第三幕：天使の遺した言葉

 
シーン２　やり直す機会
 

セバスが試みている〈推理〉の影響で、局地的に雷鳴が轟く中、
稼頭姫が、そしてエリオットがヴァルキリー社に到着する。
 

エリオット：「お待たせしました、マッコイさん。・・・何だろう、この怪しい空気」

マッコイ：「なぁに、いつものことさ（笑）。じゃあ、始めようか」
 

忍者には、自決できないよう猿ぐつわを噛ませてある。
稼頭姫に促され、マッコイが忍者へ活を入れる。
 

エリオット：「目が覚めましたか？（にっこり微笑んで）安心してください。僕たちはあなたを、傷つけようとか、殺そうとか、自殺させようとかは思っていませんから」

マッコイ：ある意味脅しだな（笑）。

エリオット：忍者の目の前に、ヨーヨーをひゅん、ひゅん、ひゅーんと揺らして・・・〈催眠術〉。

ＧＭ：〈催眠術〉？

エリオット：これに成功すると、尋問に、＋５のボーナスが付くんですよ。（コロコロ）達成値１７です。〈意志力〉か《知力》で抵抗です。

ＧＭ：（わ、予想外の手だ）とりあえず振ってみるね。（コロコロ）抵抗失敗です。忍者は催眠術にかかりました。

シュア：あと、ニッポンテックには陰謀の法則というのがあります。

ＧＭ：そっか、〈説得〉にボーナスが付くんだ。

シュア：はい。まず、嘘をつくと＋３。次に、真実を隠して話をすると＋３。

マッコイ：なるほど。

シュア：で、あと賄賂を贈ると、＋３なんで、これ全部やると＋９されますよ（笑）。それに〈催眠術〉で＋５だから、＋１４。

ＧＭ：（＋１４で〈説得〉？　勘弁してくれー）

エリオット：ではマッコイさん、尋問お願いします。

マッコイ：了解。「お前を捕まえた時、お前をバックアップする人間はいなかった。つまりお前はもう親会社に見捨てられている可能性が高い」と、嘘をついて、ここで自殺しても意味がないよと〈説得〉。猿ぐつわ外さなくちゃいけないから。

ＧＭ：命を落としたところで、それは犬死にだから止めとけ、ということですね。

マッコイ：（コロコロ）４。ポシ。（コロコロ）何？　出目悪いなー。達成値１５。

エリオット：“援助”カード使用。「そうそう、そうですよ。死んだら意味がないです」と言います。

ＧＭ：成功です。忍者は自害するのを思い留まって、「拙者をどうする気だ」と。

マッコイ：「なぁに、簡単さ。（稼頭姫の方を見て）そのお方の顔を見たことあるだろう。ここの総帥がすぐ隣におられる。つまり、お前には今、チャンスが転がっていると思え」という、賄賂を含んだ〈説得〉。

ＧＭ：なるほどね。何を喋らせたいですか？

マッコイ：「まず、お前さんの指令系統を教えてもらおう」（コロコロ）ポシー。（コロコロ）達成値２３。

ＧＭ／忍者：「拙者の上役の名前を言えば、いいというのか？」

マッコイ：「それを言えば、お前には本格的にチャンスを物にする権利が与えられる」

エリオット：〈魅了〉しましょう。「考えてみてください。今、ここで、本当のことを話してくれれば、あなたには、犯した罪を償って、別会社で働くという、更生の機会が与えられるんですよ！」

シュア：ホントのことしか言ってないからボーナスが付かない。正直お前はニッポンに向いてないんだよなー（笑）。

エリオット：ナイルヒーローですから！（コロコロ）１６。１ポシ使います。（コロコロ）達成値２１。

ＧＭ：では、忍者の態度がちょっと和らぎます。「拙者の属している企業は・・・虎長化学」

一同：虎長？

セバス：（企業名のリストを見ながら）これ？　近江電機の孫会社。

マッコイ：つまり、実質Ｋ（金輪）。

ＧＭ：金輪グループですよ、勿論。
 

NEXT → 尋問はいよいよ佳境に。しかし思わぬ事態が発生し……
 

→PREVIOUS

→back to Eternal Smile