第二幕

 
シーン１　嵐の後の静けさ
 

ストームナイトを乗せた飛行機は途中で一度給油し、ナイル帝国へ。
再度リアリティ・ストームの中を抜ける必要があったが、
さほど威力のないストームだったため、全員無事に通過する。しかし！
 

ＧＭ：ナイル帝国の哨戒機が１機近づいてきて、君たちに対して、無線で呼びかけます。『そこで何をしている？』

シュア：えー・・・。

シグマ：〈説得〉。「ウー・ハン総督による秘密任務である。答えることは許されていない」“ヒーロー”使おう。（コロコロ）達成値１９。

ＧＭ：はい、では向こうは押し黙って、『そういうことであれば仕方ないので』という感じで、あっさりと見逃してくれました。

シュア：ナイス！
 

そのまま飛行機は、エジプト郊外の高原に軟着陸。
シュアの卓越した操縦テクニックにより、機体には傷一つついていない。
 

エリオット：（感慨深げに）あぁ、帰ってきた。

ＧＭ：ここから一番近いミスティ・ゴールドリングの隠れ家までは、歩いて半日ぐらい。そしてですね、石板がまた反応を始めました。

シグマ：お。

シュア：じゃあ、飛行機の擬装をしたら、車を出して、みんな乗っけて、移動開始。

海優：あ、ちょっと待って。反応っていうのは、近くにあるっていうぐらいしか判らへんのかな。別に石板が、東西南北に対応してて、例えば右隅が光ってるとかそういうわけではない？

ＧＭ：そういうのではない。見てると光が強くなったり弱くなったりする。

三太夫：まぁ、ないよりはマシ。

シュア：片っ端から寄って、反応なければ次行くか、みたいな。

海優：非能率的やなー。

シュア：まぁ・・・魔法だし（笑）。

ＧＭ：さてと、先へ進んで行くとですね、エンストするんだなこれが。

三太夫：えっ？

シュア：？　ちゃんとメンテしてるよ俺。

ＧＭ：何でこんな車に乗ってんだろ。

海優：・・・ナイル純正か。

ＧＭ：ストームナイトとして認識できるけど、恐らくナイルの純正エリアに入った。

エリオット：あぁ、どうりで何だか気分がいいかと。
 

地球と異なるリアリティを有する地域（レルム）は、３段階の濃さに分かれている。
２つのリアリティがほぼ拮抗しているのが、混合エリア。
１つのリアリティが他方より優位にあるのが、優勢エリア。
そして、全く１つのリアリティしか働いていないのが、純正エリア。
純正エリアの中では、１ポシビリティ消費して「リアリティ・バブル」という
結界を張らないと、本来そこにあり得ないもの（道具、魔法、考え方等）が使えない。
シュアが持ってきた車は、ナイル帝国の技術力では作れない品物であるため、
機能を止めてしまったのだ。
 

シュア：このまま純正エリアを突き抜けて行くですか？

エリオット：簡単ですよ。ナイルで動く車を調達しましょう。お金を払って借りる、あるいは、レンタカーを借りる、等の方法で。

ＧＭ：ただ、近場に街はない。それこそ隠れ家があるのが街辺りなんだ。

シュア：仕方ない、バブル張ってレッツゴーだ。

ＧＭ：街までは車でおよそ３０分。

三太夫：途中でショックトルーパーの車両とかが通りすがったら、その時点で仕掛けて・・・。

シュア：奪う？

ＧＭ：はい、わかりました。それは、ご自由に。
 

だが、ショックトルーパーとの遭遇を心待ちにするシュアの願いも空しく、
車は誰にも見とがめられずに街へと到着するのだった。
 

シュア：あー、平和だなー。くそっ、許せん。

エリオット：平和でいいんです、平和で。あ、あと、この街はウー・ハンの支配下？

ＧＭ：常識で考えるとそうだね。

海優：せやったら、脱出用に車を確保してから向かってもえぇんやないか。

三太夫：多分隠れ家には全員で行った方がいいから、現地通貨に換金をして、そのお金で車を借りましょう。（コロコロ）達成値９か。

エリオット：「まぁまぁ、もうちょっと勉強してくださいよ」“貫禄”交換しましょう。

三太夫：ありがと。じゃあ、９＋３で１２。

ＧＭ：では換金ができました。

三太夫：後は任せた、はい金（を手渡すふり）。

シグマ：はいよ、じゃ適当に当たりつけて。〈説得〉達成値２３。

海優、シュア：おー！

ＧＭ：全く問題ないです。「金さえ払っていただけるんでしたら、はっはっはー」

シグマ：「おお、よく判ってんじゃないか」

ＧＭ：「どうぞ。ガソリンは満タンにしときましたから」

シグマ：「お、気が利くね」ところで６人で乗れる車って何かな。

ＧＭ：まぁ、幌付きのトラックとか、そんな感じ。では近場のアジト、というか隠れ家に向かうんですね。

三太夫：はい。
 

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