第一幕

 
シーン５　嵐の壁を越えて
 

シグマ：２人に連絡。いったん集合しよう。

三太夫、シュア：了解。

シグマ：「それから、追伸。トルウィンにこういう人間が接触してきたと伝えてくれ。楕円の大きな物を捜してる奴がいる、と」

ＧＭ：爺さんは、あなた方が部屋を調べてる間にそそくさと出て行ったようです。

三太夫：とりあえずかくかく然々で全部事情を説明。

シュア：「その爺さん・・・魔法使いみたいな爺さん、楕円の物に対して、『居場所』とかって、人格を与えてた風だけど」

ＧＭ／トルウィン：「可能性としては、何かの生き物の卵とか、そんなのではないかと思いますが、私はその辺については浅学なので、魔法使い連中に訊いてみることにします」

海優：「時期が迫ってる」言うてたんやから、そろそろ向かった方がえぇで。

シュア：じゃ、皆んトコに車で乗り付けて、全員集合。

ＧＭ：移動先と方針を決めてください。

エリオット：まずは探知が途絶えたところまで行って、辺りを実際に見てみるしかないでしょう。

シグマ：少し前まで反応があったっていうくらいだから、何らかの痕跡が残ってる可能性はある。

三太夫：で、何にもなければ仕方ないからナイルに飛ぶしかない。行きましょう。

ＧＭ：さっきの現場に着きました。爺さんに貰った、赤く光る石ですけど、確かに微弱な反応を示していますが、あまり芳しい反応ではない。先程よりちょっと脈打ちが早くなった、そういうレベル。方向的に言うと多分南の方だ。

三太夫：南ってことは、やっぱりナイルだね。因みに、ロンドンからナイルに飛ぶってのは飛行機で？

シュア：僕レルムランナーですから。はい。飛行機さえ借りられれば飛びますよ。

ＧＭ：それは“知人”カードでも使っていただければ。

シュア：では“知人”を。「俺とお前の仲じゃないか、以下略」

シグマ：多分ここで出てくんのマッコイじゃん。

シュア：「・・・すいません、先輩、貸してください」（笑）いきなり下手に。
 

マッコイというのは、当サイトのリプレイ第一弾『HEAVEN』に登場するブローカー兼レルムランナーの名だ。死ぬほどカッコ良いので、是非そちらも読んでいただきたい（CM）。
 

ＧＭ：はい。ではシュアの伝手で飛行機は調達しました。燃料満タンです。

シュア：「先輩にリース料払えって言われた・・・」（笑）

ＧＭ：他に調べることがなければ出発です。離陸については良いとして、問題はストームなんですが。

シュア：うっす。さすがにストームは、薄いトコ抜けたいですけどね。通る時のタイミング見計らって。

ＧＭ：フランスを迂回しつつ、スペインを目指すのが多分妥当だろうね。

シュア：それだ。

ＧＭ：ストームの強度ですが、基本が１０で、ダイスボーナスがプラスだったら付く、マイナスだったら付かない。（コロコロ）えー、１６ぐらいですね。

一同：きゃー！（笑）

ＧＭ：まず飛行機が墜ちないように、〈航空機操縦〉で難易度１６。これが最優先。

シュア：（コロコロ）さすがにポシ使いますわ。２１。

シグマ：ふぅー。

ＧＭ：問題はあなた方の方なんだがな。〈リアリティ〉で難易度１６。ここはコアアースとアイルの境界線のストームなので、どちらかのリアリティだと＋３のボーナスが付きます。

一同：厳しいよー。

海優：（コロコロ）２０！　こんな所で異様に良い目が。

三太夫、ティル、エリオット、シグマ：ポシを使います。

ＧＭ：達成値１７以上なら問題ないです。

海優：はぁい、全然問題なし。

シュア：（“援助”カードを受け取り）サンキュー！　これで通ったッス。

ＧＭ：では、全員耐えたということで。今はスペイン上空ぐらいだと思ってください。この後どう行きますか？　多分一番安全なのは、地中海を抜けて、エジプトを目指すコース。

エリオット：地中海経由で行った方がいいと思いますよ。

海優：ただ、あんまり時間は使えへんで？

シュア：確かに。状況を見たいトコではあるけど、基本的には直行コースでいいかな。他のみんなに異論なけりゃ。

ティル：その前に、航路が決まったなら、それを予め連絡しといて、情報が入るようにしておく方がいいんじゃないのかな？

シュア：オッケー。

ＧＭ：では、トルウィンにその旨を伝えて、飛行機は飛んでいく、というところで一幕目が終了します。
 

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