TORGリプレイ

『逃げてきた黒天使』

 

第三幕:天使の遺した言葉

 
シーン3 プロジェクト:黒天使
 

シオンとシュアは、ハッカーL'angeからのメールの受取人である
シャルル・ボードワンと会うにあたって、一計を案ずる。
“知人”カードを使い、彼がシオンの知り合いだということにして、
スムーズに話を聞けるようにしたのだった。

シャルルの元へ電話を掛けるシオン。
受話器の向こうから聞こえてくる声は、警戒心に満ちている。
 

GM/シャルル:『シオン・・・本当にシオンか!』

シオン:「お前、何かまずいことに巻き込まれていないか?」

GM/シャルル:『ああ、実は・・・ダメだ、電話では言えない』

シオン:じゃあ、時間と場所を指定して、できるだけ早く合流するようにする。
 

深夜の繁華街。金髪碧眼のシャルルの容貌は、否応無しに目立つ。
彼は、落ち着かない様子で辺りを見回している。
 

シオン:“警戒”カード使います。狙うんだったら今って感じだからな。

GM:すっごい正しいな。車を降りてシャルルに近づこうとすると、ロケットランチャーの弾が飛んでくるのが判ります。

シオン:よぉっし! 来たぞー!(嬉しそう)

シュア:よぉっし! 行くぞー! ただしあの飛んでくるのを防ぐのは僕の仕事じゃない(笑)。

シオン:了解、シャルルさんかばう!

シュア:よろしく!

GM:具体的には、何をするの?

マキシム:斬っちまえ!

シュア:僕たちあんまり、そういう方向には強くないんで。

シオン:【ワード・デンジャー】ロケット弾を指定! 対象自分!(笑)で、前に立ちます。

GM:身を守る奇跡ですね。緊急の場合だから、難易度−3でいいです。

シオン:(コロコロ)ポシビリティを使います。(コロコロ)えーっと、達成値23で、難易度13オーバー。

GM:難易度13オーバーだと、こっちの命中難易度に+15か。絶対当たんないや。(コロコロ)うん、外れた。では、ロケット弾が、シオンを避けるように向きを変え・・・(笑)。

シオン:避けていったぞ!

GM:空へ上がっていって、ちょっと離れた所で、ドーンという音がします。

シオン:とりあえず、一旦体勢を立て直すために逃げないか? 被害が広がるのは、結構おっかないので。

シュア:じゃあ、「シャルルさん、こっちです!」と言って、一緒に連れて、車に乗っかって、GO!
 

レルムランナーシュアが運転する車は、追手を難なく振り切る。
相談の末、2人はシャルルを仲間の元へ連れて行き、
稼頭姫に匿ってもらうことにする。
 

シオン:ざっとあらかた、どんな状態か話を聞くぞ。「どこまで判っているんだ?」

GM/シャルル:「(独り言のように)・・・やはり、アンジュの得た情報のせいで狙われるのか」

シオン:「他に、身に憶えがなければそうだろうな」

シュア:「その情報って、シャルルさんが回収して、ストレージにはもう残ってないんでしょ? 何が置いてあったの?」

GM/シャルル:「一度家に寄ってくれないか。すぐに取ってくる」

シオン:じゃあ、シャルルと一緒に行きます。ピッタリついて、離れません。
 

シャルルは自室からノートパソコンと1枚のディスクを持ち出す。
幸い待ち伏せや新たな襲撃などはなく、3人は安全にその場を去る。
 

NEXT → 彼女の遺したファイルには、恐るべき陰謀が記されていた……
 


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