か、洋食屋を使っているというのが判ります。昼飯を何処へ食いに行くかまでは判らなかった。

マッコイ：それは仕方がない。じゃ、そういった店に聞き込み・・・待てよ、調べてるってことバレちゃまずいんだよなー。

エリオット：今は待って、情報交換してからでも。

マッコイ：了解。
 

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