TORGリプレイ

『かえるひまで』

 
 

第二幕

 
シーン5 彼女の事情
 

一方、三太夫とシグマから話の成り行きを聞いたシュアは。
 

シュア:ちょっと見回りしてきますって言って、姐さんのトコ行って、こんな状況になってるよー、と説明。

エリオット:そんな取引など認めないですー。(正義に燃える瞳)

シュア:大丈夫、その辺の部分は割愛して伝えるから。俺だって割り切ってないんだから!

エリオット:何っ! わーっ、情報が変に遮断されてるー。

海優:ハッチを開けてはならへん・・・か。

シュア:って言ってたらしいよ。俺は見てないんだけど。

海優:間違いなく、ブツはその下やね。ちゅうことで、ウチはいざとなったら、開けるからな♪

シュア:開けるなと言われると開けたくなるのが人情だし。・・・あっと、俺そろそろ戻るね。
 

持ち場へ復帰するなり、ひとりのショックトルーパーがシュアを呼ぶ。
 

GM:「お前、新入りだな」

シュア:「うっす」

GM:「ちょっと手を貸せ」こっちへ来いと手招き。

シグマ:わー、体育館の裏だ(笑)。

ティル:告白イベントか?(笑)。

シュア:「何でしょう?」

GM:「こんなところまで追いかけてくるなんてどういうつもりかしら?」

シュア:! ベリベリベリベリ(覆面を剥がす音)、とかやるわけ?

GM:声だけ女性になります。

シュア:「どーいうつもりかって言われてもさ、あんたこそわざわざそんなカッコして何のつもりだよ?」

GM/ミスティ:「これが一番目立たなくていいからこういう格好しているだけよ」

シュア:「えーっと、俺たちは、悪の根を叩き潰すために来た!」(エリオットに)・・・で、異論はないだろ?(ミスティへ向き直り)「そっちは?」

GM/ミスティ:「機械がどういう働きをするのかを見届けようと思って、ここにいるだけよ」

シュア:「あんたが集めてきた物を使ってできた、あの機械を?」

GM/ミスティ:「歯車とか卵なんて物を一体何に使うのか興味がある。ただそれだけかしら」

シュア:「現状に関してはどう思ってるの? ちょっと気になる情報を、聞いたんだけど」

GM/ミスティ:「戦争を有利に進めるための兵器なんでしょ。別に私には関係ないかな。その兵器が、例えば私の方に向いたりすればまた話は別だけど。まぁ、うまくやんなさい。邪魔はしないから」

シュア:「ナイルを手伝うのやめる気はない?」

GM/ミスティ:「やめる気は毛頭ないわよ。趣味半分だし。仕事のついでに色々と、面白い物も手に入るしね」

シュア:「因みにさ、実験の予定なんだけど、知ってる? 近くの街潰すって」

GM/ミスティ:「それは初耳だわね」

シュア:「っていうか、あんたの根城の街潰すってさ」

GM/ミスティ:「・・・それいつの話?」

シュア:「予定では明日の朝9時。突然決まったけど、少佐が決めたワケじゃないらしいよ。副官の人がいたろ?」

GM/ミスティ:「あいつか」

シュア:「あの人の権限で、そういう話になったみたい」

GM/ミスティ:「じゃああなたたちは、それに合わせて何かコトを起こすつもり?」

シュア:「勿論! ね、協力しない?」

GM/ミスティ:「・・・あのね。協力しない? って言われて協力するほど、私はあなたを信用してないわよ」

シュア:「だってあんたのトコ潰されるよ?」

GM/ミスティ:「それは嫌だけど。必要になったら協力するわ」

シュア:「まだ必要じゃない、って言うの?」

GM/ミスティ:「つまり確約はしないってこと。ネタを握っていない相手を信用しないだけよ、ゴメンね。あなたたちの言う、友情とか、仲間意識ってのは持てないわ」

シュア:「ふーん。じゃ、とりあえず俺の方の自己紹介しとくよ。俺はストームナイト、シュア・スカイウォーカー。勇気と正義と知恵! そして仲間を常に信じてる! だから俺は、明日のために戦ってる。以上!」

三太夫:本当にコアアーサーかお前!(笑)

GM:あまりに大仰すぎて、ミスティは大笑いして、「わかったわかった」という感じで、「何かあったら手伝うわ。とりあえず表立っては何もしないけど」

シュア:「うん、よろしく」

GM:シュアの声を背中で聞きながら、彼女はショックトルーパーの群れの中へと戻っていきます。
 

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