TORGリプレイ
第四幕:踊る黒天使
GM/稼頭姫:「先程の話によると、ウィルスが流されれば、金輪かサイバー教会、必ずどちらかの利益になるのだろう。その前に鷺沢を止め、ヴァルキリー社の技術が使われたアンドロイドを回収して欲しい」 マッコイ:回収が困難な場合は? GM/稼頭姫:「破壊だな。それから・・・鷺沢の生死については問わない」 シュア:! 了解。 GM/稼頭姫:「エージェントが彼女独りでは、おそらく失敗するだろう。どちらにせよ鷺沢は金輪の捨て駒だったに違いない」 エリオット:「なるほど。生死は問わない、ということですね。了解しました」 GM/稼頭姫:「(溜息をつき)それにしても、偶然というのはあるものだな」 エリオット:「偶然、とは?」 GM/稼頭姫:「調べさせてもらった。マキシミリアン。本名、牧野克己(まきの・かつみ)。鷺沢、いや、八木澤芹奈と恋仲にあった男。お前がこの依頼を受けたことで鷺沢は動揺し、尻尾を出すことに繋がった。その点ではお前に礼を言おう」 マキシム:「そりゃどうも」 GM/稼頭姫:「ただし、妙な気は起こすなよ。庇い立てするなら、約束した報酬は支払わぬ。裏切り者の辿る末路が、死のみであることは、お前だって判っているだろう」 マキシム:「それは、やってみなくちゃ判らないだろ。俺はあくまで、あいつを守る」 エリオット:「そうすると、マキシミリアンさんは、この依頼を放棄するんですか? それはあの、僕たちの敵に回るっていうことなんですけど・・・」 シュア:すいませんねぇ、こいつはあなた以上に融通聞かないもんで(笑)。 エリオット:(シュアに)何言ってるんですか!(マキシムへ向き直り)「好きな人なんでしょ? なら、彼女を止めてあげて、更生させるのが、勤めでしょ?」 シュア:じゃあ、こいつの方が背ぇ低いから、頭叩きながら、「少年探偵。守るって言ってるんだから、充分だろ?」 マッコイ:仕方がない、助け舟を出そうか。「マキシム。お前が仕事を放棄するのは勝手だが、お前が彼女を『勝手に』助けに行くことは構わない。それはお前の自由だ。確かに、彼女の処置について、今のところ我々に選択肢はないが、お前自身が、彼女を更生して、どうにかしようとしていることまで止めるつもりはない」 マキシム:「俺は、あいつを助けるし、ウィルスを止めるつもりでいる」 エリオット:では、ニッコリ笑って、「解りました」 セバス:では、行きますかね。マキシムに一言、「止めてみせろよ」と。 マキシム:「・・・この剣に誓って」 シュア:だいじょぶだいじょぶ。名誉の騎士は、約束破っちゃいけないの(笑)。 セバス:「ま、けじめをつけたまえ」 GM/稼頭姫:「最後に言っておく。我が社の利益に背かなければ、方法についてはお前に一任する。ただし、私情を交えすぎて足元をすくわれるなよ。そのことだけは肝に銘じておけ」 マキシム:「了解しておこう」 マッコイ:「ほんじゃ、行きますか」 シュア:とりあえず、「見送りありがとうございます」って感じで、姿が見えなくなってから、「・・・マキシムマキシム。あんなこと言ってるけどさ、あんな忠告したこと自体、私情交えまくりだっつーのな(笑)。やっぱあの人いい人だよ」 シオン:そこにツッコむなよー。ストームナイトとしてのせめてもの心意気じゃないか! マッコイ:あーあ、言っちゃった。 シュア:「だってそもそも、生死は問わないとしか言ってないし。ね。あの人も応援してるってことだよ」 エリオット:「では、ハッピーエンドに向けて、走りますかね!」 NEXT → ブリュッセルにて、鷺沢の目撃情報を集めたところ…… |
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