TORGリプレイ

『逃げてきた黒天使』

 

第三幕:天使の遺した言葉

 
シーン1 語られなかった物語
 

マキシムを除く5人は、情報交換と作戦会議を行う。
その結果、エリオットが忍者尋問のためマッコイとセバスに合流し、
シオンとシュアはそのままシャルルへ会いに行くことになる。
 

マッコイ:クライアントに連絡だ。伴総帥に。かくかくしかじか、忍者を捕まえた。以上。

GM/稼頭姫:『出所は? どこで捕まえたのだ?』

マッコイ:「さて、この回線で言っていいのかどうか・・・。直接お話しした方がいいんじゃないかと思うのですが」

GM/稼頭姫:『承知した。すぐにそちらへ向かう』
 

稼頭姫への連絡を終えたところで、マッコイは重要なことに気づく。
忍者について、マキシムから具体的な話は何も聞いていないのだ。
 

セバス:仕方がないのぅ。じゃあ、マキシムの過去に何か因縁があったんじゃないか、と〈推理〉。

一同:やめてー。嵐が来るー(笑)。
 

〈推理〉とは、ホラー世界オーロシュ独自の技能である。
判定に成功すれば、安楽椅子探偵のごとく、断片的な手掛かりから
答えへ一足飛びに到達することができるのだ。
 

GM:な、なるほど。難易度は、相手の《精神力》です。マキシムの《精神力》は9ですから、難易度は9になります。成功した場合、調査の対象になった者の正体が明らかになります。成功の度合いが大きければ、次の手掛かりがどこで見つかるか、さらに、次の手掛かりを守っている危険や困難がどのようなものであるかさえ、おぼろげに判ります。

シュア:一番大事なのは、これは興味本位で行うのではない、と。犯人を捜すために、仕方なく行う、必要悪であると(笑)。

シオン:大丈夫、神は全ての罪を許してくださいます。

エリオット:すいません、それは自己欺瞞です(笑)。

GM:〈推理〉するには、1時間から4時間必要です。本来は、文献などを調べるんですが、何もないからね。

セバス:その辺は、長い付き合いだし。じゃ、行こっかなー。「奴と彼女には一体何があったのか。彼女とどういう関係なのか、怪しいな。そこから何か判ることがないか」

シュア:いや、ここはホラーっぽく、「この事件の首魁は誰だ」ですよ(笑)。

セバス:それだ!

GM:では、野次馬根性は隠して、この事件の首魁は誰だ、という〈推理〉を。

セバス:でやっ(コロコロ)、8。ポシ。

GM:マキシム、打ち消してもいいよ。

マキシム:消さないよ(笑)。

セバス:20に“ひらめき”使ってさらに+3で、23。

GM:大体洗いざらい判ります。彼女がこの事件の犯人だろうというのがひらめき、そういえばマキシムの奴は彼女に執心だったなぁと思い、理由は何だろうと考えると、「そうか、昔の恋人か!」と。

セバス:はいはい(生暖かい目)。で、昔のことを引きずってるんだろうなと思い。

GM:今夜は帰って来ないだろうなと思い。

エリオット:プライバシーの侵害だ!

シュア:問題は、彼女がこの事件の首魁なのか、若しくは彼女の上に誰かいるのかどうか。

GM:直接動いている人間の中では、彼女が最も上です。マキシムの読みは当たっていたわけですね。鴨下くんをカモにしてっていう。

マッコイ:やっぱそのカモだったか。

GM:そうそう、すごい成功なので、次の手掛かりがどこで見つかるかも判ります。あなたは、この事件が例のメールと何らかの関係があるというのを確信しました。

セバス:メールの内容と?

GM:はい。そして、鷺沢水奈を雇った企業がどこであるかは、シャルルと話をすれば判る、というのがひらめきました。他に知りたいことはありますか?

エリオット:そうだなぁ、マキシミリアンさんのホントの気持ち、とか。

シオン:調べるまでもないと思うが(笑)。

シュア:それは〈推理〉使わなくていいと思う。

セバス:うーん、これ以上は難しいだろ。

GM:では、エリオットが戻り次第尋問ですね。
 

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