第二幕

 
シーン２　Maid in Nile
 

程なく、ストームナイトは怪盗ミスティの隠れ家と思しき建物を発見する。
そこは閑静な高級住宅街の一角。周囲に怪しい人影は見あたらない。
老人からもらった石板は、緩やかに明滅を繰り返している。
 

シュア：その家に、人気（ひとけ）はありますか？

ＧＭ：じゃあ、〈発見〉か何かを振っていただければ。

エリオット：（コロコロ）達成値１６。

海優：１７。

ＧＭ：１５以上の方には、家の中に１人の人物がいるらしいというのが判ります。

エリオット：どうします？　訪ねて行ってみます？　正面から。

シュア：うん、訪ねてみるのが一番いいと思う。

海優：お、お前ら・・・。

エリオット：ただし、僕が行くとなると、ありのままを、堂々と言いますよ。「ストームナイトですが！」とかって。

シュア：小回り効かないからなー、お前なー。

シグマ：論外だな。まず目的を再確認しようや。何のためにここにいるか。

エリオット：えー、怪盗ミスティ・ゴールドリングの追跡と、目的の物を取り返す。

ティル：きっと中にいるのは関係者だから彼を拉致して彼から情報を得るのだ。

三太夫：いきなりそういう話になるか。

ティル：最もそれが効率的だと思う。

シュア：拉致っつーと悪人っぽいけど、ま、その手でいくか。ところで今時間どのくらいですかね。

ＧＭ：夕方ぐらい。

シグマ：夜を待とうか。

ＧＭ：小一時間ほどすると、家の方に明かりが灯ります。

シュア：様子を窺います。やっぱり１人？

ＧＭ：うん。メイドか何か。

ティル：オーロシュメイド？・・・ま、そういう冗談は置いといて。

三太夫：だとしたらさっさと侵入した方がいいのかな。

シグマ：ま、裏口からの侵入は任せてくれ。〈隠れ身〉で行きましょ。

エリオット：だったら、正面から陽動で。

ＧＭ：では、正面から行く人。

エリオット：（挙手）

シュア：１人か。男らしいなぁ。

ＧＭ：ホントに彼１人だけで大丈夫かと問いたい。

三太夫：なら、正面へ行こう。〈隠れ身〉技能持ってないし。

エリオット：こっちは、人を集めて注意を引くのがメインです。

ＧＭ：残り４人は裏口でいいのかな。

シュア：えっと、俺は車で待機します。一応裏口の方に寄ってはおくけど、正面も見える位置。
 

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