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TORGリプレイ

『星辰の王』

 

第一幕

 
シーン4 Drug Action
 

バトラー:では、新聞をちょっと見てもらおうかな。ひょっとしたら何か出ているかもしれん。

GM:カイロの地方紙の文化面に、載ってる。『若き天才アメイニ研究員』って。

バトラー:ほう。さっきの奴だ。

GM:数学魔法研究所で、史上最年少の25歳で主任研究員に赴任ということで、似顔絵付きの記事が。

バトラー:時の人ということか。

フレディ:顔を覚えます。

GM:リアル美形。

フレディ:肌の色と民族的な特徴を見たい。

GM:民族的にはね、〈人類学〉で振って。技能がなければ《知力》。

フレディ:マスター、ジャズを使います。マインド・ブースター起動。

球太郎:ん? ジャズ?

ソニック:体内に薬物を入れて、能力値を上げる。

フレディ:「ふうー」タバコを吸って、ピシッ! と音がして。

球太郎:うわ、クスリか? 俺はホントにこいつを信じていいのか?

海優:つーか、ドーピングはアカンと思うんやないの?

球太郎:そ、そうだ。「所長! ドーピングはまずいッスよ、ドーピングは!」

フレディ:「アタシが、スポーツ選手に見えるかい?」

球太郎:「あ、いや、スポーツマンじゃあないけど・・・」

フレディ:ではニッコリ笑って、「あんたの国のビジネスマンは、キュッと栄養ドリンクを飲んだりするだろ? 一緒だよ」

球太郎:「な、なるほどー」コアアース人だから何でも頷いてしまう。

フレディ:では判定します。(コロコロ)うわ、低っ。1ポシ使います。(コロコロ)えー、《知力》11+8で19、マインドブースターで22。

GM:じゃあ、民族的には、北アフリカ原住民だけど、かなり古いね。

フレディ:・・・ケム人か?!

GM:ケム系種族かというと、もうちょっと古い。ケム系種族がまだケニアにいた頃じゃないかな。

ソニック:モロにエジプト系知識が。

GM:だから〈人類学〉って言ったの。

フレディ:「はー、随分と古い人種だねぇ。これは古いエジプト王家の特徴だよ」

球太郎:「教科書で見た壁画とおんなじ顔してんなー」

GM:うん、あんな感じ、あんな感じ。

バトラー:「ほう、そうか」ところで、学会のことはもう知ってますよね。アメイニもそこに行くっていうのは知ってていいですか?

GM:はい。アメイニは発表者のところに名前があります。

バトラー:学会の科学者たちが、前日に集まるとか、食事会とかレセプションとか、そういう催しは、ないですかね。

GM:パンフレットには、1日目の夜と、2日目の夕方以降に、懇親会があると。

フレディ:新聞記事の中で、彼の研究内容に関しては、何か書いてありますか?

GM:学会での発表に対する説明は、学会誌になら載ってるけど、新聞にはちょっと載ってないです。

フレディ:あーそうか、学会誌か。

GM:はい。この時間帯だったら、まだ図書館が開いてるから、図書館に行けば何とかなる。

バトラー:そうだね、学会のことも調べたいし。
 

3人が移動しようとすると、事務所の電話が鳴る。
 

フレディ:「はい、噂の真相エージェンシー」

ソニック:『こちらソニック。とりあえず、かくかくしかじかで、鍵のついた引き出しが1個残ってる』

フレディ:「鍵のついた引き出し?」

ソニック:『ニーナさんは多分銃が入ってるんじゃないか、って言うんだけど。あんたに来てもらって開けるか、許可をもらって壊すかのどっちか。重要そうだったら壊して開けてく』

フレディ:「アタシが行った方がよさそうだね」

ソニック:『今のところ、はっきりした手掛かりは見つかっていない。トマスさんは、自分のプロジェクトが縮小されて、ちょっと困っていたようではあるんだが』

海優:『新参者のアメイニ、っつー人への恨みつらみが残っとったわ』

フレディ:「おや、そっちもかい」

海優:『ん? そっちも?』

フレディ:「こっちでも、アメイニって奴の話が上がってるよ。どうやら、随分とやるみたいだよ」

海優:『多分、アメイニはんの研究が、利益を出すって判って、ファラオがそっちに金突っ込んだんやないかな』

フレディ:「ああ、解る解る。御歳25の天才だ。アタシより1個下だよ」

ソニック:『ファイルは確保したんだけども、中身が読めないので、専門家に見てもらわないと解らない。それは多分、あんたの伝で探せると思うんだが』

フレディ:「よし、図書館で合流しよう」

ソニック:『了解。あと、トマスさんの仕事場から、他に持って来てほしいものがあったら、ニーナさんの許可を得て持っていく』

フレディ:「日記と、研究メモがあったら持ってきてほしい」

マキシム:個人的な日記みたいなのは、見つかってないんですよね。

GM:ニーナさんが、「父には日記を付ける習慣はありません」と断言した。

海優:『研究メモだけはあったで。そこにアメイニっちゅー名前がメモってあったんや』

フレディ:「ああ、それで構わない」

GM:そういえば、言い忘れてたんだけど、お父さんの書斎には、学会誌が一通り揃っている。

フレディ:あ、揃ってるんだ。「・・・いいや、そっちへ行こう」

バトラー:そうだね。では変更だ。

海優:(マキシムに)よかったな。全部持ってかなくて済むで。

マキシム:全部? 俺に持たせる気だったのかよ。

 
NEXT → 書斎にて、アメイニに関する新たな資料が見つかる……
 


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